楽笑会の様子のページ
平日版・楽笑会の様子をお伝えしています。
例会で出されたお話や
皆さんから寄せられた感想などを載せています。


  ようこそ 
 楽 笑 会
 


楽笑会 2020年

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月




(この記事の中に出てくる「パセージ」、「パセージ・プラス」は一般財団法人野田俊作顕彰財団 Adler Institute Japanの商標です。
青字は「パセージ」(野田俊作著)または「パセージ・プラス」(野田俊作著)からの引用です)





12月の楽笑会

今年最後の楽笑会には、4名の方が参加してくださいました。いつものメンバーさんに加えて、今年1月からの
「パセージ」を受けて下さった方が初めて来てくださいました。ありがとう!!

皆さん、
「パセージ」を終了していたので、今月はテキストの好きなページを読むことから始めました。すぐにリクエストされたのが「子どもの話を聴く」(9-L)です。ここには、私が大好きな文章があります。そうです!最初の2行ね(*^^)v

「勇気づけの第一歩は、子どもの話に耳を傾け、子どもの考えや感情や意思を理解しようとすることです。」ーー本当に心に留めておきたい文章です。話を聴くことが勇気づけになるというのは、すごく素敵なことですが、つい忘れがちなことでもあります。勇気づけよう!と思うと、何か言葉(それもステキな言葉ね(笑))をかけなくちゃ、と思ってしまうんですよね。

でも、自分を振返ってみれば、ただ話を聴いてくれるだけで、気持ちが楽になったり、もやもやが晴れたりした経験がたくさん見つかります。ですから、何も言葉はなくても聴くだけで良いんですね。そして大切なのは、ただ聴くだけではなくて「考えや感情や意思を理解しようとすること」。

それについては、1
5-L「みたび勇気づけ」の1番「子どもを理解しよう」の所に詳しく書いてあります。「起こった出来事について、子どもがどんな風に理解し、どんな風な感情をもち、どうしていこうとしているかを、よく話を聴いてわかってあげることです。」と。そうそう、これでした!~~「どう思った?」、「どんな気持ちになった?」、「どうしたかった?(どうしていきたい?)」などと聴けばいいんですね。

9-Lを読み終わった時、「忙しい時に限って、子どもが話しかけてくるのよねぇ~」とおっしゃるメンバーさんがいました。なるほど、そういうことってよくありますね。さて、そんな時、どう考えればいいのでしょう?ーーみんなで考えてみました。

*子どもの目的は何だろう?
*正の注目ができるところはないかな?
*今話をゆっくりと聞く方がいいか、夕食の準備を先にする方がいいか、子どもに選んでもらうはどう?
*いっそのこと、完全に手をとめて、話を聞いてみてはどうかしら?

と、ここで思い出しました。なんか、そんなことが書いてあるページがありましたよね、・・・。ーーはい!そうです。
15-Lの1です。上で引用したすぐ後のところに「忙しいときなどに話しかけてくるのは、あるいは不適切な行動でもって注目を引こうとしているのかもしれません。しかし、そんな場合でも、仕事の手を止めて、真正面から子どもに向き合ってみてはどうでしょうか。」とあります。

う~ん、なんと親切なテキストでしょう! ちゃんと書いてありますね。話を聴くことで、親を仲間だと感じ、自分には能力がある、と感じられる可能性が高くなるのですね。

次に、読みたい!とリクエストしてくださったのが
「自然の結末」(27-L)でした。自然の結末には介入しなくてもいい、ということでした。これも親にとってはなかなかに厳しい提案です。

考えてみれば、「学校の宿題をする・しない」とか「宿題をいつするか、どういう風にするか」とか、「どんな友達と付き合うか」とか、「きょうだい喧嘩」とか、「朝の準備をどうするか」とか、「ご飯の食べ方」とか、すべて子どもの課題です。つまり、その結末が子ども自身に降りかかります。

だとすれば、あわてて介入しなくても、子どもは充分に学んでいるのですね。その子どもの力を信じて任せることが、親の課題でしょうか。

信じて任せる、と口で言うのは簡単ですが、実際にやってみるには、たくさんの勇気が要ると思います。そういう時には、楽笑会に来て仲間に勇気づけてもらってください。ここには、勇気づけのすごく上手なメンバーさん達がたくさんいらっしゃいます。(^_-)-☆

今年も1年ありがとうございました。コロナ感染が心配な中、何とか楽笑会を開催することができました。それも皆さんのご協力のお蔭です。まだまだ、先の見えない状況が続きますが、私たちにできることを少しずつやっていきましょう。

来年もどうぞよろしくお願いします。
来年こそ、皆さんにとって、良い年でありますように!












11月の楽笑会

11月の楽笑会には3名の方が来て下さいました。久し振りに来て下さったメンバーさんの参加、すごく嬉しかったです!こうやって、「久しぶりに行ってみよう!」と思って下さるメンバーさんの存在も、本当にありがたいです。(^o^)/

今月は、まず
「パセージ」カードを引くことから始めました。

まず最初に出たのは「正の注目」のカードでした。テキストは
3ーLの1番ですね。「<正の注目>とは、子どもの行動に対して親が、喜びや親しさのようなプラスの感情をもって関心を示すことです。」とあります。その箇所をみんなで読んでから、思いついたことや感想などを話し合いました。

小学校の高学年が近づいている子どもさんへの「正の注目」が難しいなぁとおっしゃるメンバーさん。確かに幼児さんだと「一人でできたねー」「うまくできるようになったね」と声をかけると、嬉しそうにニコニコしてくれることが多いです。でも10歳を超えてくると、そういう言葉は、かえって勇気をくじいてしまう可能性も出てきます。

そんな時は、どういう所に注目するのがいいかな、と考えてみました。行動としてできたことよりも、精神的なことや心の成長に焦点を当てるのはどうかな、という意見が出されました。

例えば、自分のことだけじゃなく友だちの立場から考えることができた時、大人の人に対して臆せず自分の意見を言えた時、クラスの役に立つことを考えて実行した時、自分でやると決めて努力している時、…などなど。

正の注目が難しいとおっしゃっていたメンバーさんが、実際に、精神的に成長したなぁと感じられるエピソードをお話して下さいました。素敵なお話、ありがとうございました。

次のカードは、「さらに子どもの話を聴く」でした。「
子どもの話をじゅうぶんに聴いてからであれば、あなたの考えを伝えることもできます。できれば、『私の考えを言ってもいいかな?』と尋ねて、子どもが聞きたいと言ってから言うのがいいと思います。『聞きたくない』と言われれば、引き下がる勇気を持ってください。」(11ーLの7番)

「あー、そう言えば、最近子どもの話、聴いてないわ~」とメンバーさん。それに気づくだけでも素敵ですよね。どんなふうに聴けばいいかについては、テキストの15ーLの1番が参考になると思います。「
『子どもを理解する』というのは、子どもの言うなりになることではなくて、起こった出来事について、子どもがどんな風に理解し、どんな風な感情をもち、どうしていこうとしているかを、よく話を聴いてわかってあげることです。

次に引いたカードは「愛と技術」でした。(16ーR)あらら!またこのカードですね。これを引いたメンバーさんは、「子育てだけじゃなくて、夫との関係もそうだよね」とおっしゃいます。

同じことを言うのでも、言葉をうまく選んで、より伝わりやすくしようとか、相手がやりたいと思ってることがあるなら、その部分に手を出すのはやめようと気をつけるとか、私はこんな時こう言ってもらえると嬉しいなどと自分の取扱説明書を渡しておくとか、…

そんなのも、ちょっとしたコツ(技術と言えば技術かな)だと思います。良い関係を作るために、コツをつかんでおくといいですね。

最後に私が引いたのは、「
アドラー心理学がめざしているのは、子どもが適切な信念、すなわち、1)私は能力がある。2)人々は私の仲間だ。ということを感じていて、その結果適切な行動をすることです。」(6-Lの3番)私は、これを読んで、自分に能力がある!と感じているからこそ動けるのだな、と改めて思いました。私も、いろいろな人たちに勇気づけられて(つまり、私は能力がある、人々は私の仲間だと思えるようになった結果)、これをやってみよう!あれもやってみよう!と、いつも動いてきました。ありがたいことだと思います。

カードについて話しながら、皆さんの素敵なエピソードも伺うことができて嬉しかったです。ありがとうございました。














10月の楽笑会

今月の楽笑会には4名の方が来てくださいました。この日は、朝起きぬけに、ぽっ!とひらめいたワークをしてみることにしました。倉吉グループが開発した「わたしがたり」というワークがあります。「パセージ」カードを使ってやる方法もあると教えてもらっていたので、それをやってみようと!!

まずは、
「パセージ」カードを3枚ずつ引きました。どんなカードが出たか、みんなで読んでから、順番にカードを1枚引いて、要らないなと思うカードを1枚捨てます。場のカードを最後まで引き終えたら、それぞれ手元に残ったカードを読みました。そして、引いたカードについて話したいことを話していきます。

私が残したカードは、「Laughter:the medicine of the spirit and the soul. It has considerable psychological and physical benefit.(笑い、それは心と身体の特効薬)(The ABC of Encouragement and Joy (Introduction to Adlerian Psychology  Anthea Millar ICASSI 2008)」、「ヨコの関係:
ヨコの関係は便利ですよ。いつも子どもと<目標の一致>を確認しながら、必要なことにだけ協力すればいいんですから。(36-R タテの関係ヨコの関係)」、「愛と技術:愛が一方の車輪で、技術がもう一方の車輪。このふたつが同じくらい大きくないと、育児という車は前へ進まないんだ。(16-R 過保護と放任)」でした。

そういえば、「Laughter」と「愛と技術」のカードは、先月もみんなと話し合いをしたカードでしたね。私の中に印象深く残っていたのかもしれません。笑い(Laughter)は、アドラー心理学を学ぶようになってから、その大切さをしみじみと感じられるようになりました。笑うことについて、昔はどちらかというと、ふざけているとか不真面目とか、そういうイメージを持っていました。ですから、自分が人に笑われたりすると、とても恥ずかしかったり気分が悪くなったりしていたものです。それが、
「パセージ」や自助会などでは、笑いの中で皆さんの問題が解決していきます。それが、とても嬉しく温かいことなのだと、仲間たちを通して教わってきたのだなぁ、と改めて思いました。

そして、「ヨコの関係」のカードの中に書いてあった<目標の一致>という言葉が胸に響いて、このカードを残しました。目標の一致を取るために、私たちは「話を聴く」をすることを勧められます。もちろん、そんなことは分かっているつもりですが、それを実践するとなると、つい忘れてしまうことが多いです。相手が何をしてほしいと思っているのか、何はしてほしくないのかについて、いつも丁寧に聴くことって大切ですよね。・・・自戒を込めて。

参加してくださったメンバーさん達にも、一人ひとり、お話を伺いました。そのカードを残した理由や、それにまつわるエピソードや、感想など伺いました。それぞれに気になる出来事もあって、とても貴重なお話を聞かせてもらうことができました。そして、その人の大切にしているものやことについて知ることができて、とても嬉しく思いました。また、機会があればやってみたいと思います。

感想

 今月は「わたしがたり」と言うワークをさせてもらいました。以前に、別のところでオンラインで受けたことがあったのですが、それとは違う言葉・カードが残りました。ですが、子どもを育てる事に対する私の姿勢は同じでした。カードを選び、言語化されることで、自分はこんなことを思って感じているんだとハッキリわかることができました。

 その流れで、最近の小2息子が感情に任せて、机や壁をバンバンと叩いて怒りを表現することについて相談させてもらいました。
 
いつもは「そろそろタイムアウトしたほうがいいんじゃない?」と声をかけていたのですが、かぜさんからのアドバイスは「言われなくても自分からタイムアウトできるようになるといいね」でした。そうだ、そうだった、、、。タイムアウトをさせることが目的になってしまっていて、本当に学んでほしい「自分の機嫌は自分で取る」目標から離れてしまっていました。毎日を過ごしていると少しずつ、知らず知らずに違う目標に変わっていくことを体験からも理解できました。
 
なので、いつも点検することが大切なんですね!
 
と言うことで、来月もまたよろしくお願いします。(大阪:I)

 私は人を変えてやろうという想いが手放せないことに気づき、もがいています。主人や親に勇気づけができません。みなさんから、その"気づき"が素晴らしいと声をかけてもらい、とてもありがたかったです。
 "意識的下手"(注:「パセージ・プラス」23-Rの4「上達の4つの段階」参照)の期間はとても長く辛いものだけど、とにかくお稽古お稽古、そして、そのお稽古を"楽しもう"と教えてもらいました。
 具体的なアイデアとして、"主人へのありがとうキャンペーン"を教えてもらい、その後、1日中は続かなかったですが、数時間は実践できました^ ^ いつもの私ならここで怒ってたよなぁ〜と達観できました。キャンペーンやテーマを決めるという手法は、具体的で、とても進めやすいです。こころに余裕があるときだけ実施すればいい!と割り切れるし、時々、今日は自分を労わるデーと決めてアドラー通りにできなくても自分を責めない日としたりしてています。(その方が頻度多めかもしれないです笑)
 
風さんに、アドラーをやって良かったことはなに?と聞かれ、もやもやの気持ちを理屈で整理できるようになってきた、と答えました。
 終わってから、これまで学んだ時間を振り返り、楽笑会の存在についても考えていました。楽笑会は、もやもやの理由がなんなのかを理論的に気づかせてくれる場であり、また、実例があるので、自分の生活の中で似たような場面で実践方法をシンプルにして教えてもらえる場だと思いました。
 たとえば、いたずらされたら、よかったわ〜と言う! とシンプルなヒントを与えてもらったとき、その後私の生活の中でその場面に出会ったら、とにかく、やってみる。その次の時は忘れてできなかったけど、思い出した時やってみる。それが、"お稽古"なのですね。上手く行った時やったー!と思うし、でも、その反面上手くいかないと、なんでやろう…途中の過程でやり方間違えたのかな…と落ち込んで…、その繰り返しなんですね。
 風さんが、「パセージ」を再受講された方が、1度目より2度目のほうが苦しいと言ってたよ、とおっしゃっていました。私も、毎回、楽笑会のあと、数日間、振り返るたびに、苦しくて、嫌な自分に気づいては、数日苦しくて苦しくて。皆んなもそうなんだと知り、なんだか安心しました。この苦しみは、気付きの後に必ずくるものなんでしょうね。気付きを経て良い方向に変わっていくと信じてます。
 学ぶこと自体はとても楽しくて、本当に毎回、おぉなるほど〜と思う格言がたくさんでてきて、私のノートは格言だらけです!本当にありがたいです。(兵庫:C)


 相手の状態がどうであれ、自分がどんな気持ちで過ごすかは自分で決められる、ってわかったことは大きかったです。あれから職場でも普通に過ごしていたら、相手も普通になった気がします。
 夫の不機嫌で、凹みそうになる娘にも 両親の不機嫌は娘のせいじゃないから気にするな と話したり、自分の機嫌は自分でとるとブツブツ呟いてたら、夫が謝ってきたりと、こちらがどう構えるかで、全然場面が変わってくるのが実感できました。(兵庫:H)













9月の楽笑会

ようやく朝晩涼しくなり少しは過ごしやすくなった9月の楽笑会の日、3名の方が参加してくださいました。今回も話のきっかけに「パセージ」カードを引いてみました。

1枚目に出たのは「愛と技術:
愛が一方の車輪で、技術がもう一方の車輪。このふたつが同じくらい大きくないと、育児という車は前へ進まないんだ。(16-R過保護と放任)」でした。このページには愛の車輪が大きくて技術の車輪が小さい車の絵が描かれています。このままだと同じ所をぐるぐる回って前に進まないということが、とてもイメージしやすいです。このページの中で、私が好きだなと思うのは、「愛情不足の親なんて、ほとんどいないと思う。」という文章です。「パセージ」や自助会で親御さんたちのお話を聞いていると、本当に愛情深く、いつも子ども達のことを考えて暮らしていらっしゃるということが良く伝わってきます。ですから、「パセージ」で少し技術を学べば、育児という車はスイスイ前に走り出します。そういう親御さんたちを沢山たくさん見てきました。それは、私にとっても、すごく嬉しいことです。

2枚目のカードは「Laughter:the medicine of the spirit and the soul. It has considerable psychological and physical benefit.(笑い、それは心と身体の特効薬) (
The ABC of Encouragement and Joy (Introduction to Adlerian Psychology  Anthea Millar ICASSI 2008)」です。(これは、「パセージ」のテキストではなく別のテキストからの引用です。)確かに、「パセージ」や自助会で「笑い」が大きな役割を果たす場面は多く見られます。また、話を出すことで、そのメンバーさんが少しずつ笑顔になっていく様子を見ていると、私を含めた他のメンバーたちも勇気づけられます。それを「特効薬」と表現されると、なるほどなぁ、と思います。私たちの暮らしの中にも、「笑い」が取り入れられると、肩の力が抜けて、もっとうまく子ども達と付き合っていけるような気がします。

3枚目は「人生を決める:人生について、できるだけ子ども自身が考えて決めていってほしいと思われませんか? だって、それが「自立する」ということですから。(
15-L みたび勇気づけ)」。子ども達をよく見ていると、「自分で考えて自分で決める」ということを、すごく小さい頃からし始めます。その最初が、俗に「第一反抗期」とか「イヤイヤ期」などと呼ばれている3歳ごろなのかもしれません。でも、「パセージ」を学んでいると、親の言うことに対して「イヤ」と言えることは、喜ばしいことだし成長の一過程だと思えます。そうすると、「反抗期」も成長の証として受け止めやすくなるかもしれませんね。そうして、その「イヤ」を大切にしていく(受け入れていく)ことで、きっと子どもは自分の人生を自分で決めていくようになるのだと思います。

カードで出たページを読みながら、皆さんといろんな話をしました。子どももそうだけれど、私たち自身も自分の人生を自分で決めることができます。「人生を決める」と言うと大げさですが、例えば、親の介護などについても、自分でやる、他の家族に助けてもらう、ヘルパーさんの力を借りる、施設や病院を頼る、・・・などなどいろいろな方法があります。そして、その選択は完全に自分自身に任されています。どれを選ぼうと、それにはメリットとデメリットがあります。そのどちらをも引き受ける覚悟があれば、自分の人生を自分で決めたんだ!と胸を張って言えると思います。私も、そんなふうに生きていければいいな、生きていきたいな、と改めて思いました。


感想

 息子とのエピソードを聞いてもらいました。

 いつも口ごたえが多く、なんて生意気で反抗的なのかと思っていました。が、「それって、お母さんと対等と思っているからじゃない?」と言われて、「そうか、口ごたえと思っていたのは、自分の意見を話していて、反抗的に見えるのは、親と自分が対等だと思っているからなのか」と、急に見えていた世界が変わりました。
 反抗的な子どもがいたのではなく、高圧的な親がいただけでした、、反省。
 
自分からみた状況だけでなく、子どもから見えている状況のことも考えたり、想像していく必要があることがわかりました。今月もありがとうございました。(大阪:I)














8月の楽笑会

今月は祝日開催ということもあって、初参加のメンバーさんが来てくださいました。ありがとうございます。その方と、もうお一人のご参加で、私を含めて3人でおしゃべりをしました。

簡単な自己紹介をしたあとで、さて、どうしようかなと考えて、
「パセージ」カードを引くことにしました。

お一人目のメンバーさんのカードは「さらに聴く:さらに子どもの話を聴いて、
じゅうぶん聴いてからであれば、あなたの考えを伝えることもできます。(11-L さらに子どもの話を聴く)」でした。

「パセージ」のテキスト11-Lを開いて、このページを読んでみました。ここは「開いた質問」「閉じた質問」、そして「考えを伝える」の3つの項目があります。私は、初めてここを習った時、「開いた質問」が難しいな、と感じました。そして、今なお、その難しさを痛感しているところです。「パセージ」リーダーをしている時はまだしもですが、自助会やおしゃべり会などでは、ついつい自分の意見を先に(!)言ってしまいがちです。

「パセージ」カードにもあるように、自分の考えを言うのは、「(相手の話を)じゅうぶん聴いてからであれば」という条件が満たされた時だけなんですよね。しかも、「私の考えを言ってもいいかな?」と尋ねてから、とテキストは続きます。相手が「じゅうぶん」聴いてもらったと思えるまで、話を聴くことができれば、きっとそれだけで(何も言わなくても)相手は勇気づけられるんだなぁ、と改めて思いました。

もう一人のメンバーさんが引いたカードは「感情に気づく:
身体の感じに注意を向け、自分の感情に気がついていなければなりません。(15-R 感情は身体にあらわれる)」です。続けて15-Rを読みました。そういえば、以前、ふと気づくと身体がこわばっていることに気づいたことがありました。あれ?と思って、よく考えてみると、自分がすごく怒っていたのだと分かりました。そのことに気づくまでは、何となくモヤモヤするなぁとか、おもしろくないなぁとか思っていました。それが、怒っていると気づいたとたん、身体のこわばりがとれました。怒っていることに対して、どうすればいいかが分かったからでした(笑)。(*^^)v

なので、テキストの中のSさんが
「ときどき、人から『あなた、怒ってるでしょ』と言われて、はじめて自分が怒っていることに気がつくことがあるの。」と言うのがよく分かります。もし、自分が怒っているかどうか(マイナスの感情があるかどうか)が分からないと、知らないうちに相手との距離が遠くなってしまう、ということが起こります。ですから、自分の感情に気づく、つまり身体の感じに注意を向けることが大切なんですね。

私も1枚引きました。「勇気づけ:勇気づけっていうのは、子どもが適切な信念をもつように援助することなんだ。
(8-R 賞と勇気づけはどこが違うの?)」のカードが出ました。このページには、ごちそうを作ってくれた妻への言葉がけの例が載っています。その例から、「『えらいね』とか『がんばったね』っていうのは、上から下へのことばで、だから子どもは勇気づけられないかもしれないのね。」とSさんが言っています。確かに分かりやすい例だなぁ、と思います。でも、この言葉で勇気づけられる子どももいるかもしれないし、「ありがとう、うれしいよ」という言葉で勇気をくじかれる子どももいるかもしれません。

つまりは、その言葉で相手が適切な信念(=私は能力がある、人々は私の仲間だ)をもったかどうかが重要なのですね。基本の「き」ですが、忘れがちなことなので、もう一度確認できて良かったと思いました。

「パセージ」カードを引き、テキストのページを読みながら、「パセージ」の復習ができて楽しかったです。また、メンバーさん達がテキストを読んで、それぞれ思うことや体験談などをお話してくださって、それを伺うのも楽しい時間でした。ありがとうございました。

感想

 久しぶりに参加しました。
 アドラー心理学を熱心に学ぼうとしておられる若い方と出会うことができてうれしかったです。講座で学んだこととご自分の実生活を照らし合わせて理解しようと試みられている姿勢は懐かしくもあり、新鮮でした。
  印象に残ったのは15R「感情は身体にあらわれる」のページです。このページは自分自身に実感がないとなかなか理屈だけで理解することは難しいと思います。
 
2週間ほど前、疲労感と暑さで風邪気味になりくたびれていました。その時世の中のニュースを見るたびに気分が落ちこんで憂鬱な気持ちになっていました。徐々に体調が戻って体が軽くなりテキパキ動けるようになってくると世の中のニュースはちっともよくなっていないけど気分が落ち込むことはなくなりました。むしろ、こんな大変な中それぞれの立場でみんながんばっているんだなぁとそっちに目が行くようになりなした。下から5行目の「感情は心も身体も含めた全体的な反応です」という一文に納得しました。(大阪:M)













7月の楽笑会

今月も、皆さんにいろいろお願いしつつ、楽笑会を開催しました。皆さんのご協力に感謝しています。今月は、6人のメンバーさん達がいらして下さいました。

今月お話してくださったのは、感情のコントロールの話、子どもが「いや!」とか「あっち行って!」など否定的な言葉を言い始めたという話、(母親にとって)訳の分からないことをよく言う子どもの話、就活でうまくいかず元気がなくなっているお子さんの話などでした。

感情(特にマイナスの感情)のコントロールは難しいですよね。私も長年アドラー心理学を学んでいますが、最初の頃は当然! 今も時々コントロールできない(したくない、ですね(苦笑))ことがあり、これは永遠のテーマだろうな、と思っているところです。とはいうものの、長くやっていると、自分の変化に気づくようにもなります。感情的になってしまったあとで「あぁ、やっちゃった!」と気づいていたのが、感情的になっている最中に「あれ、やってるな」と気づくようになります。もう少し経つと「あ、感情的になりそうだぞ」と思いながら感情的になる場合と、寸前でとどまれる場合とが出てきます。また、少し感情的になっても「これ以上やるとヤバイな」と気づいて、言葉を飲み込めるようになります。本当は、感情ではない方法でコミュニケーションを取れるといいなと思うのですが、なかなかそうも行かないので、私は「ちょっとは気づくの早くなったな」と自分を勇気づけるようにしています。まぁ、ぼちぼちですね。

それから、子どもが否定的な言葉を使うようになった(特に3才前後のお子さん)場合に私が思うのは、「そこまで成長してきたんだなぁ」ということです。つまり、自分の意見がはっきりしてきた、それだけ自分で考えることができるようになってきた、ということなんですね。ですから、困ったな、ではなくて、嬉しいな、と思っていいと思います。

こういうことは、幼いお子さんだけではありません。今まで親の言うことを素直に聞いていたお子さんなのに、親がアドラー心理学を学んでしばらくすると、NO!と言い始めることがあります。そんな時も、良かったなぁ、と私は思います。今まで親に対してNOを言えなかった子どもさんが「いやだ」と主張できるというのは、親子関係が改善された証拠だと思うからです。

ですから、子どもがNOと言い始めた時、関係改善して良かったな、子どもが自分の意見を持ち始めて良かったなと考えて、まずは子どものNOを受け入れるのがいいなと思います。「また、やりたくなったら言ってね」と言って引き下がっておけば、自分で考えて、やった方がいいなと思った時に動いてくれるでしょう。

また、お子さんの訳の分からない話や元気がなくなった様子などについては、その「行動の目的」を考えてみたり、「課題の分離」をしてみたり、・・・
「パセージ」のテキストの中にはさまざまな方法が提案されています。テキストを繰りながら、いろいろ試してもらえると嬉しいです。

コロナ感染については、第2波が来ていると言われ始めています。私たちも感染予防をしっかりとしながら、日々の暮らしをしていこうと思っています。大したことにならずに収まっていくことを願っています。

何もなければ、来月も開催するつもりです。それを祈りながら、楽しみに待っています。

感想

 5ヶ月ぶりに参加した楽笑会でした。コロナでの自粛生活もあり、ずいぶんご無沙汰していましたが、やっと参加することができました。久しぶりにみなさんにお会いできてよかったです。

 例会では、3歳のお子さんの言葉の使い方についての相談がありました。私も、子どもが3歳の頃に、同じように言葉で悩んでいたなと思い出しました。子どもが小学2年生になった今、言葉の心配はありませんが、勉強やお友だちとの関係など新たに別のことで心配がいっぱいです。
 
でも、この相談で、ふと思いました。子どもが産まれてから、授乳、寝返り、離乳食、たっち、あんよ、トイトレ、言葉、文字、といろんな事を心配してきました。が、今となって振り返ると、「今も心配している事柄はないし、何がそんなに心配だったんだろう?」と思うことばかりです。それを現在の心配に照らし合わせてみると、「今私が心配していることは、たぶん、子どもが成長するのに合わせて、自然に解決できることもあるのでは?」と思えたのです。
 
「パセージ」のテキストを開くと、『年齢が進むと消える不適切な行動には介入しない(37-L)』とありました。テキストに沿って考えると、私の心配の大半は、子どもへの介入をしなくてもよさそうです。心配することはなかなか止められませんが、不必要な介入はしないように気をつけながら、適切な心配?(笑)をしていきたいなと思いました。
 相談をお話くださった方のおかげで、気づくことができました。今月もありがとうございました。(大阪:I)


 
月曜日は参加できてよかったです。ありがとうございました。最後まで居れなかったのがすごく残念だったのですが、それでも学ぶことが沢山あり、楽しかったです。
 メンバーさんの話はいまの私にも通じるところが沢山ありとても参考になりました。不適切な行動をとるときには、目的は何なのかに着目し確認することだと再認識しました。

 
お菓子食べたい!テレビみたい!保育園いきたくない!などと言うのは、その言葉通りを受け止めるばかりではなく、その背景にある寂しさ、つらさ、想い、等々、本当の目的を読み取ることを忘れずにやっていこうと思いました。また、子供が自分の気持ちを泣かずに言えたときは、ちゃんと伝えてくれたことに感謝を伝えて勇気づけようと思いました。
 
先日、子供が私の母親に、"ばーば、教えてくれて、ありがとう"と言ったらしく、母親はそれがすっごく可愛くて嬉しかったと言っていました。私もそれを聞いて嬉しくなりました。
 
ありがとうという言葉はとても偉大です。それは主人がこどもに言っている口癖のようなものでした。そこから、私も、意識的に、真似して、うるさいくらいに、"教えてくれてありがとう"を連発しています。
 
以前、楽笑会で、自分の心に余裕がなくて素直に思えない時でも呪文のように"私はあなたの味方です"と口に出そうと教わったことを思い出しました。素直に思えなくてもいいと言われたのが、勇気づけになっています。100%思えていなくても口に出していいんだ、と思えることで、気が楽になります。だから、こどもがぎゃーと騒いで落ち着いて話をしてくれたとき、心からありがとうと言えるのが一番ですが、まだイライラが残っていたとしても、伝えてくれてありがとう、の言葉は必ず言おうと思いました。
 
また、メンバーさんがおっしゃっていた、子供がぐずったら、"私に構ってほしいんだなぁ、なんてかわいい奴なんだ!"と気持ちを切り替えるというお話が面白しくて実行したくなりました。(兵庫:C)












6月の楽笑会

久しぶりにリアル版(!)楽笑会を開くことができました。まだ油断してはいけないと思い、来たら手を洗ってね、その際使うタオル(ハンカチ)は持参してね、お茶も持参してね、お菓子は個包装の物だけにしてね、とお願いをしました。もちろん、この数日間に発熱や体調が悪かった方、ご自身だけではなくご家族に症状が出た方の参加もご遠慮くださるようお願いをして、ようやくの開催です。

そんな制限の中、3名の方が来てくださいました。みなさん、元気に暮らしておられたようで、私もホッとしました。小さなお子さんがいらっしゃる方は、学校や幼稚園が休みになり、子どもの相手など大変だったとおっしゃっていましたが、家族の大切さ(大変さもね)も感じられたこの2~3ヶ月のようでした。

いつものように、何かお話は?と聞きました。3人が3様に今のことを話してくださいました。困っていることもお話しくださいましたが、素敵だなと思ったのは、皆さん困ったことをお話になる時に必ず「(どう言われるかは)分かってるんですけどね」という枕詞を付けてらっしゃったことでした。

そう、
「パセージ」に書いてありますから、どうすればいいか、どう考えればいいかは、頭では分かっています。でも、できないんですぅ~とか、でも、難しいんですぅ~とか、・・・なってしまいますよね。

昔、私が「分かってるけどできないんです」と言ったら、先輩に「できないんじゃなくて、したくないだけでしょ」とスルドク突っ込まれたことがありました。はい、確かにそうなんですよねぇ。本当にしたいことは、どんなに障害があってもできますものね。

でも、そう言ってしまったら、次に進む勇気が出ませんから、何とかみんなで「できる方法」を考えてみることにします。そのためにこそ楽笑会があるのですから!!

例えば、きょうだいゲンカです。
「パセージ」のお勧めは、きょうだいゲンカには介入しない、ということでした。でもねぇ、そばでケンカされるとうるさいし、どう見ても一方(上の子だったり、下の子だったりしますが)が良くないように見えます。で、つい声をかけてしまいがちなんですけど・・・。はい、気持ちは良く分かりますが、外から見ていてどんなに一方が良くないように見えても、それぞれどちらにもその子なりの理屈があり、その子なりの思いがあります。それは、私たち大人には分からないことかもしれませんし、そもそもケンカを見ている私たちも個人特有の理屈をもっています。そして、それはいつも正しいとは限りません。

ところで、きょうだいゲンカの良い所って何でしょう。友だちとではできないやり取りをすることは、多くのことを学ぶチャンスですよね。「楽しそうにケンカしてるなぁ」と思って見ているに限ります。うるさかったら、自分が他所へ行きましょう。やはり、
「パセージ」のお勧め通りにするのが正解のようです。

また、例えば、食卓に置いてある私物をなかなか片づけてくれないというような場合です。これも、食卓にそういうものを置くのは嫌だというこちら側の「好み」と、特に誰の邪魔になるわけではないから置いててもいいだろうと考える相手側の「好み」の違いからトラブルになったりするのですね。そんな時は、「やっぱり課題の分離ですね」と頭では分かりますが、モヤモヤもします。

こちら側の「好み」を当たり前でしょ、と押しつけてはいないでしょうか。もし、相手の「好み」を「そう考えるのが普通でしょ」と言われたら、なんか腹が立ちますよね。ですから、「好み」の違いね、と分かった上で工夫するのが良さそうです。

こちらの「好み」ではありますが…、と丁寧に頼むのも一つだし、どこかに妥協点がないか探してみるのも一つだし、あるいは、もう気にしないことにするといのもアリでしょう。

いろいろとお話していくうちに、皆さん、もう既に答えを知ってらっしゃって、少しトラブルになっても、うまく修復していたり、以前とは違う対応をされていたり、子どもに伝えないといけないことは何とか伝えていたり、・・・と、そんなことが分かってきました。そうやって、あれこれやっていくことが
「パセージ」の実践なんですね。

いつもうまく行くとは限らないけれど、何とかやってみよう、と試行錯誤していくのは、しんどいことでもあるけど、見方によっては楽しい部分もあるかもしれません。いろいろ「試し」にやってみれたらいいなと思いました。

この日メンバーさんのお一人が、庭で咲いたというアジサイの花を持って来て下さいました。私の好きな花のひとつです!薄い青のアジサイ2輪、食卓に置いて1週間楽しませてもらいました。ありがとうございました。


状況が変わらなければ、来月も開催したいと思っています。皆さんに会えるのを楽しみにしています。







感想

 先日は久しぶりの楽笑会、やっと日常が戻ってきたんだなあととても嬉しかったで す。小さなお子さんのいる若いお母さん方が、ステイホーム期間中どれほど頑張ってこら れたか…、私と同世代の友人たちは、夫や家族のリモート暮らしへの不満を募らせて いましたが、みんなが不満(他人事)ではなく、状況をよくしていこうという自分事 として過ごされてきたことがわかり、さすがアドレリアンだなあと感じました。子ども同士のけんかの話から、「行動はある原因があって起こるのではなく目的があるから」ということを、久しぶりに思い出しました。(笑)

 私には、「パセージ・プラス」15Lの「他人のために生きることができる人だけが、幸福になることができます」という言葉が、とても心の深いところに刻まれました。半年前に「パセージ・プラス」で学んだところでしたが、すっかり忘れていました。この言葉が「自分を勇気づける」の項目にあることも、自宅で読み返して初めて気が付きました。ステイホーム中、私が義母のためにする行為への義弟妹からの反応がないとの不満に対して…。私の義母に対する行為に義弟妹の反応を結びつけると、不幸に感じ、そうしなければ、幸せに感じられる…本当にその通りだなあと感じました。私は「幸福になることができる」と自分を勇気づければいいのかなと思います。(その理解でよかったですか?)あまりお世話を焼かずに済めばいいなあと思いながら、どっぷりそんな環境にいる私ですが。(兵庫:S)


 
3ヶ月の自粛生活で、久しぶりに子供達と毎日一緒に過ごしました。アドラーを意識する余裕もなくと言うのは言い訳で、自分でやらない選択をしてました。アドラーはたまに思い出す程度で、勇気くじきを沢山したと思います。そんな自分にダメ出しをして、自分のこともくじいての悪循環でした。
 
この生活で特に困ったのが、公園でのお友達との遊び方でした。子供の人間関係だけど側に親がいるので、口出しせずにはいられず、仲良くできない子供を叱る事が多かったです。なんでうちの子はこうなんだろう毎日毎日そう思っていました。
 
けど、久しぶりに楽笑会で話をして、アドラーを思い出す事ができました。何より嬉しかったのは、困っていることを思いっきり話せたことでした。こんなにさらけ出せる場所があって良かったなぁと改めて楽笑会の良さを知る事ができました。まだまだアドラー脳が足りない日々ですが、これから少しずつリハビリしていきたいと思います。参加できてよかったです。ありがとうございました!(兵庫:S)













5月の楽笑会(今月も中止にしました)

今月も楽笑会を中止にしました。緊急事態宣言が解除にならず、仕方ありませんでした。そこで、先月同様皆さんにメールで質問をしてみました。

「巣ごもり生活」の中で発見(あるいは再発見)したことは何ですか?」

多かったのが、巣ごもり生活の心地よさを感じた、というご意見でした。自分のペースでのんびりできること、丁寧に料理ができること、焦らずに「まぁ、いいかぁ」と思えること、などなど。

また、今まで当たり前にできていたことの大切さ、貴重さ、人と会えるって素敵だと改めて気がついた、というご意見も多かったです。確かに、私もこの2ヶ月、家族以外の人と会うことがあまりなく、そんな時に自助会のメンバーさんに誘われてオンラインで皆さんに会えた時の嬉しかったこと!人と会っておしゃべりすることで、どんなに元気をもらえるか、エネルギーをもらえるか!オンラインという代替の方法ではあったけれど、やはり人は一人では生きていけないんだと、つくづく思いました。

それから、「人生初めてユーチューブの動画や音楽にハマって、子どもがやめられないユーチューブを体感した!」とおっしゃる方もいらっしゃいました。普段なら、スマホばっかり!と目の敵にしがちですが、少しは子どもの気持ちが分かったかもしれない、素敵なことだなぁと思いました。

最後に、「やろうと思ってたけどできなかったこともあるけど、やろうと思ってなかったけどできていたこと、がたくさんある!」ことを発見されたメンバーさん!この言葉を読ませてもらって、私まで嬉しくなりました。ありがとう!

そして、もうひとつ聞いてみました。

「パセージ」のテキストの中でお気に入りの文章を教えてください。

8-R「賞と勇気づけはどこが違うの?」
   
そうそう、「頑張ったね」より「ありがとう、嬉しいよ」の方が勇気づけられることって多いですね。
9-L「子どもの話を聴く」
   
話を聴くのは勇気づけの第一歩でした。相手を理解しようとすることですね。
10-L「ふたたび勇気づけ」の4「王様もやめよう、奴隷もやめよう」
   
私もここにある「アドラー心理学が提唱する新しい親子関係」って素敵だなと思います!
12-L「失敗した場合にも勇気づけよう」
   
子どもが失敗した時にも勇気づけたいですが、自分の失敗にも勇気づけができるといいですね。
   そう!失敗は成長するためのチャンス!って。

31-R「夫婦が家族の軸」
   
「巣ごもり生活」の中で、家族の大切さ、夫婦の大切さに気づかれた方も多かったと思います。
36-L「子どもの味方でいる」
   
まずは、心の中で決心するのでした。それから、口先だけでも言ってみよう!
38-L「二つの能力」
   
子どもが貢献してくれていることに気づいていたいです。そして、声をかけたいなと思います。
38-R「わがままのままで他の人の役に立つ」
   
お互いにわがままでいながら、共存共栄をめざすーーなんて素敵なんでしょう!

これらのページを挙げてくださいました。特に、
38-L、38-Rを選んだ方が多くありました。「パセージ」のテキストは、どこをとっても素敵な言葉、文章が並んでいます。今回、皆さんがテキストをあちこちと繰って下さったことが、とても嬉しかったです。ここには、タイトル(&私の意見)だけを書かせてもらいましたが、皆さんも是非この機会に「パセージ」のテキストを読んでくださると嬉しいです。

今回、私の一方的なメールにお返事をくださってありがとうございました。次の楽笑会では皆さんと会えるように、と楽しみにしています。














4月の楽笑会(残念ながら中止にしました)

楽笑会の長い歴史の中で、楽笑会を中止にしたのは初めてのことでした。(あの阪神大震災の時ですら開催できたのに!)世界中で猛威を振るっている新型コロナウイルスの影響なので中止もやむなし、でした。3月に入ったころには、まだ1ヶ月くらいで何とか目処がつくのかな、と感じていたのですが、4月に入って「緊急事態宣言」が出され、それから1ヶ月経っても余り変わったようには思えません。外出自粛を続けている中で、私も「普通の生活」がどんなに幸せなことだったか、つくづくと実感しているところです。

そんな中、皆さんにメールで「アイデア募集」をしてみました。

「こういう状況になってから、皆さんは何をしたでしょうか?あるいは、何をしようと思っていますか?」

そうしたところ、いつも自助会に来てくださる方々はもちろん、遠くに引っ越して行かれた方々、すっごく久しぶりの方々からもお返事いただきました。と~っても嬉しかったです(^o^)/

では、それらを皆さんにもシェアーします。

*まずは、外でできることです。

やはり多かったのが「散歩」でした。ちょうど季節も良くなってきたころだし、今年は桜が長く咲いてましたよね。こういう時だからと長持ちしてくれたのかもしれません。「花見を堪能したよ」というメールも頂きました。咲き始め、満開、花吹雪・・・!いいですね。「サイクリング」というのもありました。これも気持ちよさそうです。

それから、「庭の草引き」「庭作り」「土おこし」「花を植えた」「畑を耕した」などなど、お庭関係のアイデアもいっぱいでした。


*次には家でできることです。

一つ目は、「片づけ」!!・・・やっぱりねぇ、と思ってしまいました(笑)。
時間がある時こそ、って思っちゃいますよね。「網戸洗った」「拭き掃除した」「カーテン洗濯した」「窓を拭いた」「キッチン回りの掃除した」・・・などなど。これらは、1度にしたのではなく、何日かに分けてされたようです。「小さな断捨離した!」という方もありました。

二つ目は、「お料理」
「お菓子作り」「ケーキ作り」「パン作り」「食材を多めに買って下味、冷凍」「いつもより時間をかけて料理」というのも!・・・素敵ですね。また、家族で食卓を囲む機会が増えた、とおっしゃる方もいらっしゃいました。

三つ目は、「お裁縫」
「マスクを作った」という方は多かったです。また、「服のリフォーム」をした(考えてる)、バザーに出すために「ミシンでいろいろ作ってる」という方や、子どもの喜びそうな「ポーチを作ってみた」という方も。

四つ目は、「勉強」「練習」など
「パソコンのタイピング練習と脱出ゲーム」「スタディサプリ」「書道の練習」「ラジオ英語での勉強復活!」「ゴスペル練習」・・・などです。また、「読書」「DVD鑑賞」「見逃し配信のドラマ見た」というのもありました。読書の中には、「子どもと一緒に世界の環境、食糧問題のことを学ぶために本を読んでる」とか、「ベランダで読書」という方もいらっしゃいました。・・気持ち良さそう♪

その他に。
「消毒液を作った」「手紙を書いた」「お昼寝をした」「入学式に着物を着た」「手帳に一日のことをメモし始めた」「子どもとゲームを始めた」「ビデオ通信でのやり取りをした」などありました。また、やってみたらおもしろかったこととして、「段ボールでお家を作る」というアイデアも頂きました。(これは楽しそう(*^^)v)あるいは、「手形アートがお勧めです」とおっしゃってくださった方もいらっしゃいました。



*次は、「子どもたちができるようになったこと、してくれたこと」です。

例えば・・・
・休日は夫さんと子どもさん達で夜ご飯を作ってもらってる(もちろん、後片付けも洗物も!)。
・子ども達と「したいことリスト」を作り、お手伝いの分担も決めた(家族会議みたいにして)。
・部屋の片づけをしてくれた。
・昼ご飯を作ってくれた。
・お願いしたことはだいたいしてくれている。
・お父さんと同じ漫画を読んで、感想を言い合っている。
・こういう状況だけれど、機嫌よく過ごしてくれている。
・参考書を買って、勉強している。
・プラモデルを始めた。
・「ママ大好き!」と言ってくれる。
・子どもが少しでも役に立てる時間を作っている。(タオルをたたむ、など小さなこと)



*最後に、皆さんが「これからやってみたいこと」として書いて下さったことをお伝えします。

「床の水拭き」「洋裁をしたくなった」「発酵食の通信講座を受ける」「オンラインでのお茶会、飲み会」「アマゾンプライムで映画を見る」「料理をしたいな」「仕事(保育)で使うものを手作りしたい」「オンライン講座を受ける」などなどありました。そして、「「パセージ」を1ページ目から読み直す」っておっしゃった方も!!まぁ、嬉しい!是非ぜひ、と思ったことでした。

また、お子さんたちがおうちにずっといるとイライラもするだろうし、大変ですよね。そういう気持ちに寄りそったあるメンバーさんからは
「みなさん、おつかれさまです」とエールも届きました。

本当に、たくさんありがとうございました。そして、皆さんからのメールがとても嬉しくて、私も元気が出ました。

私も4月に入ってから、運動不足解消を兼ねて(週に1回のテニススクールも休止になったので)、市内の神社巡りに行っています。週に3回、1回に歩く距離は7km前後です。お願いするのはいつも「コロナ感染の収束」「感染者の方々の回復」「医療従事者の方々の心身の健康」です。

まだ、しばらくはこういう「巣ごもり」生活が続きそうです。でも、自分に出来ることをして、うまく乗り越えられるといいなと思っています。こんな時にも、アドラー心理学が役に立ちますよね。また、みんなで集まってわいわいおしゃべりできる日を楽しみに、元気に過ごしていきたいです。















3月の楽笑会

3月の初めからコロナウイルスの影響で学校や幼稚園が休みになりました。急に、ずっと子どもたちと過ごすことになったお母さんたちは、きっとしんどかったりイライラしたり…… でも、思いがけず楽しいこともあったり、お子さんの意外な面に気づいたり…。(^o^)/ そんな中、楽笑会に5名の方が来てくださいました。

最初に出してくださったのは、お子さんを公園に連れて行った時のお話でした。屋外の方が安全だと言われているので、今、公園は子どもでいっぱいですよね。公園には、いろいろな年齢のお子さんたちもいますし、いろいろな考えをお持ちのお母さんたちもいらっしゃいます。

メンバーさんの子どもさんが遊んでいるところへ、別のお子さんが寄ってきました。メンバーさんの子どもさんは、今「自分のもの」とか「自分が」とか、そういうことが嬉しくなってきた年齢です。そこへ寄ってきたお子さんは1歳半くらいです。どういうことが起こるか想像に難くないですよね。

案の定、メンバーさんの子どもさんが「触らないで!」と言って押してしまいました。メンバーさんは「ごめんなさい」と言ったのですが、お子さんの親御さんから「みんな一緒に仲良く遊べばいいのに」というようなことを言われてしまった、とおっしゃいます。

さて、こんな場合はどう考えて、どうすればいいのでしょう。

まず、この相手の親御さんとはどういう関係かを考えてみましょう。メンバーさんに聞いてみると、全く知らない方だったと言います。そうすると、これから先、付き合わなくていい人ですね。というか、次に会うかどうかも分かりません。

メンバーさんにはメンバーさんの事情があり、言いたいことや分かってほしいこともあります。でも、それを相手に伝えても、分かってもらえるとは思えません。だって、「みんなで仲良く遊ぶ」というのは、世間では「常識」で「すごく良いこと」と思われていることですから、それに反論しても分が悪いでしょう。(もちろん、私は「みんなで仲良く」なんて、ムリ~!って思ってます)

というわけで、この場面で一番優先するのは、その場がすんなりと収まるような対応をすることかなぁと思います。こちらがどう言えば、相手が引いてくれるだろうか、ということです。「そうですよねぇ」「ありがとうございます」「おっしゃる通りです」「私もそう思います」「なかなか子どもが言うことを聞かなくてごめんなさい」・・・

分かってもらおうとか、理解してもらおうとか、そういうのは、一旦横に置きましょう、と別のメンバーさんも勧めてくださいました。もちろん、「おっしゃる通りです」と言っても、おっしゃる通りにしなくても大丈夫です。そうやっているうちに、相手もあきらめてくれるんじゃないかな。そうなればラッキーですね。

そんな話から、相手との距離の取り方についての話になりました。このお話の場合は「他人」とのつきあいでした。では、「自分の親」とのつき合いだとどうでしょうか。あるメンバーさんは仕事を持ってらっしゃいます。この度の休校措置で、お子さんたちが家に居るので(実の)お母さんが手伝いに来てくださったのだそうです。ありがたいことですね。

「ありがたいと分かっているけれど」とそのメンバーさんがおっしゃいます。お母さんのこと、苦手なんですって。(分かります、私もそうだから(笑))

親との関係は、普通「愛のタスク」に入れます。人生を共にする関係ですね。(あと「交友のタスク」「仕事のタスク」があります)「愛のタスク」だとすると、
「パセージ」などを使って、もう少し良い関係にするために頑張りませんか、とお勧めするのですが、それがしんどい時もあります。(私がそうです(笑))

そんな時は、無理やり「愛のタスク」と考えるより、一旦「交友のタスク」か「仕事のタスク」に入れてみるのはどうでしょうか。このメンバーさんは「仕事のタスクだと考えると、気持ちが楽になるように思う」とおっしゃいました。

だったら、まずそれで付き合ってみるといいと思います。イライラすることが減ると、関係も少し変わる可能性もありますね。

というわけで、自分が一番良いと思う距離で付き合うことが大切やね、という話になりました。
遠くなりすぎて関係が薄れてしまう場合もありますし、近すぎて悪化する関係もあると思います。その距離も、自分が決めていいんだと思うと、幸せなことだなぁ、と改めて思ったことでした。ありがとうございました。



感想

 学校が一斉休業の中で、子供を遊ばせている公園での知らないお母さんとの関係、自宅で子供の世話をしてくれるお母さんとの関係、と、切実な話がありました。実際誰が直面しても、「どうすればよかったのか」「これからどうすればいいのか」と悩んでしまう事例で、私にとってもとても勉強になりました。
 その中で、人との関係には①愛のタスク②交友のタスク③仕事のタスク があること。関係をどのタスクに入れるか選択できることを知り、無意識に分類してることも多いながら、目から鱗でした。無意識に「愛のタスクを持たなくては…」と自分を縛っている価値観から解放されました。
 そして、ざわざわするときは、この三つの中のどれかな?と考えればいい。とてもシンプルでわかりやすい考え方だなあと思いました。
 また、子供が成長の中で理不尽な大人に出会っていくことも、「経験の一つ」として成長の糧になるよ、という言葉も、私にとっての負の記憶を解消してくれる勇気づけの言葉になりました。
 楽笑会に来る前は話題にするつもりのないことも、話の流れですることも多く、日ごろ気になる小さなこと、迷っていることがあるんだなあと気が付きました。(兵庫:S)


 コロナウィルスの関係で、箕面での自助会がお休みになったので、久しぶりに参加させていただきました。月一自助会参加は、大事な時間です。
 久々に、楽笑会のレギュラーメンバーさんにお会いして、皆さんそれぞれに随分と緩んでこられたなーと感じました。素敵だなぁと思いました。
 今年は、かぜさんの自助会から3名の方がリーダー養成を受講され、見事に全員合格されました。凄―い!!ベテランや若い方がそれぞれに学びを深められているのだなぁと、思うと嬉しいなぁと思いました。(大阪:Y) 
←私からも「おめでとうございます!」と「すごく嬉しいです!」とお伝えしたいです(北風)。 


 
印象に残ったことは公園で子供を遊ばせているときに見知らぬ人から苦情を言われた時の対応について、です。
 
登場人物が複数いる場面で複雑そうに見えてもそれぞれのセリフと動きを分析していくとお芝居のように主役と相手役が浮かび上がり、脇役たちはバックコーラスや風景になり、目的に沿って問題がシンプルに解決できるということです。しかも同じ場面でも解釈を変えて違うお芝居にすることもできる、ということがわかりました。
 
かなり昔に「かささぎ座」で今回とよく似た事例を出してお芝居をしたあとに「わかってもらおうとするのは権力闘争の始まり」との助言をもらったことを思い出しました。
 
なかなか実行できなかったのですが理由がわかりました。
 
25ーL2「相手に向かって感情を使うことは、感情を使って、相手に何かしてもらうこと(わかってもらう)こと」だったのかな?と思います。さらに「怒りの感情は・」・・(中略)・とても有効な手段です。」とあります。コレですよね。怒りや罰のスピーディーな効果はなかなか捨てられません。せめて「大きすぎる副作用」に注目してみようと思いました。(大阪:M)

 こんにちは。先日もありがとうございました!ほんとに開催して頂けて良かったです。
 
帰宅後、日曜に母が実家に戻るまでまずまず穏やかな気持ちで過ごすことが出来ました。
 
残業で帰宅が遅くなった日、室内はぐちゃぐちゃ、子どもらは全く母の言うことを聞かず、叩いたりもしたようで、鬼の形相で母が正座をしており、私にここに座れとお説教が始まる、なんてこともありましたが、ありがとう、ごめんね、大変やったね、で乗り切りました。
 
母がいる間、子ども達には比較的穏やかに対応出来てたのですが、帰った途端、ちょっと元に戻りつつあり、第三者がいるって素晴らしいな、と更に感謝です。
 
楽笑会、なかったら最悪な1週間だったと思うので、ほんとに良かったです。
 来月もよろしくお願いします。(兵庫:H)













2月の楽笑会


今月の楽笑会には、5人の方(+ちっちゃなお子さん)が参加してくださいました。今月の「ミニ講座」では、「パセージ」のテキスト3-L「正の注目と負の注目」3-R「親が変わらないと子は変わらない」を読みました。

ここで、あるメンバーさんが、1年前と比べて子どもさんとの関係が良くなった、というお話をしてくださいました。どんなところ?と質問すると、頼めばしてくれることが増えたとか、一緒にご飯を食べに行ったとか、きょうだいが仲良くなったように思うとか、何よりイライラが少なくなったなどと、たくさんお話してくださいました。

不適切な行動に注目しないで適切な行動に注目するとか、話をよく聴くとかが功を奏したのだろうな、適当な距離を取ってお付き合いできるようになったことが良かったのだろうな、と私は思いながら聞かせてもらいました。つまり「親が変わったから子も変わった」ということなのでしょう。テキストの言う通りですね。(さすが、
「パセージ」のテキスト!)

さて、今回の主な話題は「片づけ」に関することでした。子どもさんの年齢に関わらず、片付けって親の悩みの大きなテーマのような気がします。小さい子どもが相手であれば、「楽しく片づけよう」という目標を掲げることである程度解決できそうですが、相手が大人(思春期以降の子どもを含めます)となると、なかなか難しいです。

私たちは、片づかない部屋を見ながら、どうやったら片づけてもらえるか、とつい考えてしまいますが、それよりもまず、1)環境を変えられないか、2)自分が動くことで解決できないか、と考えてみるのが得策のように感じます。

例えば、子どもが使っているパソコンのコードに私が足を引っかけてしまうので困っている、という場合、子どもに「どうにかしてくれない?」とお願いするのも一つですが、パソコンを置いている机の位置(向き)を変える(=環境を変える)、あるいは、延長コードの利用を考えてみる(=自分が動く)こともできます。そうすれば、「言っても、ちっとも動いてくれない」とイライラすることが少なくなるかもしれません。

おもしろいなと思ったのは、あるメンバーさんが「相手(子どもとかパートナーとか)の物はみんなガラクタだけど、自分の物はみんな大切!」とおっしゃったことです。確かに私も、夫の物は「全部捨ててしまってもいいよね」と何の躊躇もなく思えるのに、私の物となると「いや、これはちょっと置いといた方がいいかも?」と思ってしまいます(笑)。

というわけで、人にはそれぞれ「片づけてもいいタイミング」というものがあるみたいね、という話になりました。ある物を捨てるのに、5年経ってやっと「もういいわ」と思える人もいれば、3日で充分という人もいるでしょう。それを、他人がとやかく言うというのは、「課題の介入」になるし、トラブルの種にもなりそうです。

そういうわけで、片づけてほしいものがある場合、相手のタイミングを大切にすること、そして、何をどう処分するか、どう片づけるかは、相手にお任せする、というのが良さそうです。そして、環境を片づけやすく整えることや自分が動ける部分を見つけることが、私にできる工夫でしょうか。

それと、もうひとつ。私自身がどうやったら片づけやすくなるか、それを考えておくのも必要かなと思いました。期間を区切るとか、丸1日を片づけに充てて一気にやってしまうとか、毎日10分だけ、今日は棚の1段目だけを片づけるなど少しずつ分けてやってみるとか、音楽をかけながらするとか、これを片付けたら○○を食べよう!など自分にご褒美を用意するとか、・・・それを考えることも楽しめたらいいなと思いました。

あと、子どもが片づけをしない場合、ひょっとしたら自分が「片棒を担いでいないか」と点検するのもいいかもしれません。口では「片づけてよ~」と言っているけど、最後には自分が(親が)片づけてしまっていると、子どもは「自分が片づけなくても、きっとお母さんが片づけてくれるよね」と学んでしまっている可能性があります。振返ってみると、私も、ついやってしまっているなぁ感じます。やはり、相手を変えるよりまず自分が変わること、ですね。

片づけについて、いろいろな方々の意見を聞かせてもらい、本当にそれぞれなんだということが改めてわかりました。ありがとうございました。



感想

 4ヶ月ぶりの楽笑会でした。

 お菓子を持参することをすっかり忘れてました^_^;。持ってきていないにも関わらず、みなさんからのお菓子をたくさん頂いてすみません、、。おいしかったです^_^
 
さて今回は、片付けの話が多く出ていました。
 
子どもが片付けないのを見かねて親が片付けると、散らかしてもなんだかんだ親が片付けてくれるので、子どもは片付ける必要を感じない、だから片付けない、と言う話にドキリとしました。
 うちの子どもも、散らかしぱなし、出しても戻さないことが多く、楽笑会に行く前もしっかり私が片付けてから出かけました(笑)。まさに同じことをやってました!
 口ではうるさく片付けるように言っていても、やってることは「お母さんがやるから、片付けなくてもいいよー」って言っているようなものですね。

 
「言っても片付けてくれない」という思い込みはちょっと横に置いておいて、片付けについて子どもの話・考えを聞いておくほうがいいなと今日の話を聞いて思いました。そう言えば、子どもが片付けについてどんなことを思っているのか、どんな風に片付けたいと思っているのか、など全然知らないことに気がつきました。
 タイミングを見て、話を聞きたいと思います。今回もありがとうございました。(大阪:I)



 久々に自分の事例を相談させてもらいました。質問されることで、自分の気持ちや、何がやりたいかとか、なにが引っかかってるのかとか、考え直すことができました。自分のモチベーションをうまく保つのにどうしたらいいかも気付くことがあり、改めて、自分のマニュアルを考えていこうと思いました。(大阪:H)


 今回もありがとうございました!
 
私も、しようと思って忘れていたお片付けのことを思い出しました!(*^^*) 手帳にいつ片付けるのか、書き込もうと思います!!
 
あと、相手の行動の片棒を担いでいるというお話も、納得しました。まだまだ自分を客観的には見られませんが、そのことを意識して行動できたらステキだなと思いました。(兵庫:H)


 
学んだことは2つあります。
 
1つ目は成人した子どもたちとどう付き合うか、です。「育児」は終っているけれど社会人になってからも様々な経験をして成長してることがあるかもしれないので、その進化に注目して付き合っていければいいのかな?と思いました。
 
2つ目は3Lの1です。このページでは2負の注目や3無視された子ども、4権力争い、が気になってしまって一番大事な1「正の注目」を素通りしていました。
 
2歳の孫との短いエピソードを出させてもらったことで気づくことができました。
<エピソード>
昼食後、使った食器を片付けていると孫がおもちゃを持って「ばぁば、手伝ってよ~」とくっついてきました。
私「お皿片付けてるから、終わったら手伝うね」
孫「〇くんが使ったからかたづけてんの?」
私「そうよ」
孫「おさら つかって ゴメンナサイ」
私「ゴメンナサイ言わなくていいよ。 お皿つかってくれてありがとう。ごはん食べてくれてありがと」
孫「どういたしまして」(ニコっと笑って)おもちゃを持ってリビングに戻っていきました。

 
「どういたしまして」が面白くって覚えていたのですが、当たり前のこと、ふつうの出来事にていねいに正の注目をして言葉がけをしていくことをこれからも続けようと思いました。(大阪:M)


 今回は
「パセージ・プラス」を昨年末までに受講して初めての楽笑会参加でした。プラスが難しかったので、「パセージ」は制覇したような気になっていましたが、「とんでもない!」
 最近息子に「正の注目」与えられているかな?と、ふと思ったので、冒頭
Lの「正の注目と負の注目」を読み、親子での共有スペースの使い方など、協力できている、といっていただいたので、これでよかったんだと安心しました。ほかに普段の生活で、お困りごとはない、と思っていましたが、実はたくさんありました。
 子がパソコンを食卓で使い、片付けない問題
 食事の時にいちいち片付けなくてはいけない、充電中コードに足を引っかけ壊してしまいそうで困る、といった問題から、日ごろ片付けが苦手な息子の対処について、いろいろなアドバイスをいただきました。

 私が手を出すから、本人が片付ける必要性を感じない…。かぜさんに、「私なら、一度言って片付けないなら捨てるかなぁ」といわれましたが、親子関係を考えると難しく…。パソコンについては延長コードを購入する方向で決定。夫との外出時に相談すると、いろいろなタイプの延長コードがあると買い物に付き合ってくれ、問題解決に協力してくれ嬉しかったです。
 私が、コードに激しく引っかけ、コンセント口にさす部分がまがった件、白状するのが怖くて内緒にしていたのですが(笑)延長コードを買った日に、息子が気付き、「やっぱりひっかけたりするからこんな風になったなあ」とサラリと言ったので、そんな対応もするんだとびっくりしました。
 そのほか、息子には普段「語彙選択が下手だ」といわれていたので、そのことを話すと、10L、10R を紹介してもらいました。そこには、「子どもを尊敬しよう」「子どもに感謝しよう」とあり、日ごろ上から目線で相手を見ていることを反省させられました。もう一度、
「パセージ」に立ち返って実践していきたいと思います。(兵庫:S














1月の楽笑会

明けましておめでとうございます。今年最初の楽笑会には、初参加の方おひとりを含む6名の方が来てくださいました。そして、3名のお子さんもお母さんと一緒に参加してくださいました。3人で仲良く遊んだり、時にはおもちゃを取りっこしたり、時々はお母さんのところに甘えに来たりしながら、良い子にしていてくれました。協力してくれてありがとうね。

さて、今回「ミニ講座」で読んだのは、
2-L「どんな場合に子どもは不適切な行動をするか」2-R「行動の目的を考えよう」の2ページです。アドラー心理学の特徴的な考え方に「目的論」というのがあります。人はいつも目的に向かって行動している、という考え方です。

ですから、子どもが不適切な行動をした時に、目的は何かな?と考えると解決策のヒントになる場合がありますし、きょうだいで揉めている子どもに
「目的を尋ねると、多くの場合は解決策につながるのです」とテキストも言っています。

例えば、朝出かける時に「もう出かけるよ」と声を掛けてもなかなか動き出さなくて困ることがあります。そんな時、どうやったらすぐに動いてくれるかな?と考える前に、2-Lを参考にして「不適切と知らないのかな、適切な行動を知らないのかな、知ってるけれどそれをしてもしょうがないと思っているのかな、不適切な行動で注目を得ているのかな」と考えてみるのがお勧めです。

また、
2-Rのように、この子の目的は何だろう?と考えてみるのもいいと思います。
ひょっとしたら、ぐずぐずしているとお母さんが「早くしようね」とか「これをしてあげようね」とか、かまってくれるから、それを求めているのかもしれません。あるいは、上の子の幼稚園に遅れるから早くしてほしいと親が思っている場合、自分を優先してほしいと思って動かないでいるのかもしれません。

それから次に、
1-Lの「私は能力がある」「人々は私の仲間だ」と思えるような声かけができないか、考えてみるのでしたね。これだけでも、多分子どもたちは勇気をもって行動できるようになるんじゃないかなと思っています。

その他に、テキスト
2-L「その行動が不適切であることは知っており、適切な行動も知っているが、適切な行動をしても望む結果が得られないと信じているとき」という文章を読んで、「これって私のことだわ」とおっしゃったメンバーさんがいました。

つまり、子どもにマイナスの感情で注目するのは良くないと知っているし、こんな場合には子どもを勇気づけるんだと知っているけれど、うまく行かないような気がして
「パセージ」の子育てができない、というようなことです。

これは、メンバーさん自身が勇気をくじかれている、ということですね。そういう時には、どうすれば良かったでしょう?--はい!「勇気づけ」ですね。では、自分を勇気づけるにはどうすればいいのでしょう。それは、子どもを勇気づけるのと同じことだと思います。

5-L「勇気づけをはじめよう」が参考になります。(自分の)適切な行動や適切な側面を探そう、(自分の)短所ではなくて長所に焦点をあてよう、結果よりもプロセスを重視しよう、子どもの(=自分の)成長を認めよう、他の子ども(=お母さんたち)と比較しないでおこう」

ということで、皆さんに、今までにできるようになったことを伺いました。メンバーさんお一人おひとり、いろいろできるようになったことをお話してくださいました。皆さんも是非、ご自身のできるようになったことをリストアップしてみてくださいね。


感想

 参加していた(?)年齢の違う子どもたちの、お互いの関わり、関わろうとする行動、自分で工夫したり、学習してより適切な行動をやってみたり……経験をしてどんどん学んでいるんだなあと、見ていてとても興味深かったです。(大阪:H)

 上の娘の学校が休校だったため、姉妹を楽笑会へ連れていくことに躊躇しましたが、姉が勉強会を見聞きして何を感じるかな?など興味もありましたので連れて行くことにしました。

 小学生がいると参加者メンバーさん、話しにくくなったかもしれないですが…(^_^;)
 
当日は参加してみると、今までにない発見がたくさんありました。
 
参加メンバーさんのお子さんとうちの姉妹3人がいろんなヤリトリをしていました。
 下の娘は、今まで「お姉ちゃんはいてて当たり前」の感覚で過ごしていましたが、お友だちが長女と遊ぼうと追いかけてくれ始めると、妹として焦り始めました。生まれて初めて「お姉ちゃんが取られる!」という感覚が芽生えたようでした。その感覚が芽生える一瞬を目の当たりにする機会を私は持てて、母として嬉しかったです。普段、子どもたちの新たな感覚の芽生えを私はまともに見もせずに過ごしてしまっていたので(^_^;

 
上の娘は学校でも、自分に好意を持ってもらうと照れくさいのか逃げ出してしまう癖があります。そのクセ、自分が誰かを追いかけて受け入れられないと「自分の居場所はない…」と呟いて学校をサボったりするのです。楽笑会でも、お友だちが追いかけてくれると、照れくさそうに逃げ回っていました。
 
その様子を私は見ながら、上の娘が学校で自分を受け入れてもらうことばかりに執着するのではなく、自身に興味をもってくれる人へ素直に表現することが出来るようになれば、居場所はあるということにいつか気づいて欲しいなぁ、と思いました。そして、実に私によく似た子だなぁ、とつくづく感じていました。
 私も楽笑会で学んでいる最中に、私の膝に座りたがる上の娘へ「何しに来たん?」と冷たい言葉をかけていました。(^_^; 娘が膝に座るのが嬉しくないわけではないのでしたが、幼児たちがいる前で小学生にもなってるのになんで私の膝に座るかな…、という、甘えられることに抵抗している私の姿があったと思います。結局私がこのキャラだから、上の娘も同じように行動しちゃってるだけか…と実感できました。

 
お友だちのお母様であるメンバーさんは、何度も私たちに気遣ってくださいましたが、逆にたくさんの気付きを頂く機会を得て私は本当に感謝しております。ありがとうございました(^_^)
 
勉強会で出して頂いたエピソードでは、幼稚園へ通う兄について行く弟くんの準備がゆっくりで困る、というお話でした。そこから本当にたくさんのことを学ばせてもらいました。「どうしてゆっくりするのか」「兄の幼稚園の先生のことも大好きなのにどうして」という疑問がある中、かぜさんがリードして頂いたところから、「弟くんの目的はどこにあるのか」というところに行き着きました。
 
私はいつも物事の原因ばかりを考えてしまいます。目的へ目を向けることがなかなか出来ないのです。なんとなく分かっていても「どうしてこうなった」ばかりに縛られます。
 
我が子についても、何を目的として向かっているのか、に落ち着いて目を向けてあげられていない。特に上の子の習い事や、買い物など私が動き回る際、機械的に下の娘を連れて回ります。「ついてきてくれて今日もありがとう」という声かけを私は毎日出来てる??と自問してみると…いやー、時々「パセージ」が頭をよぎった時だけだなぁ、ごめんなぁ、と思うのです。
 
下の娘は3歳になりずいぶんとお喋りも進んできたので「こんなことしたくないの!公園に行ってブランコ乗りたいの!!」とか「ジャンバーは着ないの!私は寒くないの!!」とか反論してきます。でも、2歳の時はそれを言葉に上手く出来ないのでとにかく「嫌なの!」とか「行かない!」だけで表現してきたので、私とよく衝突していました。
 
彼女にとって、目的でもなんでも無い場についてきてもらうのであれば、私に協力してもらうことへきちんとお願いし、後に感謝の気持ちを伝えることが私にとって必要だったなぁ、とあらためてエピソードを聞かせて頂く中で考えることができました。
 
とても充実した時間を過ごさせて頂きました。ありがとうございました。(兵庫:T)