楽笑会 つれづれのページ
このページでは、日頃感じたことや気づいたことなどを
特にテーマを決めずに
書いていこうと思います。
ようこそ
楽 笑 会
つれづれ 2010年
シャンソン教室
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課題シート
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宝物
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誕生会
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減量大作戦!
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筆
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ごまめ
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『森の時間』
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母自慢
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父逝く
12月
父逝く
父の病気が見つかったのは9月の初めのことでした。病名は「肺ガン」。いろいろ検査をした結果、かなりの末期であることが分かりました。手術もできない、放射線治療も無理、抗癌剤の治療をしても寿命が延びた分副作用で苦しむことになるだろうと言われたのが10月の半ばでした。
家族で相談して、抗癌剤治療もしないことにしました。それで、緩和ケア科のある病院を紹介していただき、10月末に転院しました。転院と言っても、まだこの時点では通院できていたのです。ところが、その後、週単位で病状は悪化していきました。10日後には在宅での治療も無理になり入院しました。ここまで、あまりに展開が速く、精神的についていくのがきつかったです。
緩和ケア科というのは、俗に言うホスピスですね。ガンの治療はしないで、痛みやしんどさのコントロールをしてくれます。まるでホテルのようなゆったりとした病室(もちろん個室)に、母と一緒に毎日通いました。完全看護でしたし、ボランティアの方々がお茶を出してくださったりもします。設備の整ったキッチンもあり、望めばたこ焼きパーティーだってできちゃいます。また、心理療法士の先生もいらっしゃって、家族の相談に乗ってくださったり、コンサート(音楽療法)やアロママッサージなどを企画してくださったりしました。頼めば、ペットも連れて行くことができるということでした。
患者本人だけではなく家族にも至れり尽くせりのケアをしていただけます。患者が苦しまないように、家族が疲れてしまわないように、お医者さんも看護士さんたちも、細かいところまで配慮してくださいました。
入院して2週間後、家族みんなが集まっているところで、父は眠るように息を引き取りました。息を引き取った時には、病室にお医者さんはいらっしゃいません。担当の看護士さんも席をはずしておられました。家族が充分にお別れをし納得してから、ようやく主治医の先生に来ていただきました。
その後、看護士さんが父の頭を丁寧にシャンプーをしてくださり、母と私も手伝って、父の体を拭きました。普段着ていたお気に入りの洋服に着替えさせてもらったあと、髭をそってもらい、お化粧もしてもらいました。まるで自分の家族に対するように、父に話しかけながら、看護士さんが全てしてくださいました。本当にありがたいと思いました。
ホスピスについて私が持っていたイメージが、ガラッと変わりました。つまりは、何も知らなかったということですね。こんな病院が増えればいいなと思います。
私の両親は仲の良い夫婦でした。一人暮らししたことのない母が心配で、今は実家に泊まりに行っています。「お父さんっ子」だった私にとっても、母と一緒に居られる方が良さそうに思えます。来年以降、私の暮らしもどうなるか、まだ分かりません。
そんなわけで、しばらく楽笑会はお休みすることにしました。みなさま、良い年をお迎えください。
9月
母自慢
先日、実家で母と話をしていたら、母が勤めていた頃の話題になりました。母は昭和一桁生まれです。戦後まもなく小学校の先生として勤め始めました。そこで父と出会ったのでした。
別の学校の研究授業を見に行ったとき、その学校にはS先生という先生が居られ、とても素敵な授業をされたのだそうです。それをを見た母は、S先生の元でもっと勉強したいと思い、転校の希望を出したと言います。希望が叶い、しかもS先生と同じ学年となり、S先生たちと共に授業の研究をしたり、社会科の副読本を作ったりしたのだそうです。そういえば、私が3年生か4年生のときには「わたしたちの○○市」という社会科の教科書がもう1冊ありました。今でもあるでしょうか。
私が生まれた時が一番しんどかったこと、それでも預かってくれる人を探しながら勤めは辞めずに頑張ったこと、S先生の他にもT先生という立派な先生が居られたこと、T先生の学校へも転校希望を出し一緒に勤められてうれしかったこと、生徒たちが自分たちの力でどんなに立派な授業ができるようになったかということ、、、などなど、たくさん話を聞きました。生き生きと話す母を見ていて、ああ、きっと母は良い先生だったんだろうと思いました。ちょっと、母のことを自慢したくなりました。
(4ヵ月後、体重マイナス1.9kg、体脂肪率マイナス1.2%、おへそ周りマイナス3.5cm、(^^♪ )
8月
『森の時間』
今年の夏は青森県に行きました。奥入瀬渓流ホテルに宿泊したのですが、部屋に素敵な写真集が置いてありました。細川剛(ほそかわたけし)氏の『森の時間 白神・奥入瀬・八甲田』(旅行読売出版社)です。
樹の幹から芽を出した若葉やかわいらしいキノコ、トチの実の芽やサンカヨウという透き通った花、カメムシの卵の抜け殻、ヒキガエルの凛々しい顔、などなど・・・森の中で出会う自然が、それはそれは美しく撮影されていました。本のあと書きで細川氏は「僕の森での撮影スタイルは、出来る限り沢山の食料と、生活道具、撮影機材を背中に背負ってお気に入りの森の中へ行く。そして、小さな一人用テントを張り、出来るだけ長い間生活をするというものだ。」とおっしゃっています。なるほど、そうやって森をウロウロしたり、ねっころがったりするから、あんな小さなもの達や美しいもの達と出会えるんだと深~く納得。
あまりに気に入ったので、ホテルの売店で写真集を買おうと探しに行ったら、「販売用には置いていないので、もし良かったら、部屋にあるのをお持ち帰りください」と言ってもらい、その言葉に甘えていただいてきました。ありがとうございました。 <m(__)m>
青森では十和田市現代美術館 へも行きました。ちょうど草間彌生氏の企画展をしていて、常設展と共にとても楽しみました。美術館のホームページを見ていたら、この秋の企画展は「細川剛写真展 ぼくがいる場所 -いま、自然ってなんだろう-」だそうです。(近かったら、是非行きたい所ですが、・・・う~ん、残念!)
(3ヵ月後、体重マイナス1.1kg、体脂肪率マイナス0.4%、おへそ周りマイナス2.5cm、(^_^;) )
7月
ごまめ
みなさんは「ごまめ」という言葉をご存知でしょうか?お正月に食べる小魚(田作り)のことではありません。大阪の下町の方言で「大目に見てもらえる子」というほどの意味です。私は、子どもの頃この言葉を使ったことはなかったのですが、夫が教えてくれました。
例えば、みんなで一緒に野球をすることになったとします。その時に、誰かの弟や妹も一緒に遊べるように、彼らには特別のルールが与えられます。例えば、打つだけで守らなくていいとか。ボールがバットに当たったら、何でもヒットにしてあげるとか。昔の子ども達は、年齢に関係なくみんなで遊びましたから、こういう特別ルールを作って、幼い子たちも一緒に楽しめるように工夫したのでしょう。
今、ハンディキャップを持っている子どもさんのお手伝いをしている私には、この「ごまめ」という言葉がとても温かいものとして感じられます。年齢というハンディだけなく、身体的なハンディを持っていても、同じ遊びを楽しめる、同じ暮らしを楽しめる、というのは素敵なことだと思います。
時には、私も「ごまめ」扱いをしてもらうこともあるでしょう(実際、シャンソン教室では、そんな感じです)。少し甘いルールを適用してもらっても、仲間に入れてもらえるのは嬉しいことだと思います。みんなと同じでないといけない!と窮屈に考えるよりも、ゆるい枠の中でお互いに補い合いながら暮らしていけたらいいですね。
(2ヵ月後、体重マイナス1.1kg、体脂肪率マイナス0.4%、おへそ周りマイナス3cm、(^_-)-☆ )
6月
筆
ハガキ絵教室のR子先生に紹介してもらって「水彩画の教科書」という本を買いました。表紙には『イチバン親切な』と書いてあります。絵のお手本はもちろん載っていますし、絵具のこと、道具のこと、色のこと、紙のことなど詳しく説明されています。(確かに「親切」やわ! (^_-)-☆)
形を描く前に、色の塗り方が説明されています。紙を傾けて塗るとどうなるか。重ねて塗るとどんな色になるか。“ぼかし”や“にじみ”、“たらし込み”、“ドライブラッシュ(かすれ)”などのテクニックも丁寧に書かれています。
それらを試してみた後、本に従って実際に描いてみることにしました。卵や紙コップ、野菜、果物などを描いていきます。本のようにうまくは行きませんが(当たり前!)、なかなか楽しいものです。描いているうちに分かってきたのは、どうやら筆の使い方がポイントのようです。どんな筆を使うかも大切な気がしますが、どう使うかの方が大きそうです。
さて、ある日姑の家に遊びに行ったときに「墨絵入門」という本を見せてもらいました。「おもしろいかなと思って買(こ)うてあってんけど、今は使ってないよ」と言うので借りてきました。本を見てみると、「運筆」について書いてあります。筆の使い方ですね。竹の描き方から書いてあって、試しにやってみましたが、竹の葉っぱは難しくて、一朝一夕には描けそうにありません。どう筆を使えばいいのかが分からないのです。本の表紙には『誰でも描ける』って書いてあるけど、そうでもなさそう・・・(^_^;)
とはいうものの、水彩画といい墨絵といい、筆の使い方が大切なので、しばらく筆で遊んでみようと思っています。小学校、中学校時代は、あんなに筆が嫌いだったのに、今はとてもおもしろく感じます。やっぱり、習字の時間があって良かったんやなぁと思います。もし、一度も筆を持ったことがなければ、今、こんな気持ちにならなかったかもしれません。
(1ヵ月後、体重マイナス0.8kg、体脂肪率マイナス0.1%、おへそ周りマイナス2cm、(^_^)v )
5月
減量大作戦!
仕事を辞めて1年余り。なんとなくお腹の周りに肉がついてきたな、と感じます。体重は余り変わってないけれど、体脂肪率は確実に増えています。つまり筋肉が脂肪に変わったってことですね。(えらいこっちゃ!)
そう思っていたところへ、夫が「ズボンがきつくなってきたぁ」と言い出しました。同じように彼も筋肉が脂肪に変わってきたようです。(ナイショですが、どうやら体重も増えているらしい・・・ (^_^;) )
そこで、2人で相談して、夜に散歩することにしました。家から15分ほど歩いた所に公園があります。400mあまりのウォーキング(あるいは、ランニング)コースが作られているのを知っていました。往復30分プラス公園で15分歩くのも、いいかもしれない。安上がりだしね。(^_-)-☆
「歩こうね」と言うだけでは、なかなか実行できないと思ったので、紙に書いて壁に貼ってみました。題して『減量大作戦』です。1.夜の散歩 9時から10時の間 2.ビールは1日おき 3.デザートは休日のみ の3つ。
そういえば、ビールは毎日(私もコップに1~2杯飲んでいた)、デザートも夕食後に毎日(のように)食べていました。家におやつがない時には近くのコンビニに行ったりして・・・。甘いもの大好きな私(夫もだけど)にとって、デザートの制限が結構キツイなぁ・・・ぶつぶつ。
公園では、いつも10人前後の人たちが歩いてらっしゃいます。時には走ったり、鉄棒で懸垂をしていたり、そうそう、バットを振っている少年もいましたよ。歩くにはちょうど気持ちのいい季節です。作戦開始から約10日。まずは、半年は続けたいと思っているところです。(ここで宣言しておこう!)
4月
誕生会
私には3人の親がいます。私の両親と夫の母です。3人とも80歳を超えています。皆とても元気です。
毎年みんなで集まって誕生会をしています。4月は母の誕生日がありました。弟の家族と私たち夫婦とが実家に行って誕生会をします。弟たち夫婦は夕食の担当です。手巻き寿司をしたり、すき焼きをしたり、いつも夫婦で台所に立って作ってくれます。
私たち夫婦の担当はプレゼントとケーキです。以前は夏に着るブラウスなど着るものを贈っていました。時には帽子やスカーフ、財布などを送ったこともありました。ですが、今年はお菓子にしました。近くにできた百貨店のお菓子売り場を見に行きました。おいしそうな洋菓子や和菓子の店が並んでいます。どれにするか、夫と2人で見て回りました。結局、自分達が食べたい洋菓子(マドレーヌなど)の詰め合わせを買いました。包み紙からしてちょっと高級そうに見えます。
お菓子にしたのには訳があります。実家に居候している甥っ子(母からすると孫)と、いつも3時ごろにおやつを食べているのを知っています。両親に頼まれて一緒に買い物に行くと、「お菓子も買っておかな(アカン)」と言って、いつもお菓子を買うのを見ています。
プレゼントとして渡すと、とても喜んでくれました。「なんか、高そうやねぇ」「せやろ(そうでしょ)?自分で買って食べようとは思わへんけどなぁ」などと言って笑い合いました。ケーキに大きなロウソク8本と小さなロウソク1本を立ててお祝いしました。
弟たちの家族もペットの犬も、みんなが集まって、一緒に食べる食事やケーキ。集まること自体が楽しいんだなぁと、改めて思って一日でした。
3月
宝物
去年の5月末からある小学校へボランティアに行っています。特別な支援が必要な子どもさんの行動・生活面の支援をします。私は週に1回2年生のクラスでお手伝いすることになりました。朝の会から、国語や算数の授業、休み時間、給食、掃除の時間、終わりの会まで、ずっと教室に居ます。休み時間などは、運動場に出て、一緒に遊ぶこともありました。
一週間に1回でしたから、回数にすると30数回、1日に6時間余り子どもたちと過ごしました。2年生といえば7歳~8歳です。この世に生まれてから、たった8年しか生きていないんですね。だけど、その子どもたちの能力と言ったら、本当にすごいものがありました。
朝、日番さんが前に出てきて挨拶をします。国語係さんは詩の暗唱の音頭をとります。欠席調べは保健係さんがして、毎日保健室に出欠ノートを届けます。朝の学習では、算数のプリントの答え合わせをしたり、読書をしたりしますが、それも算数係さんや国語係さんが前に出てきてやっています。体育の時間には体育係さんが前に出て準備体操をしていました。また、スピーチの時間もあり、順番に自分のことを話します。話し終わると「何か質問はありませんか?」と聞きます。たくさんの手が挙がります。
ある時、給食の時間に牛乳がこぼれました。私は、あっ!と思い、立ち上がりかけたのですが、担任の先生は何もおっしゃいませんし、何もされません。そこで、私も給食を食べながら見ていることにしました。すると、こぼした生徒さんは黙って雑巾を取りにいき、床を拭き始めました。周りの生徒さん達は、床を拭きやすいように机を少し動かした後、何事もなかったように給食を食べています。こぼした生徒さんはきれいに拭き終わると、雑巾を洗いにいき、残りの給食を食べ始めました。誰も、その生徒さんを責めなかったし、はやし立てるようなこともありませんでした。
あとで、担任の先生に伺うと、自分でこぼしたものは自分で後始末をすることになっているとおっしゃいました。まだ、1学期の半ばぐらいの時期だったように思います。その時点で、そんなふうにできる能力があるのだと思って、私は本当に驚きもし、感動もしていました。
3月下旬そのクラスに行く最後の日に、生徒さん達が書いてくれた手紙をもらいました。心のこもった言葉がたくさん並んでいました。「先生、大好きだよ」とか「私のこと、忘れないでね」とか「僕は絶対に先生のこと忘れません」などという言葉をもらって、泣きそうになりました。30数名の生徒さん達それぞれの顔を思い出しながら、この素敵なプレゼントを宝物として大切にしたいなと思いました。担任の先生のお心遣いに本当に感謝しています。楽しく、学びの多い1年でした。
2月
課題シート
「パセージ」
を受けると、「宿題です」と言って課題シートを渡されます。1日1枚ずつ、7章分ですから、49枚書くことになります。
「パセージ」
を受けていただいた方は実感されていると思いますが、課題シートを書くことで、
「パセージ」
はうんと身につくように思います。
さて、私は
「パセージ」
のリーダーとしてコースをしている時には、課題シートを書いていませんでした。でも、3年ほど前にふと思いついて、メンバーさんたちと一緒に私も課題シートを書いてみようと試してみました。すると、書くだけで、いろんなことに気づけるということが分かりました。
今も
「パセージ」
をしている最中なのですが、課題シートを書いています。このコースにはサブリーダーさんがいらっしゃいますので、コメントをつけてもらうこともできます。いろいろ書いてもらうのは、それだけで勇気づけられますし、嬉しいことです。
リーダーをしているからと言って、
「パセージ」
が完璧にできているかというと全くそんなことはなくて、相手の課題への介入をしていたり、マイナスの感情を使って相手を動かそうとしてみたり、言葉で頼まないで「分かってくれない」と文句を言っていたり、結構いろいろ「不適切な行動」をしています。それが、課題シートを書くことで点検できるし、書いたものを読むことで客観的に見直すことができ、代替案が見つけやすくなります。
それに、もうひとつ。書いているうちに、会話を思い出すのも上手になって(書き始めのころは、なかなか思い出しにくかったですが)、これって脳のトレーニングにも良いかも?などと思っています。
(「パセージ」は一般財団法人野田俊作顕彰財団 Adler Institute Japanの商標です。)
1月
シャンソン教室
去年の4月からシャンソン教室に通い始めました。先生は男性で、ピアニストの女性もいらっしゃって、キーを合わせて伴奏をしてくださいます。生徒は10人前後です。
今までコーラスの経験はありましたが、シャンソンを習うのは初めてです。歌うのはもちろん初めてですが、聞くのも初めてみたいなものでした。9ヶ月の間に10数曲習いましたが、ほとんど知らない曲ばかりでした。
コーラスでは譜面通りに歌わないといけなかったし、ハーモニーが大切なので誰かの声が突出すると、それがどんなに美しい声でも注意されました。ところが、シャンソンは、楽譜を頂いた直後こそ譜面を参考に歌いますが、そのうち「楽譜通りに歌ってどうする!」って言われちゃうんですよね。
シャンソン(時にはカンツォーネ)には訳詩がついていて、日本語で歌います。ですから、たいていは音符の数と言葉が合いません。習い始めた頃は、ひとつの音符で3つも4つも音数のある言葉を歌うのが気持ち悪くて仕方ありませんでした。
「歌詞が表している情景は?・・・」「ここでの気持ちはどんなかな?」「1番と2番では歌詞が違うのだから、同じ調子で歌ってはいけないよ」「イントロの時から表情を作って・・・」「いろんな歌い方を試そうね」「大きく力強く歌い上げて終わってもいいし、フェイドアウトしていくのでもいいよ」・・・・・・と1回1回先生のアドバイスが飛びます。つまり、シャンソンは歌うものではなくて語るものなのかもしれません。その語りをメロディーに乗せていくという感じでしょうか。
生徒の皆さんはソロライブをされているベテランさんや長年やってらっしゃる方が多く、お上手です。でも、レッスンはみんなで一斉に歌うので、初心者の私でも恥ずかしくありません。先生は教室を歩き回りながら、みんなの声を聞いてくださっているのでしょう。そして、上手とか下手とかの前に、「まずは楽しくなかったらいけません!」とおっしゃってくださるので、とりあえず楽しく歌おう!と声を出すことができます。家ではちっとも練習しない私ですが、月に2回のレッスン、大いに楽しんでいます。