土曜日版の様子のページ
2015年11月~2016年1月にかけて行われた
子育てコースのフォローの会として、
「土曜日版 楽笑会」を立ち上げました。
この会は、コースのメンバーさんだった藤井さんが
お世話くださっています。
毎月の記事も藤井さんの手によるものです。
どうぞ、お楽しみください。

楽笑会土曜日版の問合せは、藤井さんまで。

  ようこそ 
 楽 笑 会

土曜日版 2018年

1月2月3月4月5月6月7月8月9月10月11月12月




(この記事の中に出てくる「パセージ」、「パセージ・プラス」は一般財団法人野田俊作顕彰財団 Adler Institute Japanの商標です。
青字は「パセージ」(野田俊作著)または「パセージ・プラス」(野田俊作著)からの引用です)



土曜日版 楽笑会 12月

楽笑会のみなさま、

新しい年を迎えました。寒い日が続いていますが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。本年もどうぞ、よろしくお願いいたします。

さて、12月の例会報告をお送りします。今月は、Oさんが報告の担当を引き受けてくださいました。ご協力くださいまして、ありがとうございました。楽笑会では、メンバーさんのお困りごとに、ご自身の体験談や社会制度の仕組みなど、話題豊富にお話ししてくださいます。いろんなことをご存知だなぁと、いつも感心させられています。ありがとうございます。

では、どうぞ。


今月の内容
♪ 例会報告(大阪 Oさん)
♪ メンバーさんのご感想
♪ 来月の予定


♪ 例会報告


12月の楽笑会は、女性5名、男性1人の計6名の参加でした。輪読に使っているテキスト『子どもの協力をかちとる』の翻訳に携わられた方がお一人、東京からご参加下さいました。

まず、最初は先月の楽笑会で学んだことや感じたことなどのフィードバックから。「子どもの宿題は誰の課題か?」という話で解決策の提案があり、本人にいつするか聞いてみるようにしたと仰っていたMさん。

「目先の宿題よりも自分で決められるようになる方が大切ということが響きました」と、話しておられました。

私は11月に他のメンバーさんがお話されていた北海道から戻ってこられた子どもさんはどうされたのか気になっていました。いくつになっても子どものことは気がかりですが、本人が決めていく能力を信じることが大切だと改めて感じました。

その後、『責任と協力を教える』の章の『親にできること』の輪読をしました。

ここでMさんから、子どもに「宿題をいつしますか?」と聞いて本人に決めてもらうようにしたのは良いが、上の子と遊びながらするのでなかなか終わらず、「いつ終わるの!」と怒り気味に言ってしまうというお悩みが出ました。

先にするべきことをしてから遊ぶのが良いというのはMさんの大切な価値観で、それを変える必要はない、というのを聞いて私も安心しました。

子どもたちがきょうだいでふざけてさわぐのはほんの少しの間で、今、社会性を身につける勉強をしている、むしろ静かに2人で宿題をしていたら気持ち悪い、宿題自体はあまり面白いものではないので、遊びながらすることによって宿題をする時間が楽しくなるのは良いこと、など様々な意見が出ました。何事にも良い側面を見つけようとすると見つかるものですね。

後半は、みんなでメンバーさんの話を聞く時間にしました。Fさんが、義理のお母さんとの一連のやりとりを話して下さいました。週末に、「やっとゆっくりできますわ」というと、お義母さんは自分はゆっくりできないとプンプンしているとのこと。

お義母さんはきっと「日々の家事の大変さを理解して欲しい、思いやって欲しいと思っていたのでは?」という意見が出ました。それは人間誰しもが持つ普通の感情で、みんな立場は違っているけれど、理解しようとするのは大切だと思いました。

また、家族5人の夕飯を毎日作るのは大変な労力で、特に子どもがいる夕飯は「ちゃんとしたものを食べさせなければ!」と、気持ち的にも大変なんだと主婦全員からちょっと男性不利!?な意見が出ました。

知らず知らずのうちに自分の役割が決まっていて生活がまわるのが当たり前になっているけれど、家族みんなの担う役割と内容に目を向けて、頑張りを認め勇気づけられるといいなと思います。

みんなに響く事例を出してくださって、ありがとうございました。

今年最後の楽笑会でした。皆さん、良いお年をお迎えください。



♪ メンバーさんのご感想


 先日は、たいへんお世話になりました。北風さんのお人柄か、いつもながら、暖かく、心地良い時間を過ごさせていただきました。
 丁寧にお話を聞くことでしかわからないことがたくさんあることを改めて確信しました。相手の関心に関心を持って聴くことができるようになりたいと思いました。
 アドラー心理学を学ぶ喜びと幸せを感じるお集まりでした。勇気付けをいただき、ますます精進したいと思います。ありがとうございました。 (東京 Hさん) ☆.。.:*・゜



 今月も有難うございました。今回もメンバーさんに沢山勇気付けいただきました。
 前回から相談していた宿題については、宿題はその子の人生に影響するほど重要な事ではないし、その子なりの取り組み方があるよとご家族のエピソードを聞かせてくださいました。
 そして私のイライラがどんな価値観から来ているのか北風さんが丁寧に聞き出してくださり、それは自分の中で当たり前の価値観であって、人それぞれに違う価値観を持ってると改めて知りました。家での件は自分一人で勝手にカリカリしているんだなと気づきました(笑)
 また、こちらが注意した時に息子がふざけた態度をとる事にも前からイライラしてたのですが、メンバーさんが「(息子は)楽しんでるんだと思いますよ」と肯定的に受け止められていて、その時はよくわからなかったのですが、最近になってこの子は今ふざけて楽しんでるんやなぁとプラスの感情で見られるようになりました。
 冬休みはというと、休み残り2日前に息子が絵日記の用紙がないから先生に電話してと言い出し「先生もお休みやし無理!」とマイナス感情一杯。
 夫は一緒に探して、絵日記に似せた用紙をパソコンで作ってやっているのを見て、以前メンバーさんがしてくださったフィルムカメラの話を思い出しました。
 また2019年も楽笑会で学ばせてください。よろしくお願いします。 (兵庫 Mさん) ☆.。.:*・゜



 
今月は、私の事例を点検させていただきました。たくさんの方が意見をおっしゃってくださり、自分にはなかった視点に気づくことができました。メモを見返すと、「ねぎらい」、「お互いがねぎらいあって、楽しく暮らす」、「私が変われば、みんなが変わる」、「こっちの『しんどい』を先に分かってね!!、なんですよ」などなど。大切にしたいと思うメッセージばかりですね。
 「観察 → どこの部分で勇気づけできるか」と、最後にまとめていました。新しい年は、これをテーマにしたいと思いました。
 今月も楽笑会の仲間に囲まれて、楽しい時間を過ごすことができました。2019年も、どうぞ、よろしくお願いいたします。ありがとうございました。 (大阪 F)



♪ 次回の予定


1月の楽笑会は、19日(土)14時~17時、北風さん宅です。

冬休み中、子どもさんといっしょにお過ごしになった時間は、いかがでしたでしょうか。楽しく過ごせた? イライラしてしまった? いつもとは違った生活に、親子ともども、戸惑ってしまうことがあったかもしれませんね。

楽笑会で、ちょっと一息。メンバーさんにお話ししてみましょう。ひょっとすると、なにかヒントを得られるかもしれませんよ。どなた様も、お気軽においでください。みなさまとお会いできるのを、楽しみにしています。

それでは、最後までお読みくださり、ありがとうございました!! 










土曜日版 楽笑会 11月

楽笑会のみなさま、

すっかり冬模様となりましたね。みなさん、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。

さて、11月の例会報告をお送りします。今月は、Mさんが担当してくださいました。いつも、積極的にご協力くださって、感謝しています。楽笑会でも、ご自身の意見や体験談などをお話くださり、メンバーさんを応援してくださいます。ありがとうございます。

では、どうぞ。


今月の内容

♪ 例会報告(兵庫 Mさん)
♪ メンバーさんのご感想
♪ 来月の予定


♪ 例会報告


今月もありがとうございました。
急に寒くなった11月の例会は男性1名、女性7人の8名でした。

最初に、先月の例会で学んだことなどをお話しました。事例を提供してくださった方も、こちらの言い方を変えれば子どもの対応が変わったとか、子どもに自信がついたように見えるとか、子どものいいところに気づいたとか、いい学びのお話が聞けました。

また子どもさんの進路のことで相談されていた方は、子どもさん自身が考えて進路を決めたと素敵なご報告をいただきました。親御さんのご希望とは違っていましたが、子どもさん自身が決められたことを応援していくとおっしゃっておられました。

次に、遠方に就職した子どもさんが、ちょっと気力を無くしてお仕事が難しそうという方のお話を聞きました。ご実家に戻って来られた子どもさんをまずは温かく迎えてゆっくりさせてあげているご両親の優しいお気持ちが伝わりました。

専門職の方からもどういう手続きを踏めば休職が伸びるかとか、しんどいときはあまり気分転換にも誘わず好きなようにさせてあげてとか、アドレリアンのカウンセラーさんをご紹介したりと具体的ななアドバイスに、相談者さんも少し落ち着かれたようでよかったです。一人では考え込んでしまうことでも、仲間がいれば少しでもいい方向に向かうと思います。自分では考えもしなかった見方もできて私もとても助けられています。

「子供の協力をかちとる」の輪読では、「Ⅴ 責任と協力を教える」という章をしました。就学前に子どもが身に着けておく力について活発な話し合いが行われました。就学前に、勉強は自分の課題である、他に協力することを身に着けておく、でないと学力は低下すると断言されていました。個人の責任と権利を小さい頃から意識させるアメリカでの考え方がベースにあるのでしょうが、少し違和感があると思いました。

でも丁寧にみんなで読み込んでいくと協力的なクラスは全員が伸びていくとか、「
「パセージ」」にも通じるものがありました。先生にできること、校長先生にできること、親にできること、それぞれ書かれていましたが、どれも毎日の生活で実践していけることでした。わかっていても中々ですが、毎月の例会で振り返ることで身体に染み込ませていきたいと思いました。

今月もありがとうございました。



♪ メンバーさんのご感想


こんにちは。パソコンから感想文送らせていただきます。
正直、今回は自分の意見を言っていいのかわからなかったです。
対処方法も思い浮かばなかったし、皆さんが出された話をなるほどと聞いて勉強させていただきました。
でも、誰かに話すと解決策が見つかるんだなと思いました。
後、子供のしたいようにと話していらしたので凄いなあと思いました。
以上です。また参加できたらできるだけ参加したいと思います。ありがとうございました。(大阪 Mさん)



いつも、感想をお送りしようと試みる所、間に合わず、申し訳ありません。
子どもさんが体調不良で帰宅されたお話を聞き、心痛胸に刺さりました。
子どもが、機嫌よく生きていること以上に望むことはあるでしょうか。
おそらくお子さんも、自分自身の進む道を歩いて行かれる事と思います。(大阪 Oさん)



先月も有難うございました。
 前回相談させて頂いた件で一人でエレベーターに乗った感想を息子に聞いてみたところ、恥ずかしがって中々答えなかったですが、「どんな気持ちだった?嬉しかった?」の問いかけには満面の笑顔で頷いていたのでかなり嬉しかったのだろうと思います。きっと自分には能力があると感じたろうと思いました。
 そして今回も自分の下の子に対する接し方を見直す必要があると気づかされました。例えば宿題の件についてはどんな宿題が出ているかについても気にかけないで本人に任せる事が大切とのお話をしていただいて、確かに上の子の時は学童(宿題するかどうかは本人に任す方針)で宿題を済ませてきて私は何も気にかけてなかったなと思い出しました。また宿題に口出しすることが本人の自分で決めるという経験を奪っているんだと反省しました。相談から2週間経ってどうなったかというと、宿題はその日の自分のタイミング(遊ぶ前にしたり、遊んでからやったり)で取り組んでいました。宿題をせずに行く事は今のところはないようです。干渉を止めて本人に委ねるとお互いに健全になってラクになりました。
 お話聞いていただけて良かったです。本当に有難うございました。
 それから今回メンバーさんのお話で印象深かったのは子どもの頃に好奇心からフィルムカメラを途中で開けてしまったというエピソードです。わかりきっている事にこだわらなくても本人はちゃんとわかっているんだよなぁと気づかされました。また他のメンバーさんは男子はおふざけを楽しんでいるんだよとお話されていて真剣にやりあってる自分って…と冷静になりました。息子のおふざけにもMさんのご主人のように笑って受け止められるよう余裕を持てるよう少しづつ練習してみようと思います。
 今月も有難うございました。またよろしくお願いします。(兵庫 Mさん)



いままで相談させていただいたことについて、報告させていただきました。「子どもが自分で決めたということが、これからの彼の大きな力になるんだよ」とおっしゃっていただきました。「これでよかったのかな?」という思いをずっと抱えていましたので、とても、勇気づけられました。力強いメッセージだと感じました。今度は、私が、このメッセージを力強く子どもに伝えていく番だと思います。
北風さん、メンバーの皆さま、本当にありがとうございました。(大阪 F)



♪ 来月の予定


12月の楽笑会は、15日(土)14時~17時、北風さん宅です。早いもので、今年の締めの楽笑会ですよ。皆さんとお会いできるのを楽しみにしています。最後までお読みくださり、ありがとうございました!!











土曜日版 楽笑会 10月


楽笑会のみなさま、

すっかり秋めいてまいりましたね。みなさん、元気でいらっしゃいますでしょうか。
さて、遅くなりましたが、10月の例会報告をお送りします。今月は、Yさんが担当してくださいました。お忙しいところ手を上げてくださり、どうもありがとうございました。では、どうぞ。

今月の内容
♪ 例会報告(大阪 Yさん)
♪ メンバーさんのご感想
♪ 来月の予定

♪ 例会報告

参加者 北風さん、藤井さん、他計7名

今回は、前半で『子どもの協力をかちとる~家庭と学校に生かすアドラー心理学』の12‐R、「Ⅳ 間違った接し方」を読みました。輪読の途中、Mさんが気になっていることを2つ、お話してくださいました。

後半は、話を聴く練習をしました。今度は、お父さんとのできごとをお話してくださいました。今月は、これら3つのお話について、みんなで話し合いをすすめていきました。

1.子どもさんとの事例

12‐Rの1「過保護と甘やかし」を読みあわせたところで、Mさんが小学生低学年の子どもさんの事例を2つ出してくださいました。お母さんは、エレベーターに閉じ込められたりするなど非常時のことを考えて、子どもさんが一人でエレベーターに乗らないように約束をしていらっしゃいました。それというのも、子どもさんは、エレベーターの非常ボタンに手が届かないからです。子どもさんは、夏になるまでは、階段を上がってきていました。しかし、この夏はとても暑かったので、子どもさんはマンションの下から「おかあさーん」と呼び、その声かけに応じて、お母さんが降りていき、一緒にエレベーターに乗るようにしていました。しかし、夏が過ぎてもこの状態が続いているので、今後、どうしたものかといったご相談でした。

メンバーさんたちのご意見は、自分の身の周りの危険について、子どもさんが理解したうえで行動してもらえるようになることが何より大事なこと。それを踏まえて、やり方を考えてみましょうというものでした。子どもさんは、もう少し背が伸びると、非常ボタンを押せるようになります。それまではランドセルの上に乗って押すなど、非常時に子どもさんが自分にできることを、あらかじめ話し合ってみるというのはどうでしょうか、との案に落ち着きました。

もう一つの事例は、同じ12‐Rの2「抑圧と独裁」を読み合わせていたときに出してくださいました。子どもさんが、お手伝いで食事の時にお箸を出す役割になっているのですが、自分から出さないことがあるので困っているというご相談でした。

この事例では、「お手伝いをすることは、誰の課題でしょうか?」という問いかけを中心に据えて、「共同の課題にできる場合とできない場合」、それから「共同の課題にするための手続き」を復習しました。そして、
「パセージ」のテキストを繰りながら、メンバー全員で、使えそうな提案を出していきました。みんなで「パセージ」のテキストを探していくと、たくさんの方法があることがわかりました。

今回の事例では、Mさんは、「お願いすること」や「正の注目」などに関心をお持ちになられたようでした。メンバーさんも、それぞれ、テキストを読んでいく中で、ご自身で使えそうな代替案を見つけ出された様子でした。みんなの笑顔が素敵でした。


2.話を聴く練習(お父さんとの事例)

後半は、久々に、話し手と聞き手に分かれて、「話を聴く練習」をしました。今回は、娘さん(Mさん)がお父さんの事例をお話してくださいました。

あるとき、娘さんあてに、気の利いた贈り物がご自宅に届いたそうです。贈り主の方は、Mさんの元上司の方で、たまたまお父さんの実家の近所だったということもあって、いまでも家族ぐるみでのお付き合いを続けていらっしゃるそうです。

Mさんのお母さんは「こんな高いもの送ってくれて。また、手料理でも作って、おもてなしをしないと……」と、気遣われていたところ、お父さんが「ひょっとして仕事で悩んでいるかもしれん。聞いてあげないとあかんな」と、嬉しそうにおっしゃたそうです。Mさんはそれを聞いて、いらいらを感じて、「調子にのったらあかん」と、お父さんのお尻を軽く叩きながらおっしゃったというようなお話でした。

さて、人が何か話をするとき、よくレポート(意見)を話すシーンを見かけます。
「パセージ」では、レポートではなく、エピソード(具体的な事実)を扱うことを薦めています。そのため、「話を聴く練習」では、聞き手は、具体的な話をしてくださるよう、話し手を勇気づけていくところから始めていきます。エピソードを聴くことができたら、複数のエピソードの中から、話し手の方やメンバーさんの学びが多そうなエピソードを1つ選んで、白板に書き取っていきます。そして、適切な行動に注目してもらえるよう、みんなで見つけていきます。今回は、次のような適切な行動、側面が見つかりました。

・今は上司ではない人をもてなしているご両親は、人情があり、あたたかい人柄。人との関係を大切にしようとする温かい家庭だと思いました。
・Mさんは、お父さんとのやり取りのあと、怒りの感情を0にすることができていました。感情のコントロールがとっても上手です。
・お父さんも、Mさんの反応に笑ったりして、穏やかな様子でした。かわいい娘さんとのやりとりを楽しんでいらっしゃるようです。

このように、適切な行動、側面を見つけたあと、Mさんにいま感じていること、考えていることを伺ってみたところ、素敵なお父さんであることに気づいたと、お話してくださいました。そして、このままのお父さん、このままの父娘、そして、このままの家庭でいいというお話をしてくださいました。ほんとうに素敵なご家族ですよね。

参加させていただき、過保護と甘やかし、抑圧と独裁、優越と劣等の関係について、自分にも痛い思いがあり考えさせられました。また、Mさんのご家庭の一コマを聞かせていただき、とても温かく、明るく、愉快で楽しい家族だということを感じさせてもらいました。



♪ メンバーさんのご感想


今月もありがとうございました。久しぶりにMちゃんに会えてとってもうれしかったです。
 Mちゃんは、お父さんに勇気くじきかしら…と悩んでおられましたが、お互い相手を思いやる気持ちのこもった温かいお話でしたね。さすがの北風さんが上手くMちゃんが納得できるようにまとめてくださいました。
 お母さんの方も夫さんとの楽しいやり取りはうらやましいなぁと思いました。そこまでの関係を構築されたのに感動します。
 あと低学年のお子さんが一人でエレベーターに乗るのは禁止のルールについては、他の子供は一人で乗ってるのに自分はちゃんと約束を守っているお子さんもえらいし、子供が帰ってくる時間は子供の合図を聞くために家で毎日待機しておられるお母さんもすごいと思いました。家にはお母さんが待ってるってすごい勇気づけですよね。
 若い男性保育士さんを温かく見守る職場のみなさんのお話も素敵だし、たくさんの素敵なお話を聞けました。ここに関しては私もぶっ飛んだ新人さんに毎日接しておりますので、今までは宇宙人やと思って怒ることはしませんでしたが、育てることはやり過ごしていました。温かくいい意図を探そうと思いました。
 今月もありがとうございました。(兵庫 Mさん)



今月も有難うございました。
 子どものことでお話すると、すぐに皆さんからポンポンと代替案を出していただき、まるで霧が晴れる様に解決してとても助かりました。
 先ず一つは、最近学校から帰宅する時に「おかーさーん」と外から呼ばれてエレベーターで下まで迎えに来てと言われる事が続いていて、自分の中で違和感を持っていました。もともとエレベーターの非常ボタンが息子の手の届かない場所にあるので、一人では乗らないように伝えていたところ、季節が暑くなり6階まで昇るのがしんどくなったようで、外からの声掛けが始まりました。
 皆さんからは…今からエレベーターを使う合図に声掛けしたのちに息子が一人で乗って帰ってくる(何か起こった時はすぐ気づける)。また、ランドセルを踏み台にして非常ボタンを押すなどの提案をもらいました。早速息子に皆さんの提案を伝えると外からの呼び出しもなくあっさり一人で帰ってきました。今まで無駄な事してたなと情けなくなりましたが、メンバーさんの提案のおかげで本当に助かりました。
 もう一つは片付け、お手伝い、宿題等口出ししてしまうことです。
 
「パセージ」をめくりながら宿題はノータッチで良し、それからお手伝いも習慣づけようと意識せず毎回毎回「~してくれたら嬉しいな。」(協力してもらえたら正の注目)と声掛けする方がうまくいきやすいと教えていただき、自分は真逆をやってたなぁと気づかされました。片付けも何度も声掛けしなければならないようだとその環境が合ってないという事なので、相手の意識を変えようとするのでなく、環境を変える事に注力した方が解決するとの事。自分が面倒くさがりの性分なので、とても納得しました。
 その後、食後のお手伝いに「テーブル拭きは?」と言うと、息子は…無言で私を睨んでました(笑)。しまったと思って「テーブル拭いてくれたら嬉しいなって言い方はどう?」と尋ねると、無言で頷いてテーブルを拭いてました。まずは口先だけでもと思って「~してくれたら嬉しいな」と口に出すもののマイナス感情だと、ちぐはぐしていてこんなはずではと毎回感じます。プラスの感情で言えた時は相手の反応も良くて、これか!と思いました。相手ではなくて、自分のできる事を意識したいと思います。
 今回も沢山の気づきと学びを有難うございました。(兵庫 Mさん)



今月は、久しぶりにMさんの笑顔を見ることができて、とてもうれしかったです。
 お二人の方が、お話してくださいました。そして、いろいろなことを気づかれ、勇気づけられていく様子がとても素敵でした。その様子を見ながら、私もたくさんのことを学ばせていただきました。事例を提供してくださり、ほんとうにありがとうございました。
 今月、もっとも印象に残った学び、それは、なにか問題があると感じたとき、「ここができていない、よくない」と考え始めることはやめて、「ここがよかった」と考えることからはじめるということです。そして、その次に、「こうすると、もっとよくなるよ」というふうにすすめていくとよいということです。ちょっとしたことなのですが、不適切なところを見るのをやめて、現状を肯定することからスタートするだけで、私の構えがまるっきり違ってくるように感じました。すごいですね。
 そういえば、アドラー育児の歌も、「どんなときでもプラスを見」から始まりますし、
「パセージ」のテキストも「『適切な行動や適切な側面を探そう(5-Lの1)』」が勇気づけの始まり」を、1章で学びます。なんの気を留めることもなく、そのまま聞き流してしまいやすいところなのですが、「パセージ」の学びは、本当に大切なことから伝えようとしているんだなぁと、と思いました。
 もちろん、そうするためには、しっかり相手のことを観察する必要がありますねよ。また、話をするのではなく、相手の話を聴くことが大切だと気づかされます。
「パセージ」の子育てでは土台となる部分なのですが、こういうところもつい忘れがちになる私です。あらためて、「ここがよかった」という構えで暮らしていこうと思いました。
 北風さん、楽笑会のメンバーのみなさま、どうもありがとうございました。(大阪 F)



♪ 来月の予定


11月の楽笑会は、24日(土)14時~17時、北風さん宅です。この3連休の、なか日です。みなさまのご参加を、心よりお待ちしています。最後までお読みくださり、ありがとうございました。










土曜日版 楽笑会 9月


楽笑会のみなさま、

暑い暑いと言っていましたが、すっかり秋になりましたね。朝晩、すこし肌寒さも感じるようになってきました。爽やかな季節ですが、体調には、十分ご留意くださいませ。

さて、9月の例会報告です。今月は、Mさんが担当してくださいました。Mさん、ステキな例会報告をありがとうございました。わかりやすくまとめてくださって、うれしいです。

今月の内容

♪ 例会報告(兵庫 Mさん)
♪ メンバーさんのご感想
♪ 来月の予定


♪ 例会報告


男性2名、女性6名の参加でした。お部屋に入ってまず目に飛び込んできたのが色とりどりのお菓子、その中でもとりわけレアチーズケーキが輝いていました。北風さんのご主人お手製との事。

例会を始める前に皆さんといただきました。さわやかでとっても美味しかったです。至福のひと時を有難うございました。

例会は、前回の感想、報告から始まりました。その中で、あるメンバーさんのパートナーさんが楽笑会にお手紙をくださいました。お子さんの進路相談について丁寧に綴られていました。お手紙を受けて、皆さんの感想は、

* パートナーさんがお子さんに寄り添っていて、親子関係が良いことががよくわかる。
* メンバーさん通じて楽笑会を信頼してもらえて、とても嬉しい。
* とても分かりやすい。職業柄、相談事を受ける事があり、話がとんだりしがちになることがあるけれど、この方のお手紙はしっかり整理されてとても分かりやすく伝わった。よく考えて、時間をかけて書いてくださったと思う。
* 気持ちのしんどい時は起き上がるのも辛い時があるのに、勉強に取り組んだりできるのは、メンバーさんご夫婦のサポートのおかげだと思う。
* お子さんがメンバーさんに対して誤解がある様に感じられるので、誤解が解けるように働きかけをしてみる。(お子さんがメンバーさんに自身の考えをお話するのをためらっている点に関して)
* お子さんに手紙でメンバーさんの思いや考えを伝える。
* お子さんの能力が高く色々出来る。メンバーさんは、進路の選択の仕方に納得できないところがあるので、吟味を重ねた方が良いと感じていらっしゃる。
* 子どもの希望を応援して進学先を決めたが、進学後元気のない子どもの様子を目にすると、別の進学先を進めた方が良かったのではと思う時がある。夏休みに元気一杯の姿が見れて、親は子どもが生き生きしているのが一番嬉しい。子どもの居場所があるのが大事。 
* どのような進路を選んでもどうなるかはわからない、急がずゆっくり考える。

それぞれのご経験から、様々な意見が出ました。

楽笑会をいつも心地よい雰囲気にして下さるメンバーさん。そのパートナーさんからの直筆のお手紙の存在に一瞬どよめきが起こりましたが、素敵なお人柄の伝わる丁寧な文面でした。お手紙を下さり有難うございました。

後半は「子どもの協力をかちとる」10-R~11-Rを輪読しました。その中で次のようなお話が出ました。

クラスのある生徒さんは課題をするときに大声で手伝いを求めて、それに対して周りの生徒さんの反応は「うるさーい」となるのでどうすればよいのか…。いつどんなタイミングで大声を出すのかは誰にも予測できないけれど、普段の時「○○さんは何をしたかったからこんな事をしたんだろうね。」とクラスの生徒さんとお話することができる。その時に当事者は会話に入ってなくてもOK。近くにいれば、話は全部聞いている。

また、別のメンバーさんはクラスで実践された話を出してくださいました。

クラスに大声を出す生徒さんがいて、まずクラスの生徒さん達に「どんな時に声を出しているかな。」と問いかけ、次に「どんな時は声を出していないかな。」と問いかけてみた。結果安心して過ごせている時は落ち着いていて、逆に不安になったときに、大声が出ているのではないかとクラスの生徒さんと話す場が持てた。その話し合いの後クラスの雰囲気がガラッと良い感じに変わったとのこと。

そして、他のメンバーさんは家族間でも「それで、お母さんにどうして欲しかったんかなぁ。(マイナス感情ゼロで冷静に)」と、お話しているとのこと。

いずれのお話も「人々は私の仲間だ」と感じつつも、行動のみに焦点が当たっているので、自分がその当事者だとしたら責められている感もなく、話も聞き入れやすいと感じました。特に家族間ではすぐに使えるなと思いました。冷静にっていう一番大事なところが私にとっては難しいんですが(笑)

最後に、メンバーさんおすすめのワードバスケットというカードゲームで盛り上がり、今回の参加メンバーでは2大女王が君臨し、すごい勢いでクリアしていました。女王が抜けたあとは膠着状態が続いてアドバイスやヒントもらったり…。上手くできなくても楽しかったです(笑)

持ってきてくださったKさん、有難うございました。また来月もよろしくお願いします。



♪ メンバーさんのご感想


 先日はありがとうございました。いつもこの会に参加させて貰うと、自分が教師として、もっと力をつけたいという気持ちになります。学校はもっともっとやれることがある。日々の忙しさで忘れてしまいそうになりますが、何をするのが学校の役目なのか。もっとシンプルに先生の仕事って何なんだろうと考える機会をもらいました。
 今現場は体育大会の練習一色です。先生達の話題も「ダンスの隊形をどうするのか」といった話題ばかりです。みんな一生懸命だし、睡眠時間を削ってやっているので、疲労が溜まっていくけど、それでも頑張っています。
 もちろん学校で1番大きな行事だし、子ども達にとってステキな思い出にもなり、クラスも一体となるチャンスだと思います。でも現場の先生も知っていることですが、この時に居場所を失っていく子ども達もいると思います。
 多分先生達も保護者の方も、1番大きな目標を突き詰めていくと「子ども達がみんな楽しく学校生活を送って欲しい」といったものになると思います。でも今この時期に、「いいものを見せなきゃ」という思いから、その事を忘れてしまっている先生や保護者の方がいるような気がします。
 自分もここに来て、自分が何がやりたいのかゆっくり考えさせてもらえるので、本当に感謝しています。またよろしくお願いします。(兵庫 Mさん)



 今月もありがとうございました。雲の中にいる状態の息子、やりきれないんだとはわかってはいるのですが、機嫌よく過ごすのではなく、大声だしたり暴れたりすると、あと何年こんな生活が続くのかと思いしんどいですね。静かな時に正の注目を心がけます。
 でも次の楽笑会があれ?もう早っ?という具合に来るので何だかんだとこうやって過ぎていくんだろうなと思いました。
 Fさんのパートナーさんのお手紙も素敵でした。Fさんを通してパートナーさんもアドラーに触れておられるのですね。パートナーさんを勇気づけておられるFさんも素敵です。いいご夫婦でありご家族だと感動しました。
 輪読会ではクラスのお話でしたが、家族会議を思い出しました。うちは関係が悪いので家族会議をするなんてまだまだ考えられませんが…。まずは夫婦間の関係、長男と私の関係を個々に改善するのが目標です。課題の分離をしすぎて、あとの共同の課題にするのができていません。
 また来月もよろしくお願いいたします。(兵庫 Mさん)



 今回は、メンバーさんのパートナーさんから、楽笑会のみなさんへとお手紙がありました。お悩みの言葉が私の心に強く触れて、感情的になって話してしまいました。私が体験したことを、これ以上体験してほしくないと強く思ってしまいました。
 今回輪読したウォルトン先生のテキストの中で、グループ・ダイナミクスという言葉が出てきました。北風さんは、「集団であることでの力・影響」、「みんなつながってる網の目を想像する」とお話してくださいました。家に帰ってから、楽笑会は丈夫でやさしい網だ。私がどんなに強く揺らしても、あたたかく、大丈夫だよとつながっていてくれる。そんな気持ちになりました。
 第二回ワードバスケットでは、またまた大笑いできました。「しあわせ」と「グループダイナミクス」が出て良かったです。それと、個性やこだわりがものすごく出るゲームだなぁと改めて思いました。
 メンバーさんのパートナーさんが楽笑会に参加されるのをお待ちしています。ありがとうございました。(滋賀 Kさん)



 今月も有難うございました。今回参加して北風さんの傾聴力の凄さを目の当たりにしました。
 北風さんの相槌を聞く度に大丈夫だという気持ちが湧いてきて不思議と気持ちが落ち着いてきます。話す事柄が良い悪いどうこうとは全く違う次元で、ただただ肯定されていることが相槌一つから物凄く感じられて、そうして聴いてもらうと、あれっ!?私って大丈夫やんって焦りがなくなってすごく落ち着くなぁと体感しました。
 以前に息子の性格が慎重すぎる件でお話を聴いていただいた時も、こんな調子でこれからやっていけるのかなと心配で頭がいっぱいになっていたところに、突然北風さんが「はい皆さん、性格が慎重で良い点はどんなことでしょうか。」とおっしゃって、皆さんからぞくぞくと勇気付けいただきました。
 「慎重さこそが息子さんのパーソナルストレンクスですよ。良いところを沢山みつけてあげてね。」と、全く違う視点を与えてもらった時は、目からうろこ…からのそんな事出来るかなぁと放心状態(笑)
 その時は途方も無いことのように感じてたのですが、意識することで慎重な面を肯定的に受け止められるようにはなりました。
 それから今回メンバーさんのお話で、子どもの人生は子どものものとおっしゃっているのが素敵だと私は思いました。今、自分の子供時代を棚に上げて我が子には色々と口出ししてるなぁと感じているので。
 それから相手からお話されるのを待っていると、さらっとおっしゃるメンバーさんが凄いと思いました。言うのは簡単ですが実行するのはかなりの忍耐が必要だと日々感じているので。
 今回も沢山の気づきと学びを有難うございました。またよろしくお願いします。 (兵庫 Mさん



 パートナーさんの手紙を、読んでいただきました。必ずメンバーさんの前で読んでほしいということで、どんなことが書いてあるのか、ドキドキしていました。しかし、手紙を書いてくれたこと自体、はじめてで、それは本当に喜ばしく、うれしいことでした。
 手紙には、パートナーさんの想い、子どもを思う気持ちがつづられていました。それは、よく伝わってきました。子育てや進路の選び方について、私とは考え方は異なるところもあるのですが、わが子を思う気持ち、そして人としてのあり方や優しい気持ちは、昔も今も変わっておらず、共感できることもたくさんありました。うれしかったです。
 楽笑会では、「パートナーさんと子どもの関係がとてもよいので、私の意見は私の意見として伝えておきたいことは伝えたうえで、任せておいてもよいのではないか」というご意見をいただきました。私は、AかBかという二者択一ではなく、大人が進路の選択肢をもう少し提示し(あるいは一緒になって探り)、それぞれの選択肢のメリット・デメリットなどをいっしょに考えたうえであれば、お任せするのもありかと思っています。
 どの道を選ぶにせよ、選んだ選択肢はこれでよかったんだと、本人の努力で正解にしていくことが必要だと思います。将来、子どもが自立し、社会と調和して暮らすことができるように、そして子どもが自分には能力があり、人々は仲間だと思って暮らすことができるようになってほしいと願っています。子どもや家族にどんな援助ができるかをいつも念頭において、ぶれることなく行動していきたいと思います。
 北風さん、メンバーのみなさん、いつも、ありがとうございます。(大阪 F)



♪ 来月の予定


10月の楽笑会は、20日(土)14時~17時、北風さん宅です。みなさまのご参加を、心よりお待ちしています。










土曜日版 楽笑会 8月


楽笑会のみなさま、

9月になりました。自然災害が続いていますが、皆さま、無事でお過ごしでしょうか。朝晩、すこし肌寒さも感じるようになってきましたね。体調には十分ご留意くださいませ。

さて、8月の例会報告をお送りします。今月は、Yさんが担当してくださいました。Yさん、ご協力いただきまして、どうもありがとうございました。

今月の内容

♪ 例会報告(大阪 Yさん)
♪ メンバーさんのご感想
♪ 来月の予定


♪ 例会報告


8月18日(土)14:00~17:00
楽笑会の報告をします。参加者  男性1人女性7人

今回は、2つの内容を話し合いました。

一つ目のお話
先日、相談者さんと長男、次男さんの3人で出かけた海外旅行。長男さんにとって、よい思い出になったようで、その後、長男さんから、「東南アジアに旅行に1人で行きたい」というお話がありました。相談者さんは、海外旅行は貴重な経験になると思い、承知なさいました。そのとき、この旅行は自分がこうなった復讐だと言われ、少々ひっかかるものがあったそうです。

長男さんは、東南アジア旅行に行きました。長い期間の滞在の割には、多くの費用ではなく、相談者さんは安心していました。ところが、今度は、「東南アジア旅行では幸せは見つからなかったので、楽になれるオランダに行きたい。」という話があったそうです。これから、どのように対応したらいいでしょうか?という、ご相談でした。

皆さんの話は、
・まず、良い点を探してみましょう。アジア旅行の行く前と後とでは、旅行後のほうが気分よく過ごしているので、きっと良かったに違いない。4か国を自分のコミュニケーション力で渡り歩き帰って来れたことは、良かったことも、しんどかったこともあっただろうけれども、長男さんにとって学ばれたこと、得たものが沢山あったことでしょう。
・どこでも生きていける力を備わっている長男さんではないか。
・親御さんへの言葉は、責めているように見えて、甘えているようにも見える。
・今18歳なので、今後10年ぐらいは、こんなことを言ってくるかもしれない。
・思春期の子どもは、雲の中にいるような存在。きっと、そのうち抜け出てくるから、しばらく待ってみよう。
・自分の本当の思いを話さないようなので、今は長男さんが言ってきたことに、付き合っていくことになると思う。
・親は、子どものためにならないことをするための費用を出すわけにはいかない。他の理由を探してほしいと返答していくことがいいと思う。

二つ目のお話は、ご両親についてのことでした。
お父さんから、お母さんの様子がおかしいので見に来てほしいと頼まれて、相談者さんは、様子を見に行かれました。お父さんは優しいお人柄で、知人友人のお世話も自らかってでるような方です。お母さんは、このところ体調がすぐれないことが多くなり、眠れず睡眠薬も使い出している様子。今まで言わなかったが「私の事をほったらかし」とお父さんに、不満を言うようになる。お母さんの実家が隣家からの失火で住めなくなっているのに「ここでは眠れないから、実家へ帰る」と言い、そんなお母さんを心配されているお父さん。健気に振る舞っているが、お父さんも、おそらくかなりのストレスを抱えており、泊まっている時に、冷や汗で全身汗でびっしょりになった姿を見ることになり、ご両親の様子を心配されている。

皆さんで話したことは、
・お母さんの日頃の様子を、まず主治医に相談し、主治医から話をしてもらってはどうか。家族の話は聞いてくれなくても、お医者さんの話なら聞いてくれるかも。
・お金のことは、お母さんに話を聞いてみること。きっと、何かの理由があるはず。話を聞いて、今後どうするといいか一緒に考えてみてはどうか。お母さんの意見を否定しないで、気持ちに添うことが大切。
・お父さんは、もう少しお母さんとの時間を作って、2人の生活について見つめ直してもらえるようにするといいかも。
・認知症の初期ではないかもしれないが、介護の申請だけは、早くしておいた方が良いと思う。時間がかかるので、必要になったときにすぐ利用できるようにしておく。

お母さんは、お父さんのことを思っておられる。車に乗っているお父さんを心配されているし、寂しさもある。お父さんもお母さんを思っておられる。お母さんの様子を心配されている。元気だったご両親も、これからは支援が必要になってくる。

以上家族の色々な状況にどう向き合っていくかを皆さんでお話でき、家族を思われている「愛」が深いなと感じましたし、話し合ってる楽笑会の場が温かいなと感じさせてもらいました。ありがとうございました。


♪ メンバーさんのご感想


お話を聞いていただいてありがとうございました。
引きこもりの長男がいきなりアジアに一人旅に行ってきたこと、手放しですごいと尊敬していましたが、数日後、生きててもしょうがないから楽になるためのお金が欲しいと言われ、またまたもやもやしていました。
とりあえず行ったことはすごいと、できた事を見るようにします。カウンセリングと月一のバイトは行ってるし、ご飯も食べてる、お風呂にも入ってる、と出来る事を見るようにします。それで1ヶ月とりあえず回りますよね、と北風さんに言われて気持ちが軽くなりました。
長男の人生だからダメとは言えないなと思ってましたが、次同じ事を言われたら、そのお金はあげられないけど何かするための前向きなお金なら出せると言うことも決めたし、やっぱり楽笑会はすごいです。私の心が救われました。とりあえず私の気持ちも次の楽笑会までは1ヶ月持ちそうです。
ありがとうございました。
来月もよろしくお願いします。 (兵庫 Mさん)



Мさんの息子さんのお話を聞かせてもらいました。
思春期のまっ最中にいてはる、少し不器用な息子さん。でも一生懸命に考えておられるようです。 
我が家の14年前を思い出します。少し不器用な娘、息子が、家の壁や扉に当たり散らし穴があきました。私の中では、たくさんの失敗とたくさんの学びの時期やったと思います。(今でも失敗ばっかりです)
Мさんは、息子さんとの対応を落ち着いてなさっていらっしゃいました。また、事例を出して、お話をなさっているうちに、ご自身で対応の確認や課題の分離や目的についても、きちんと頭の中で整理されていかれたようです。ありがとうございました。
次にFさんの息子さんのお話を聞かせてもらいました。その中で、北風さんが、他の子供たちは、当たり前に左右でしてるけど、息子さんは、それを左だけでやってるって、もの凄い事ですと、言われました。ほんまや!!! 感動しました!!! そしてFさんが、奥さんに子育ての感謝を伝えておられた事、奥さんも、嬉しかったやろうなと、我が事のように思います。
今回は思春期の鼓動が聞こえてくるお話に参加できました。ありがとうございました。(大阪 Mさん)


父母の話を聞いて聞いていただきました。母の様子を心配している父。まだまだ元気ですが、やはりだんだんと衰えてきたように感じます。私が、母の様子を見に行くと、体は辛そうなときもありますが、しっかりしているように思います。母親ですから、子供の前では、気をはっているのかもしれません。
今後のことを思うと、いずれ、介護という問題も考えておかなければいけないと思います。いままで、そういうことを考えたことがなかったので、不安でした。みなさんにアイデアや体験談をいただけて、大変助かりました。ありがとうございました。
おかげさまで、今は少しよくなったと、父が言っていました。これからは、子育てだけではく、介護ということについても、アドラー心理学でできることを考えて暮らしていきたいと思います。 (大阪 Fさん)



♪ 来月の予定


9月の楽笑会は、15日(土)14時~17時、北風さん宅です。この土曜日です。みなさまのご参加を、心よりお待ちしています。










土曜日版 楽笑会 7月


楽笑会のみなさま、

8月になりました。暑い毎日が続いていますが、皆さま、いかがお過ごしでしょうか。

今月の内容

♪ 例会報告(兵庫 Mさん)
♪ メンバーさんのご感想
♪ 来月の予定


♪ 例会報告


今月の楽笑会だよりは、Mさんが担当してくださいました。Mさん、どうもありがとうございました。Mさんの温かい気持ちが、伝わってきます。

男性2名、女性5名、計7名の参加でした。私が8月に教育実践の発表があり、以前も相談させて頂いたのですが、今回もその事で皆さんに相談に乗ってもらいました。感謝します。時間をたくさん使ってしまったため、テキストを読む時間がなくなり申し訳なかったです。

まずは、先月の復習から、皆さんの現状を報告し合う所から始めました。K さんからは、塾の先生から教えて貰ったオススメのうどん巡りを実際にされたお話をしてもらいました。「課題」として「巡った証拠写真とレポートを提出すること」があったそうですが、かなり気合いの入ったレポートを見せてくれました。先生もビックリされるでしょうね。私も含めて頭の固い学校の先生には到底思いつかない課題ですが、出される先生も面白い人なんだろうなあと思いました。

次に私の発表について相談させてもらいました。対象は先生方で、特別支援教育に関わっている先生が多く来られると予想しています。発表は「本当はみんなと一緒に勉強したいに決まっている」という題で発表する予定です。

どうしてこの題で発表しようと思ったかと言うと、昨年全国の先生方とインクルーシブ教育について議論していた時に、「特別支援学級の子が普通学級の中で一緒に学ぶ」事について賛否が分かれたからでした。私もどちらの意見もよく分かりましたが、その中で「子ども達が何を望んでいるのか」が置き去りにされている気がしました。

そして、その時、私はこの楽笑会や、アドラーの学習会で「不登校」の子を持つ保護者の方との話が思い出されました。先生方は熱心で、「みんなと一緒に勉強した方がいいに決まっている」や「今頑張らせないと将来不幸になる」と考えている人が多いですが、先生の熱心さが、保護者の方や本人を苦しめているような気がしました。

今回も皆さんからアドバイスを頂いて、「子どもに選択肢を与える」ことの大切さを感じました。きっと子ども達は私達以上に自分のことを真剣に考えていて、自分で将来の道を選べる力があるんだと思いました。また発表の様子など、報告させてもらいたいです。

次に、Fさんがお子様の進路について悩んでいることをお話してくれました。その子は今、自分が周りの友達と同じ事ができないことに歯痒さを感じていて、みんなと同じ進路を進むことに抵抗を感じているということでした。

Fさんの思いとしては、詩や俳句が書けたり、漢字で都道府県名を全て書けたりとできる事がたくさんあるので、みんなと一緒の進路でそれらを生かして欲しいという願いがありました。

皆さんからは、「進路の選択肢は今考えている二つ以外にもあるのではないか」「今は子どもが勇気をくじかれている状態だから、その子ができることにもっとその子自身が着目できるように声かけをすればいいのではないか」「家族の方に今これだけのことができているのはあなたのおかげだということを伝えたらいいのではないか」など意見が出ました。そして「どちらの進路についても、見学会などで本人がしっかり二つの進路について理解してもらう」ことの大切さを言われていました。

私はその時に「こっちの進路の方が将来のためになる」と決めるのは難しいというような発言をしましたが、家に帰ってもう一度よく考えて見ると、F さんの立場になって考えられていなかったと反省しました。改めて
「パセージ」を読み返して、これは誰の課題なのかを考えて見ました。これは「子どもの人生に重大な影響がありそうな時」の共同の課題にするケースだと思いました。そしてその横に自分のメモ書きで「親子関係がよいという条件と両方整っていないと共同の課題にしてはいけない」というのを見つけました。多分F さんと一緒に「パセージ」を勉強していた頃のメモだと思います。F さんが今できることに集中してもらいたいと思い書かせてもらいました。


♪メンバーさんのご感想


 先日はお世話になりありがとうございました。楽笑会は、わたしにとって学びの場であり、心から安心できる大切な時間だと思っています。今回も行ってよかったと思いました。
 Mさんのお話は、Mさんが学校の現場で疑問に思われたことについて、子ども達を前にして、「教師の自分達がどうあればいいのか」を問うものでした。いつも価値追求をされている姿勢を感じました。
 いったん、一部の子どもの姿を理解し、「子どもはみんな・・・なんだ」と思いこむと、その思いこみをそのままずっと持ち続ける人がいるかもしれません。しかし、そうではなく、いろんな子ども達の現状や気持ちを理解していこうとするMさんの姿勢、謙虚さを感じました。広く教育に関わる人達の中で、ご自分が今できることを精一杯していらっしゃると思いました。
 Fさんの事例では、Fさんが、子どもさんを思い、自分は父親として、子どもさんの前にどうあるか、直接子どもさんと一番関わってくれてる奥さんを支えるために、自分がどうあるかを価値追求されておられました。
 Fさんがほんとに素直な心で自分の思いを話し、皆さんの話に耳を傾けておられたのが心に残りました。素直ってなれそうで難しい。皆さんからいろんな考え方や案が出て、最後に選ぶのは子どもさんという話になり、納得しました。
 また勉強させてください。ありがとうございました。(大阪 Yさん)



香川うどん旅の報告聴いてくださりありがとうございました。
 最初のメンバーさんの相談では、つい母として教師に対する願いが強く出た意見を言ってしまい、後で反省しました。
 特別支援のお子さんのお話は、私も仕事で関わることなので、とても参考になりました。また北風さんからの、話し合いの仕方のお話では、意見やアイディアを出し尽くして、嫌なことを、理由は言わずにノーと言うことができるのがわかり、その後ちょうど仕事で子どもたちと話し合うことがあって、その方法を試してみたら、みんな笑顔で決めることができました。すごい!
 もう1つのご相談では、メンバーさんからたくさんの意見や情報が出るたびに、相談されたメンバーさんが、どんどん元気に明るく前向きになっていくのを目の当たりにしました。みんなの気持ちや、パワーがどんどん注がれてる。すごい!私からも!と、助けたい一心で思いつくままに話し、後で、話しすぎたなぁとこれも反省しました。
 北風さんが、相談者のメンバーさんに、ハンデを武器だと思ってほしいとおっしゃった時、私の武器は何だろうと思いましたし、「人は誰でも何かを為すために生まれてきてる。この家に、この親に生まれてきた意味がある。」とおっしゃった時は、「私は何を為しているのかな? 私の子どもたちは、これから何を為していくのかな? 私はこれからも何かを為していくのかな?」と、深く深く海に潜るみたいに、思いをめぐらせました。
 そして、「私の子どもは、私を母と選んで生まれてきたんだ」と思うと、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
 今回も深い、あたたかい学びをありがとうございました。楽しかったです。(滋賀 Kさん)



 Fさんの次男君のお母さんに「何でこんな体に産んだんやっ」て言うのが印象に残りました。私もよく長男に言われます。前はごめんなさいと泣きそうになっていましたが、今は「いや出てきたらそうやってんやから知らんやんっ」と思ってます。まあ私に言えるだけでもいいか…と。
 怪我をしてずっとそばにいた次男もギプスが取れた途端に部活と彼女とデート三昧でまたまた寂しくなりました。そして長男は突然東南アジアに一人旅に出ました。すごいことなんですが、モヤモヤも募っててまた来月聞いていただけるとうれしいです。
 いつもありがとうございます。暑さ厳しいですので皆さまご自愛ください。また来月もよろしくお願いします。(兵庫 Mさん)



今月も有難うございました。
 立派に社会人としてやっているにも関わらず、自信のない(自己承認のハードルが高い)方のお話をメンバーさんから聞いた時に、ドキッとしました。自分は子どもに自信をもてるような対応をしてるかなと考えさせられました。
 また別のメンバーさんのお話で、勇気付けをお子さんだけでなくて奥様にもとおっしゃた時に、軽い衝撃を受けました。もし自分がメンバーさんの立場ならそこまで考え及ばなかったろうな、そしてもし自分のパートーナーがそんな風に思ってくれていたら、それだけですごく嬉しいなとじわっと温かい気持ちになりました。
 夏休みに入りしょっちゅう兄弟喧嘩や宿題、片付けなどが目につき怒っています(笑) 兄弟喧嘩してるときは、お母さんにどうしといてほしいと子どもに尋ねると、答えは勿論
 「なんも言わんといて」、
 「(何か言いたいことがあったら)かわいい声で言って」
 
「パセージ」の中で感情は自分で決められるってあったと思い出して吹き出してしまいました。残りの夏休み、可愛い声色をとりあえず目指したいと思います。(兵庫 Mさん)


 今月は、相談をさせていただきました。メンバーの皆さんから、たくさんのアイデア、そして勇気づけをいただきました。ほんとうにありがとうございました。
 学んことはたくさんあったのですが、特に印象に残ったのは、「ハンデを持ちながら、そうでない人と同じことができている私の子どもは、実は、とってもすごい子どもなんだ」ということ。そして、「その子どもをここまで立派に育てあげてきた妻も、とってもすごい妻なんだ」というメッセージでした。
 よくよく考えてみると、本当にそのとおりです。もしそこに注目できていれば、私の、勇気づけも、もっともっと力強いものになるような気がしました。できているところにたくさん注目し、そのことをしっかり相手に伝えて、家族みんなで勇気づけしあえるようになりたいと思いました。そして、その輪が、少しでも社会全体に広がっていけばいいなと、願います。
 楽笑会のみなさん、いつもありがとうございます。(大阪 Fさん)


♪来月の予定
8月の楽笑会は、18日(土)14時~17時、北風さん宅です。みなさまのご参加を、心よりお待ちしています。暑い日が続いていますので、くれぐれもご自愛ください。










土曜日版 楽笑会 6月


楽笑会のみなさま、

7月に入りました。暑くなってきましたが、みなさん、お元気でいらっしゃいますか。6月の楽笑会だよりをお送りします。


今月の内容

♪ 例会報告
♪ メンバーさんのご感想
♪ 来月の予定



今月の楽笑会だよりは、Kさんが担当してくださいました。Kさん、どうもありがとうございました。では、どうぞ。


♪例会報告

 
男性 1 名、女性 5 名、計 6 名の参加でした。

 私が到着するまでは、朝日新聞(5月26日付)の、小児神経科医友田明美さんの「暴力や暴言で脳は変形する」の記事と、スキンシップの大切さについてお話されていたそうで、私が来てからの話題と一致し、そのお話に少し戻ったので私も知ることができました。

 なぜかこの日の楽笑会は、話しては戻る、話しては戻るを繰り返すおもしろい展開になりました。

 私が半年ぶりの参加だったので、着くなり、私の半年分の報告になり、娘の大学受験、息子の日のあたる生活のための工夫、学童の仕事、学童の全国指導員学校に参加したことをお話させていただきました。

 それから、いつものようにウォルトン先生のテキスト「子どもの協力をかちとる」の 9-R を輪読し、

 「 4 復讐」で、復讐に達している子どもは繊細であること。ここでは復讐の相手はたぶん親で、先生の働きかけで学校に居場所を作ることができるかもしれないこと。 問題を起こす子どもに、学校、学童、支援員 ( 専門家 ) などが連携しているが、難しいことなどを、私が指導員学校で学んできたことも交えて話し合いました。

 「 5 無能力の誇示」では、
「パセージ・プラス」の 16-L と照らし合わせ、この前の新幹線の殺人事件と秋葉原の無差別殺人事件を例に出して話し合いました。

 それから、子どもに対する親の期待の大きさについて話が広がり、 親が希望する=習ってほしい子どもの習い事の話。 かつて塾に子どもを行かせていた頃に、塾代の 3 倍がんばれと言って、プレッシャーや期待をかけすぎた話。

 そこから、母がアドラーを学んで変わったと気づいた子どもの話になり、 この前成人した子どもに、母は以前よりマシになったと人を介して聴けたこと。 母がアドラーを学んでからよく笑うようになった、お父さんが優しくなったと子どもから聴けたことのお話が出ました。

 習い事で、良い例も出ました。それはメンバーさん自身のことで、スイミングで長い長い間、泳がずにプカプカ浮いていたことを、メンバーさんのお母さんは、泳げ!と言わず見守ってくれていて、ある時泳ぐんだ!と気づくまで急かさなかったことを話してくださいました。 すごいことです。なかなか出来ない、月謝がもったいなくて…。

 習い事は時期やきっかけ、本人の意思や、期待や心配など交差します。そしてお金!将来のために使うのか、将来のために貯めるのか迷いますね。

 9 歳まではスキンシップが大切、 9 歳以上も上手に触ろうという話から、子どもだけでなく、夫や妻のことも話題になりました。

 また、若いお母さんのなかには、身近な友達に子育ての悩みを話せないこともあるらしく、
「パセージ」の自助グループだったら安心して相談できるというお話もありました。 世の中いろいろ大変だけれども、いろんなところで協力しあおうと動いていると思います。

 そんなこんなで、いろんな話題が飛び交いましたが、着地点というか、最期のまとめは「家族にも気を使う」でした。 友達にはちゃんと気を使って話しているのに、家族にはつい、遠慮なく言ってしまうよねと。 ほんとは一番大切な関係。気をつけないといけないと、時々暴言を吐く私は、ものすごく反省しました。



♪ メンバーさんのご感想


 
1時間勘違いして電車に乗り、焦って到着し、 30 分も過ぎているのに、なぜか間に合った感じがして安心しました。 そしてさすが楽笑会。大笑いを何回したことか。私、3日分は笑いました。
 私が参加してきた指導員学校が、アドラー心理学会の地方会みたいで、びっくりしたことをお話したら、学童のために、子どものために、親のために大学教授が動いて、講演をして、大きな組織が動いて学ぶ機会が増えているのがわかり、みなさん安心したと言ってくださって、とても嬉しかったです。
 私の仕事は社会のために貢献してるなと、改めて思いました。 学校の先生もとても大変で、少しでも協力出来たらいいな。 そして、お母さん、父子家庭のお父さんに信頼していただき、大事な話が出来るようにがんばろうと思いました。 宅建の国家試験に合格したことも聴けたので、私もいつか指導員の資格をがんばって取ろうと思いました。
 家の方は、明るく綱渡りをしているようで、ほんとは怖いのですが、これでいいかもとみなさんに話して少し自信も持てました。
 勇気をたくさんありがとうございました。
 最後に藤井さんが、楽笑会に来るまでに、住吉大社でおみくじを引いてきたと見せてくださいました。 私は長いこと引いてないので、今度ここだ!と思ったときに引いてみようと思います。
 最後の最後に、北風さんの夫さん手作りのアップルパイをいただきました。 とっても美味しい優しい味で、元気に滋賀まで帰ることができました。ごちそうさまでした。
 ありがとうございました。(滋賀  K さん)



 
楽笑会では毎回興味深いお話がきけますが、今回の子育て先輩方のお話は今聞けて良かったものばかりでした。
 娘(小 3 )の習い事(プール)に合わせて息子(小 1 )も一緒に習わせようと考えていたのですが、当の息子は習い事全般やる気がなさそうなので、どうしたものかとちょっと悩んでいました。
 すると、メンバーさんのお話の中で、今後の塾代や進学に私の想像を超えるお金がかかる事を知りました ( 笑 )  今知っといて良かったです ( 笑 )
 それから、実際にお子さんをプールに通わせてらしたメンバーさんは、人それぞれ向き不向きがあると感じたとお話してくださったり、私と息子で一緒に習い事をやってみるのはどうか、また将来か数年後か本人が何かやりたいと言い出した時の為に今は準備しておくのはどうですか、と私が思いもつかないような提案をしていただきました。確かにうちの子は親子一緒にするのは喜びそうですし、本人がやりたい事をさせてあげる方が私も嬉しいです。とりあえず息子の習い事は保留にして、しかるべき時の為、貯金に励むことにしました ( 笑 )
 それから別の角度からのお話で、数年前の子供の写真を見るととっても可愛らしく感じる(今も今の可愛さがあるけれど)、なので今の子供と過ごす時間も大事ですよねとの事。すごく共感できるのに、普段子供と接する時はついつい目先の事に囚われて…今聞けて良かったと思いました。
 ちょうどスキンシップが良いと聞いたので、毎日どこかさわる様にしています。
 ちょっと環境が変わったこともあって、寝る前にぎゅーっと抱っこする様にしたら、子供が「ぎゅーってしたら頑張れるねん」と言っていて、スキンシップの威力を改めて感じました。
 あと、楽笑会や楽育ママの日めくりカレンダーの置き場所にトイレもおすすめしてもらい、置いてみると子供達が毎日競うようにめくってくれています(玄関のは私しかめくらない)。息子はまだ読めないと言っていますが、娘はだいたい読めると言っているのでカレンダーから学んでもらえたら嬉しいです。
 今月も愉快で ( 笑 ) たくさんの勇気付け有難うございました。 また来月もよろしくお願いします。(兵庫  M さん)



 
今月も参加させていただき、ありがとうございました。
  私が もっとも印象に残ったのは、あるメンバーさんが、先月のシェアリングを思い出しながら述べてくださった感想の一部でした。それは、 「話し手の方自身が、自分の中に、答えを持っていらっしゃる。だから、私(聞き手)としては、それを見つけ出すお手伝いをさせていただこうと思って、いつもお話を聴かせていただいてます」(表現は不正確かもしれませんが、内容は、このような感じでした)
 そのことは、衝撃的でした。「ああ~っ、そんな思いを持って、いつもお話を聴いてくださっているんだ」と。私とは、スタートラインから違っているなぁと。そして、なんだか、とてもとてもうれしい気持ちになりました。
 もう最初の最初、もう、根っこの先から、相談者のことを力強く信頼し接してくださっているんですね。だから、いつでも信頼と尊敬に満ちていて、どんな話題であっても、しっかり勇気づけることができるんだなぁと思いました。(大阪  F さん)



♪来月の予定


 7月28日(土) 14時~17時、北風さん宅です。みなさまのご参加を、心よりお待ちしています。










土曜日版 楽笑会 5月


楽笑会のみなさま、

梅雨に入りましたね。今日も、一日雨が降っていましたが、みなさん、いかがお過ごしでいらっしゃいますか。5月の楽笑会だよりをお送りします。


今月の内容

♪ 例会報告
♪ メンバーさんのご感想
♪ 来月の予定


♪例会報告


今月の楽笑会だよりは、Mさんが担当してくださいました。Mさん、快く引き受けてくださって、どうもありがとうございました。では、どうぞ。


5月にしては肌寒いくらいさわやかな風が吹く中、土曜楽笑会はFさん、北風さんと男性1名、女性5名(合計8名)の参加となりました。簡単に、例会報告させていただきます。

まず前回の感想についてそれぞれお話を伺いました。

前回事例を提供してくださったメンバーさんは持ち味のユーモアでもって早速実践されて、お嫁さんや娘さんと楽しくやりとりされたことを報告してくださいました。誰かと仲間になる為に、たとえ自分とは意見が違った場合でも、相手の話を「(あなたは)そうなんですね」と受け止める事ができますよというお話も出ました。

別のメンバーさんは、お子さんとの旅行でマイナス感情になったのを夫さんに伝えた時に、正論の返答がきて、その時は共感して欲しかったなと。でもその後、夫さんの正論には納得されたともおっしゃっていて、「後でもそう思えるって、すごい事ですよね」と皆さん。

また、もう一つ事例を出して下さったメンバーさんは変わらず英語のみ通じるお母さんのサポートをされているそうですが、職場の上司の方が電話対応用の紙を用意してくださったり、行政手続きの際もお母さん自身が友人に通訳をお願いして解決されたそうです。本業以外の業務であるにもかかわらず、自分にもプラスになると、前向きに取り組まれている姿が印象的でした。


例会では、メンバーさんのお話を2つ伺いました。

1つ目は、健常者と障がい者が共に学ぶインクルーシブ教育のあり方について、生徒さんの支援に携わる中で感じた事ついてお話していただきました。

インクルーシブ教育を推進されている方から「誰でも本当はみんなと一緒に学びたいんだ」という意見を聞いた時に、メンバーさんは違和感を感じたそうです。「本当は~したいはず」というのは決めつけになってないか、疑問に感じるとのことでした。

例えば聴覚過敏のお子さんにとっては、集団授業で先生の声だけを聴きとることが困難等、生徒さん一人一人の個性によってすべき対応は様々で、大人ができるのはその生徒さんが安心して自分はここにいて良いのだと思える環境を整える事ではないかというお話が出ました。

2つ目は、問題行動の多いお子さんについてでした。一日数回、問題行動が出てしまうので、対応する先生も困っているとのことでした。

不適切な行動をする人は勇気をくじかれている人、どうすれば勇気づけられるのか。北風さんが丁寧に話を聴きだしてくださいました。不適切な行動が多いけれども落ち着いている時間(適切な面)もあるはず、それはどんな時か。例えば気を取り直した等の適切な行動に、正の注目を意識することが大切で、困った事ばかりをピックアップすると、また起きたと感じてしまいがちに。マイナス感情から身体が緊張してそれが相手に伝わり問題行動のきっかけになるかもしれない。問題行動は何かしら刺激があって起こる、ほかの人にはわかりづらいかもしれないが本人にとっては確かにきっかけ(刺激)があるとの事でした。

以前に問題行動の多いお子さんの支援をされていたメンバーさんは、エピソードを書いて振り返る事によって、そのお子さんの適切な行動や能力を認識できて、正の注目ができたそうです。勇気をくじかれたお子さんにとって、仲間と感じられる支援者の存在は、何よりの勇気付けになっていると感じるお話でした。


例会の後半では、『子どもの協力をかちとる~家庭と学校に生かすアドラー心理学~』の、「Ⅱ 子どもが変わるのを援助する(7-R 8-R)」を輪読しました。

先ほどの2つ目の事例にぴったりの内容ですねと言いながら、読み進めました。そして、お子さんの持っていらっしゃる能力を他者貢献に使ってもらうと良いねとお話しました。

今回のお話いただいた中で一番印象的だったのが、不適切な行動が多くて負の注目に偏りがちになるけれども、適切な面を見つけて正の注目をしてみませんかという提案でした。エピソードをお話下さったメンバーさんもすぐに良かったところに気が付かれていたので、私も普段子どもと接する中で(特に息子)意識したいと思いました。また楽笑会で勇気付けられたいと思います。

今回も有難うございました。



♪メンバーさんのご感想


 先日はありがとうございました。先日の話を、週末に、困っておられた先生に話すことが出来ました。とても興味深く聞いてくれました。そして、そこからがすごい所だなと思うのですが、今日1日、その子は大きく暴れることなく過ごせたのです。
 このことに対して、その先生も周りの先生も「どうしてだろうね?」という感じだったのですが、私には本当によくその理由が分かりました。明らかに困っておられた先生のオーラが朝からいつもと違うことに私は気づくことができたのです。
 今、言葉にしてしまうと、先生達も意識してしまうと思ったため、あえて黙っていました。自分の中でも、ここまで観察できたのは初めてで、普段テキストで学んでいることを実践するとはこういうことなのかと思いました。(自分が当事者の場合は観察するのはできないですが)
 皆さんにアドバイス頂いて本当に勉強になりました。またその後の経過を報告させて頂ければと思います。ありがとうございました。(兵庫 Mさん)



今月もありがとうございました。
 本当にお話いただいた事例と読んだテキストの内容がシンクロしていてびっくりでしたね。うちの息子もMさんのような方と巡り会えたら家に居場所が無いと感じても、学校に居場所があったかなと思いました。
 一番印象に残ったのは、Mさんが、「暴れる子どもさんが今は落ち着いているから、あえて自分は何も介入しないようにしてしまう時がある」と言われていた部分でした。
 私も荒れる長男に注目することはしませんが、落ち着いている時はこの状態が長く続くように気を使っている事が多いです。いつ荒れるかヒヤヒヤしながら過ごしています。このこちらの構えが長男にとっては気に入らないんですね。
 以前野田先生に不登校でも家で静かに暮らしてもらって、一ヶ月に一回くらい学校どうですか?って聞いてみて暴れたら引いてみてまた来月聞いてみてはどうですかとアドバイスをいただいたことも思い出しました。
 今回北風さんにお話していただいた悪い時でなく、状態のいい時はどうしていいのか、いい方で考えてみたいと思います。
 ありがとうございました。(兵庫 Mさん)



 一日に2枚程度家族のよかったところや嬉しかったところを書いて、みんなが目にする場所に貼るという試みをメンバーさんから教えてもらい、早速家で真似しました(笑) 小学生の子ども達は喜んで書いていて私が書いたものをみて嬉しそうにしていました。子供自身の考える本人の頑張った事を知ることができたので、書かなければ出来て当たり前とスルーしがちな事を認め合えるいい機会だなと思いました。
 それと、今回は、問題行動には何かの刺激があるというお話が印象に残りました。普段息子の不適切な行動が気になってイライラして声掛けするも、聞こえてはいるけれどすぐにやめない(あるいはやってくれない)ことがよくあるので、きっとこちらのイライラが不信感として伝わってるんだろうなと気づきました。まずは正の注目を意識して過ごしてみようと思います。
 また次回もよろしくお願いします。今回も有難うございました。(兵庫 Mさん)



 
今月、印象に残ったことが、2つあります。それは、「「パセージ」と事例を結びつける力」と「心持ち」です。
 今月の事例も、北風さんがうまく導いてくださって、解決の糸口がはっきりしました。単純に答えだけを振り返ってみると、1.レポートではなく、自分と相手との具体的なやり取り(エピソード)をお話していただく、2.(問題と思うところではなく)適切な側面、うまくいった方法などに注目する、3.(小さくてもいいので)日々のよい関係を積み重ねる、大切にする、4.話すのは後。まずは、相手の話をじっくり聴いて、理解しようとする(共感できる部分が見つかるかもしれない)など、
「パセージ」で習った基本的なことばかりでした。
 答えは意外に簡単なところにあるんだなという安心感と、でも、一つのできごとと
「パセージ」を結びつけてその答えに自分の力で到達できるようになるまでには隔たりがあり、そこをこれから埋めていきたいなと思いました。
 それから、心持ちとでもいいますか、大きくゆったりした構えも、大切ですね。長い目で眺める、とでもいうのでしょうか。自分自身ができごとの中にいると、切羽詰まることがしばしばあります。それこそ、まだ何も起こっていないうちから、「またかっ!!」と、マイナスの感情を持ってしまうとか。それは、言葉に出さなくても、態度や雰囲気などで相手に伝わるもの。はい、そのとおりだと思います。
 分からなくなったら、一歩二歩引いて冷静になり、状況を観察するところがスタートでしたね。相手の適切なところを探し、そして話をしっかり聴くようにしていきたいです。
 北風さん、いつも鮮やかなお手並みで、感心するばかりです。メンバーの皆さん、今月もたくさんの学びと優しさを、ありがとうございました。皆さんに支えられての楽笑会です。感謝しています。これからも、どうぞよろしくお願いいたします。(大阪 Fさん)



♪来月の予定


6月16日(土) 14時~17時、北風さん宅です。みなさまのご参加を、心よりお待ちしています。











土曜日版 楽笑会 4月


楽笑会のみなさま、

ゴールデンウィークですね。天気の良い日が続いていますが、みなさん、お元気でいらっしゃいますか。4月の楽笑会だよりをお送りさせていただきます。


今月の内容
♪ 例会報告
♪ メンバーさんのご感想
♪ 来月の予定


♪ 例会報告

今月の楽笑会だよりは、Nさんが担当してくださいました。Nさん、すてきなお便り、どうもありがとうございました。さっそく、どうぞ。


春の気持ち良い時期は驚くほど短く、いきなり暑くなってきました。楽笑会の皆さまは、いかがお過ごしでしょうか。4月の土曜楽笑会は、藤井さん、北風さんと、男性1名、女性5名での会となりました。

土曜楽笑会では、ここ何回か「Winning Children Over (子どもの協力をかちとる)」の輪読を行っていますが、今回は、参加者さんから「みんなのアイディアをいただきたい!」とご相談があり、エピソードを出していただいて、みんなで考え、代替案を出し合いました。

1つ目は、

パーマ屋さんに行くという娘さんと相談者さんとの会話で、相談者さんの問いかけに対する娘さんの返事に陰性感情が湧いてしまったけれどこんなとき、どんなふうにユーモアを持って返せばいいかしら?というお話でした。

お話を伺ってみると、相談者さんはさすがアドレリアン、陰性感情が湧いたけれど、ココロの中では「それもそうやな」と受け止めていらっしゃいました。でも、口からは違う言葉が出てしまったそうです。

みんなで、どんな言葉が言えたらステキかなと考え、

・○○ちゃんのファンやから!
・〇〇ちゃんのことに興味があるねん
・どんな髪型にするの?
・会話を楽しみたいなーと思って

など、娘さんに対する好意・興味・関心・好奇心を伝えるような案のほか、

・それもそうやなー
・おそれいりましたー
・なんでなんやろねー

と、相手の言葉をやんわり受け止める案も出ました。

とっさにうまく返せないかもしれないけれど、選択肢をたくさん持っていれば、使えるタイミングがきっとあります。

練習練習、また同じことを娘さんが言ってくれるように仕向けてみる?、なんて冗談も出ていました。


2つ目は、

息子さんのお嫁さんから相談者さんに、長いメールが届いたのだけどどうしたらいいの?、というご相談でした。

結婚してから、お嫁さんは息子さんの日々の過ごし方等にちょっと不満を感じておられて、義理の母親である相談者さんに思い切って相談されたようでした。

相談者さんは、自分の息子のことも悪く言いたくない、でもお嫁さんの気持ちもわかるし、、、

「こんどゆっくりお話しましょうね」と伝えたら
「自分たちのことなので、自分たちで解決します、すみません」と少しココロを閉ざしたっぽい返事がきて、どうしたらいいんだろう、、、と悩んでおられました。

どちらの肩も持たないのは正解だよねーと思っていましたが、こと、嫁姑の関係に関しては、お姑さんが、お嫁さんといっしょに息子をけちょんけちょんに言って盛り上がるくらいがうまくいくんですよ、と北風さん。

話を聞いていた男性の参加者さんも、
「あー、それ、わかりますー。それで、ふたりが仲良くしてくれてたら僕はうれしいですね。」とおっしゃっていました。

話を聴く、の前に「そうよね、あなたの気持ち、わかるよ」、「私はあなたの味方ですよ」ということを伝えるのがよさそうね、よい関係を作ることが第一歩ね、ということを話し合いました。

また、お嫁さんの長いメールから、お嫁さんの気持ちを想像してみると「成長してほしい」「何度も話しあってるのに」というカタい言葉の裏に「もっと私を見てほしい」「もっと私を大事にしてほしい」「さみしい」っていう気持ちがあるんじゃないかな、本人は気づいていないかもしれないけれど、、、という意見も出ました。

実は、以前お嫁さんが 「さみしいです」 と相談者さんに言っておられたことがあったそうです。

相談者さんから見ても、とってもステキないいお嫁さんなのだそうです。寂しい気持ちが溜まりに溜まって離婚なんて事になったらカナシイし大変です。どうしましょう?

お嫁さんもいる場で、息子さんに
「こんないいお嫁さん、大事にせなあかんでー!」
「さみしい思いさせたらあかんよー」
って伝えるのはどう?という案が出ました。

ちょうど、近々みんなが顔を合わせる機会があるので言ってみようと思うと相談者さんはおっしゃっていました。


休憩をはさんで、3つ目は、小学校の先生をしているメンバーさんから。

新一年生のお母さんが外国の方で日本語がまったく話せず、入学当初は家族の方が通訳と対応をしてくれていたけれど、事情があってその方がおられなくなったため日々の連絡等が難しく、その子の担任の先生からヘルプを頼まれて対応しているけれどどこまでやればいいのだろう?、という相談でした。

相談者さんは海外生活の経験があり、英語での日常会話はなんとかできるので助けてほしいとお願いされてしまったのだそうですが、その対応業務と本来の業務で、とても大変になってしまっているとのこと。

まずは、学校から市の方へ早急に支援要請をしてもらう必要があるよね、ということとその体制が整うまでの間どうするのがいいかを考えました。

相談者さんが一人で通訳・連絡役を担うのは、とても負担が大きいので他の先生方にも助けてもらうほうがいいと思います。

相談者さんの課題ではないので、担任の先生から他の先生方にお願いしてもらうのがよさそうです。

片言でも、単語を並べるだけでも人間なんとかコミュニケーションできるものです。話すのが苦手な人は、筆談でもできることはあると思います。

ピンチはチャンス♪

英語が必修科目になった今、先生方にとってもよい機会だと考えてどんどん助けてもらうのがいいと思うよ、という話になりました。

よい関係をつくる、仲間になる、味方になる、話を聴く、課題を分離する、
「パセージ」の基本に沿って、いろいろな方向からそれぞれのご相談の内容についてみんなで考えることができました。

大笑いしたり、なるほどーと感心したり、今月も楽しい会になりました。



♪メンバーさんのご感想


今回も、みなさんのお話、楽しかったです。
 思いがけない返事がきたときの切り返し、私もユーモアで返すのがぜんぜん下手くそなのでうまくなりたいと常々思っています。それもそうか、と、とりあえず受け止めるの、できそうでできなさそうで、でもいい案だなと思いました。こんどそういうことがあったら言えるといいなと思います。
 嫁姑のいい関係、勉強になりました。今のところ、私とお姑さんとは、まあまあいい関係です。きっとお姑さんがそういうところうまくやってくれてるんだなぁ、ありがたいなぁと思いました。
 外国人のお母さんの話、私の今の職場(27日で辞めるけど)のパート従業員さんは、外国の方が多くて、電話や事務所に来られた時に日本語英語入り混じった会話をすることがあります。英語しか話せない方も多くてやはり意思疎通は大変です。でも、数をこなすと少しずつわかるようにはなってきました。
 がんばれ他の先生方~。早く支援体制が整いますように。
 久しぶりに大阪のMさんや兵庫のMさんにお会いできてよかったです。今月もありがとうございました。来月も参加予定です。よろしくおねがいします。(兵庫 Nさん)
 


 今日はありがとうございました。最近かなりバタバタしてて、全然アドラーの勉強ができていなかったので、話を聞くことができて本当によかったです。藤井さんの名ゼリフ「何でやろうね?」。是非使わせて貰おうと思いました(笑)。
 4月って学校に限らず、世の中の人にとって環境が大きく変わる時で、今年はどんな年になるのかワクワクもしつつも、不安になっている人が多いんだろうなと思いました。
 事例に出させてもらった日本語が話せないお母さんも、きっと不安な気持ちをたくさん抱えていて、特に自分の言葉が誰にも通じない、誰の言っていることも分からない。身内もいなくなってしまった。そんな時に言葉が通じる人が一人見つかったから、あれだけ喜んでくれたのだと思いました。
 あの場では言えなかったことですが、私にとって確かにプラスαの仕事で、本来の仕事ができなくなるぐらい大変なのですが、今、お母さんの不安な気持ちを助けてあげることは、私にできるとっても大切な仕事だと思いました。今はアグレッシブな方だという印象がありますが、引き継ぎではそんな話はなかった(むしろ反対)ので、勇気づけがうまく言っているとも考えられると思いました。
 学校全体でフォローする体制や、お母さんへの日本語習得への支援は、きっと管理職や担当の先生が何とかしてくれると思うので、自分はもっとお母さんの気持ちをしっかり受け止めてあげられるぐらいに、まずは英語のスキルアップをしようと思います。
 多分これは、自分がやりたいことなんだろうなとも思いました。学校でもたくさんの先生がそれぞれの長所を持っておられて、その中で自分がたまたま英語と話を聞く(笑)のが上手いのならば、その人がやればいいと思えました。
 自分なりの解釈が強いですが、皆さんにアドバイスを頂いたように、一人で何とかしようとせず、みんなの課題として、みんながこのチャンスを生かせるようにしていきたいです。ありがとうございました。 (兵庫 Mさん)



今月もありがとうございました。楽しかったです。
 Mさんのお話、お嫁さんの気持ちもわかるしお姑さんの気持ちもすごくわかりました。息子夫婦の問題だからそこはさわらないのがアドラー的には正解でも、お嫁さんといい関係を築くため、あえて息子さんのダメなところを一緒に共感してあげるのはどうでしょう?、というアドバイスに自分の事例を思い出して納得しました。
 先月グアムに行ったのですが、はじめは次男と2人で沖縄に行く予定でした。でも引きこもりの長男が僕も行こっかなーと言ったので、急遽長男が前からやりたがっていた射撃のできるグアムに変更しました。で、当日グアムに行って一日目は射撃をして活動したのですが二日目からホテルのベットに引きこもり…。私は久しぶりに爆発してしまい「来なかったらよかったやんっ」と言ってしまいました。
 主人に怒りのLINEしたら、いつもは私以上に怒るはずが、「まあ行けただけでもよかったんちゃう?」と返事。何アドラーっぽい返事してんのんっと主人にも怒り。いつもは私以上に怒るのに適切なとこ言われて、そんなことわかってるしっ、と怒り倍増でした。
 私はお嫁さんみたいに共感してほしかったんですね。
 だいぶ時間がたった今は主人もちょっと成長したなーと思えるのですが。主人の言うように行っただけでもいいか、と今は思っています。
 Mさんのお仕事もうまく回るといいですね。できる人間に仕事が集中し、それでなんとなくうまくいってる感じで流されてしまうのが自分の職場でもありますので。声をあげて巻き込むことも時には必要ですね。
 また来月よろしくお願いいたします。(兵庫 Mさん)



 今回、2つのエピソードを取り上げて頂き ありがとうございました。1つめの、娘とのエピソードで、皆さんより、気まずくなる会話をユニークに切り替えすセリフを提案して頂きました。(愛のあるセリフがたくさん)
 1週間の間に同じような場面があり、
   私「今日 お昼ご飯なに食べるの?」
   娘「‥‥‥」
   私「なんで、お母さんに言わなあかんの?(笑)」と言うと
   娘 爆笑      
で 着地しました。(やれやれ)
 これからも楽しく切り替えていこうと思います。(ピンチはチャンスですもんね)
 2つめは、お嫁さんとのエピソードで、仲間と思ってもらうためのとっかかりとして相手の話に「そだね?」と受け入れること。楽笑会の次の日に家族で食事に行き、息子がトイレで席を外した時、私からお嫁さんに息子のどんくさい事を話すと、お嫁さんは、にこにこして話が弾みました。「これか??」と実感しました。 (後日 また失敗あり)
 相手の話を取りあえず口に出して受けてみる!(楽笑会カレンダーに書いてありました)
 あちこちに大切な事が書いてあり、読んでいるのに、実践する事の難しさ。マイナスの感情に振り回されて、ややこしくなってしまう日々、ユーモアを持って話しを聞けるように頑張ろう!と思います。
 皆さんに聞いてもらい、意見も頂き、整理が出来ました。ありがとうございました。 (大阪 Mさん)



 今回も有難うございました。久しぶりの参加でしたが、いつも通りみなさん温かく迎えて下さり、楽しい有意義なひと時を過ごすことができました。
 今回メンバーさんがお話してくださった自分自身の本当の気持ち(寂しい、構ってほしい)に無自覚なために、相手とのコミュニケーションに満足できないって、実は結構よくあって、自分にも当てはまるし家族にも当てはまるよなぁと、まるでその事を教えてもらいに参加したような事例でした。
 新年度が始まって日々自分のことで精いっぱいだったけれど、家族もそれぞれに新しい環境で慣れるのに大変だろうなと思うと、私が仲間としていつも味方でいるよって、家族に感じてもらえるようになりたいと思いました。
 具体的にどうしたらそう感じてもらえるのかというのも、最初の事例にヒントがあって、メンバーさんの代替案の中に、
「だって○○ちゃんのファンだから気になるねん」
「○○ちゃんがだ~い好きだから」
というのが、私の中で大ヒットでした(笑)
 すぐにこんな代替案が思いつくなんて、皆さんさすがだなぁと、その時はただただ尊敬するばかりでいましたが、もしこれが我が家の日常会話になったら楽しそうだなと、先ずは言う練習からしたいと思いました。
 今回も素敵なお話、有難うございました。次回もまたよろしくお願いします。(兵庫 Mさん)



印象にとても残ったことが、2つあります。
 1つは、
「パセージ」を学んでいない(いわゆる普通の)人たちなら、「ええっ?」といくぶん否定的な反応を示すことが多いと思われるような会話でも、「パセージ」を学んだ人たちなら、みんながみんな(自然と、適切な側面に注目して)「よかったね」とか「ああ、なるほどね~」と肯定的な反応をしているという体験をしたことです。
 楽笑会のような集まりでは、みなさん、そのことにすら気づかないというか、そう反応することにまったく違和感がありませんでした。あるメンバーさんが、「こんなふうに(肯定的に)反応するのって、ふつうは、あまりないことですよね」とおっしゃらなかったら、まったく気づかなかったです。この体験は、とっても新鮮でした。
 
「パセージ」を学んでいない方たちと話をするときは、このことに、少し配慮しておく必要があるかもしれないと思う一方で、私を含めメンバーのみなさんが、自然にそんなふうに肯定的に考えることができるようになっていることを、うれしく思いました。
 もう1つは、仲間になることを目的に、一時的には、中立の立場を崩して、相手の側に立つことがあってもいいという体験をしたことです。
 
「パセージ」を学ぶと、「まず私が変わりましょう」ということを学びます。ですから、楽笑会のようなフォローアップの会でも、事例を出してくださった方が、「変わっていただくように」勇気づけることが多いように思います。
 でも、そういう構えでいることは、おそらく
「パセージ」的には正解であっても、仲間になろうと私たちの側に近寄ってきたくださった方を、少々戸惑わせることがあるのかもしれません。まずは、しっかりその人と「仲間になること」。そのために、時には、相手の肩を持つことがあっても(特に、信頼関係がしっかりできるまでの時期は)いいのかもしれません。
 今月は、
「パセージ」の学びが深まってきたころに、私たちが配慮しておくべきことについて、学ばせていただきました。北風さん、メンバーのみなさま、どうもありがとうございました。(大阪 Fさん)


♪ 来月の予定


5月19日(土) 14時~17時、北風さん宅です。みなさまのご参加を、心よりお待ちしています。










土曜日版 楽笑会 3月


楽笑会のみなさま、

4月になりました。桜が美しい季節です。暖かくなってきて、着るものが薄くなると、心まで軽くなったような気に。私は、ちょっと外にでかけてみたり、新しいモノを買ってみたり、などの衝動にかられています。みなさんは、いかがお過ごしでしょうか。


今月の内容
♪ 例会報告(大阪 Oさん)
♪ メンバーさんのご感想
♪ 来月の予定


♪ 例会報告

今月の楽笑会だよりは、Oさんが担当してくださいました。すてきなお便り、どうもありがとうございます。ではどうぞ。


楽笑会の皆様、お変わりありませんか?

多分半年振りくらいの参加でした。
でも北風さんや藤井さん達にお会いすれば、一瞬にして半年前にタイムスリップ!久々にアドラー漬けの午後でした。
参加者は藤井さん他、女性4人と北風さんでした。

まず最初に、『子どもの協力をかちとる~家庭と学校に生かすアドラー心理学』のテキストを使って皆んなで読み合いを進めました。私はこのテキストを初めて見たのですが、学校での実践視点など盛り込まれており、新鮮な気持ちが致しました。

その後、実際の事例を聴くということで、私がお話させて頂きました。
内容は、私と旦那さんとの喧嘩の様子で、もう20年以上同じパターンを繰り返していること、私の目的は何か?ということにフォーカスされました。

改めて、旦那さんは構って欲しいのだという事と、私は私で日頃の努力を認めて欲しいのだという事が分かりました。
旦那さんは厳しい子ども時代を生きた人です。充分な愛情もなく、若くして社会に出た人でした。私はその事を久しぶりに思い出しました。歳も11も離れています。身体のしんどさも私とは感覚が違うはず…私は私で、幼少から厳しく育てられ何をしても認められず、認められる事を欲していました。些細な間違いを指摘される事を嫌がる理由もありました。私達は、似た者同士と言えます。まさに、プラトンの饗宴に出てくる、分身なのかもしれません。

これからはおばあさんになって、旦那さんがしんどいしんどいと言ったら、大丈夫?と声かけしたいと思います。多分、旦那さんは、自分のお母さんに大丈夫?って言って欲しかったのだと思います。

私が旦那さんと結婚した理由は、お互いの生まれと育ちをやり直すためだったのかもしれないと思っています。こういうのはアドラー的ではないかもしれせんが…

目的は何か?私達は目的に向かって行動するのですよね。目的は常に幸せになる為です。それだけです。

困った人が、1番困っている人。
常にそれが頭に浮かびます。子どもが厄介な問題を持ち込んだ時、一番困っているのは子どもなんだなと子どもに対しては思えるのに、旦那さんに対しては思えない自分がいました。権力争いです。変われるのは自分だけです。ほんの少し、旦那さんは優しくして欲しいんだな、と思って過ごしたいと思います。色々な気づきを頂きました。ありがとうございました。



♪メンバーさんのご感想


 前半の輪読会では、4-R~6-Rを読みすすめました。ここでは、こどもの「不適切な行動の目標を見分ける方法」と、子どもに「その目標を理解してもらう」こと、を学びます。
 このテキストでは、
「パセージ」と違って、積極的に子どもに自分の行動の目標を自覚してもらうとします。これって、「パセージ・プラス」でいうところの劇薬の一つかもと思いました。中途半端に実践しても効果はなく、かなり念入りな準備が必要だと思ったからです。日常の子育ての場面でも使えるかもしれませんが、深い洞察を促すことになるので、どちらかというとじっくり落ちついた場面、たとえば、面談やカウンセリングなどで、より高い効果を発揮しそうだと思いました。
 後半の「話を聴く」練習では、輪読会で学んだ「行動の目標の見分け方」をさっそく活用してすすめていきました。
 代替案は、セリフではなく、身体の感じを変えるのがいいだろうということに。そこで、あこがれの俳優とか、桃太郎ワークで体験した「おばあさん」になってみました。セリフを変えるという代替案もあるのですが、セリフはそのままで、身体の感じを変えて同じセリフを言う方法もあることを学びました。(大阪 Fさん



♪来月の予定

4月21日(土) 14時~17時、北風さん宅です。みなさまのご参加を、お待ちしています。










土曜日版 楽笑会 2月


楽笑会のみなさま、

少し寒さが和らいできた感じがします。みなさま、お変わりありませんか。

今月の内容
♪ 例会報告(兵庫 Mさん)
♪ メンバーさんのご感想
♪ 来月の予定


今月の楽笑会だよりは、Mさんが協力してくださいました。きれいにまとめてくださって、とてもうれしいです。ありがとうございます。

♪例会報告

今月もありがとうございました。例会報告させていただきます。

今月は先月とはうって変わって暖かい日差しの中男性1名、女性5名の6名の参加がありました。初めての方もあり、まずは自己紹介から。先月の事例の感想、その後お話を聞いていきました。

先月事例をお話くださったFさんのその後、1ヶ月の間に本当に心を砕いて実践されていました。相手のお話をとにかく聞く、家族の中で1番勇気をくじかれているのはお子さん本人ですが、毎日接する家族に対してもFさんがお話をじっくり聞くことで勇気づけができる・・・と私も改めて学びました。

次に『子どもの協力をかちとる』の輪読をしました。不適切な行動のパターンについての項目を読んでいきました。
「パセージ」では親の側から見た子どもの行動が、このテキストでは子どもの側から解説してあります。私はどんな子どもでも自分は必ず重要な存在だと思っている、という部分が心に残りました。長男のプライドの高さは私にとって理想ではないので不適切に感じますが、本人はそう思わないとやっていけないのかな…と感じました。

次に『お話を聞く』ことをしました。初めてお越しになられた方がせっかくの事例を出してくださいましたが、聞き手が不慣れだったので北風さんがすかさずフォローしてくださり鮮やかに解決に導かれました。

家を空ける際、夫さんに気持ちよく送り出して欲しいというお話でした。キラキラな最終目標は『応援して欲しい!』。そのために自分は何ができるかを考えていただき、メンバーの方からも、いってらっしゃいと気持ちよく言う、好きなおかずを1品足す、今日出かけてよかったわーと感謝を伝えるなどたくさんの代替案が出ました。さらに事例を出してくださった方も『今日帰ったら言ってみます』と宣言していただき、無言のやり取りだと思っていた夫婦の会話も丁寧に見ていけば、お互いそれ以上言うと関係が悪くなると思っての思いやりだったり、夫さん、妻さんの気遣いがわかりました。

夫さんの妻さんに対する幼稚に思える気の引き方に悩んでおられる妻さんのお話もありました。とにかく注目関心を引きたい夫さんの健気さがかわいく素敵なご夫婦のお話でした。でも悩んでおられる妻さんにとっては大変なことですので、代替案を出していきました。その行動は私は好きではないのでやめて欲しい。でも他のことなら何かお付き合いしますよ。一緒の趣味を見つける。3回に1回は付き合ってあげる。など色々でました。妻さんも小さなことなら何かできそうとおっしゃってくださいました。

今月もありがとうございました。また皆さまにお会いできるのを楽しみにしています。


♪メンバーさんのご感想


 
私は子どもに関するビジネスを立ち上げるため、勉強のために参加させていただくことになりました。参加者のみなさんの実体験をアドラー式に解決していくワークは、具体的でわかりやすくて大変良かったです。
 私のケースはこどもではなく、主人とのコミュニケーションについての題材を出させていただきましたが、これにもばっちり対応できる理論で、本当に良いものはどのようなケースにも使える、と改めて実感しました。
 会話のキャッチボールは、無言であってもやりとりがちゃんと成立されていた、ということに気づかされたのは新たな発見でした。日頃の感謝を言葉にしてしっかり表現することは結構行えていると思っていたのですが、帰宅すると誰もおらず、急いで家の支度を始めて集中している間に主人が帰宅していたようで、帰宅してすぐに「きょうは楽しかった!」と伝えるというワークでの「宣言」が実行できませんでした。おそらく、普段も忙しさで主人の優先順位が下がっていたかも知れません。でも、食卓についた時には「昨日も、今日も楽しかった!」と伝えることが出来ました。辛うじてミッション達成しました(笑)。
 初めての参加でも皆さんに温かく迎えていただき、スムーズに参加することが出来ました。ありがとうございました。今後ともよろしくお願いします。(大阪 Kさん)



 
お世話になりました。今日もありがとうございました。
 苦い思い出があります。私は過去に保育の仕事で不適切な行動をしている子によく注意していました。転勤して子ども達に会いに行くと、その子たちはおしゃべりしに来てくれなかった記憶があります。きっと気持ちを解ってあげなかった。不適切な行動に注目ばかりして、それが子どもの為だと思いこんでいたんだと思います。
 現在は、昨年受け持っていた子に廊下で会うと、手がかかっていっぱいやり取りした子が、「○○先生!」と喜んで話してくれる笑顔で話してくれる姿に元気をもらっています。楽笑会で学ばせてもらったおかげだと思っています。
 勉強会の中で、「不適切な行動に注目、関心を与えない、適切な行動に目をむける。聴いて勇気づけることで、不適切な行動が消えていく。子どもが変わるのではなく、変わるのは大人である。子どもをよく理解することが大切」の内容が理解できて嬉しかったです。
 私の夫の事で、相談させてもらいましたが、皆さんから「大人も子どもと同じ不適切な行動をする」と意見をもらった事はとても意外なことでした。帰ってから夫に「私にどうしてほしいって何か希望がある?」と聞いてみると「やさしくしてほしい」と言われました。今までより話をして気持ちを理解したいと思いました。
 変わる必要があったのは私でした。(大阪 Yさん)



 
先月、みんなで一緒に考えた代替案(対処するのをいったんやめて様子をみる、二人だけの時間や約束ごとをつくるなど)について、このひと月の実践、そしてそこから学んだことや感想などをお話させていただきました。
 妻に聞きますと、「働きかけをなるべくしないようにして見守る」を実践したときは、そこそこ効果があった(暴力はほとんどなかった)ようです。なかなか大変なようですが、母も妻も、「不適切な行動に注目しない」を、できる範囲で精いっぱいしてくれています。
 はじめは、私はその努力にまったく気づかず、できていないのを見るにつけ、イライラし、きつくあたってしまいました。でも、慣れないことに挑戦している妻や母には私が思っている以上に大変なことだったようです。
 自分のイライラをなんとかしたいなと思い、私はしばらく課題の分離をして、様子をみることにしました。そうこうしていると、「そんな急にできるようになるわけでもないし、ともかく協力しようとしてくれていること自体、実はとてもありがたいたいことで、感謝しなきゃ」と、気づきました。
 私の課題には、長男を勇気づけるだけでなく彼女たちを勇気づけることもあったんですね。大人を勇気づけるのはむずかしく、実際、できることもあまりないといえばないのかもしれませんが、妻や母の話をじっくり聴いて、とにかく理解しようとすることだけでもしていこうと思いました。
 ところで、長男には、「この1週間、自分のためじゃなく、みんなのお役に立つ何かをやってみない?」と提案してみました。実際にできるできないよりも、正の注目をするための適切な行動を作って、彼の努力に目を向けてもらえるように、彼にも家族にもそのことがわかるようにしたかったからです。
 最初は、何をすればいいかわからないようでした。そこで、家族みんなに「何がいいと思う? ○○君がどんなことをしてくれたら、みんな、うれしい!!ってなるかな」と、話しあいに入ってもらいみんなで決めました。長男はいま、それに一生懸命チャレンジしてくれています。少しずつできるようになってくるので、長男もうれしそうです。もちろん、私も家族も、大助かりです。いま、4回目の週に入っています。
 これをやってみてよかったなと思ったのは、目標の期間を、1週間にしたことです。気楽に決めて、その都度、結果をふり返って、また次の週の目標を決めて……。そうすると、目標をいつも意識でき(忘れない)、新鮮な気持ちで取り組むことができます。
 これからは、家族一人一人がそれぞれの課題を持ちつつ、「家族みんなで成長していく」という大きなテーマにも取り組んでいくのだろうと思います。少しずつですが、きっと前に進んでいけると思います。
 さて、私のこれからの課題ですが、相手の価値観、考え方も大切にする人になりたいです。そのために、「ゆっくりゆったり、ていねいに話を聴く」をしていきたいと思います。どうも、ありがとうございました。(大阪 Fさん)



♪来月の予定


3月17日(土) 14時~17時、北風さん宅です。みなさまのご参加を、お待ちしています。










土曜日版 楽笑会 1

楽笑会のみなさま、

こんにちは。寒い日々が続いていますが、お変わりありませんか。

今週の土曜日2月3日は、節分です。願いを込めて恵方巻きをいただくと、その願いが叶うそうです。恵方とはその年の一番よいとされる方角で、歳徳神(としとくじん)という神さまがいらっしゃるんだとか。歳徳神は、金運や幸せを司る神様だそうです。

今年の恵方は、南南東です。願いをこめて、恵方巻きを一本、いただいてみてはいかがでしょうか。


今月の内容

♪ 例会報告(兵庫 Mさん)
♪ メンバーさんのご感想
♪ 来年の予定



さて、2018年最初の例会は、5名(女性3名、男性2名)のメンバーさんが参加してくださいました。みんなお元気そうで、うれしかったです。

先月の例会でお知らせしましたとおり、今月より、楽笑会だよりのご報告を、メンバーさんにお願いすることにしました。報告形式は自由!! 書き方も自由!! メンバーさん一人一の個性が輝きますし、楽笑会全体の雰囲気といいますか、そういうのも伝わるんじゃないかなと思います。

今月は、Mさんが手を挙げてくださいました。ご協力、ありがとうございました。ではさっそく。


♪例会報告

藤井さん、先日はありがとうございました。簡単ですが、例会報告書かせてもらいます。

今回は、「子どもの協力をかちとる~家庭と学校に生かすアドラー心理学~」
フランシスXウォルトン 著
井原文子・北風洋子・酒井朋子 訳

をみんなで読みながら進めました。私個人としてもアドラー心理学の原文はどのように日本語に訳されているのかとても興味がありましたし、実際に北風さんから、当時みんなで集まった時に辞書を持ちよって、こんな風に進めていったという話は本当に興味がわきました。

北風さんの「この時間はアドラーに触れている感覚がもてる楽しい時間だった」という言葉もとても印象的でした。今回は最初の2ページのINTRODUCTION(はじめに)のところだけを読んだのですが、それだけでも英文を直訳するだけでは意味が分からない、ウォルトン先生が言いたいことは何なのか、どの日本語を使えば読む人に伝わるのか考えて、たくさんの時間をかけて訳されたんだということがわかりました。

また、北米・ヨーロッパと、日本の親・教師とでは元々の育児・教育に対する考え方が違うことから、「はじめに」で書かれるアドラー心理学への入り口が違うということにも気づけました。

1ページにウォルトン先生は「民主制のキーワードはparticipation(参加)です」と太字で書かれていました。どういう事なのかみんなで考えたのですが、私の場合、「他人の関心事に関心を持ち、積極的に援助すること」と思いました。しかし皆さんの意見を聞くと、その解釈がそれぞれ少しずつ違うことにも気づきました。多分、今の自分にあてはめて、「参加」とは何なのか、自分が出来ることは何なのか考えて読んだからだと思いました。

野田先生が「本読む時は皆自分のライフスタイルに合うものを選びとっていく」と言われていたのを思い出しましたが、特に英語の場合、訳し方は何通りもあるので、みんなで話し合うと面白いなと思いました。

いつもの如くあっという間に時間が過ぎていく、とても楽しい勉強会でした。またよろしくお願いします。 


♪メンバーさんのご感想


 
先日は久しぶりに参加させていただき、ありがとうございました。かなり、遅れての参加でしたが、参加出来てホント良かったです。
 「子どもの協力をかちとる 家庭と学校を生かすアドラー心理学」を読まれていました。
 1人で読むと流してしまいそうですが、参加させていただくと、内容が意味深いものでした。この本は北風さんを含めて3人の方が子どもたち、子どもをとりまく大人の私たちの為に思いを込めて、英語の本を長い時間をかけて和訳してくださったそうで、その熱い思いに感激しました。英語に全く無力な私には特に英語力(?)の結集で作成していただいたことに感心するばかりでした。
 本の中の「民主制のキーワードは参加です」の部分で、「人は1人では生きて行けないのだから、共同体の中で参加して居るだけでなく積極的に参加しょう!」の意味があると聞いて、じっと参加するだけではなく、より積極的な参加が求められているんだなと、気持ち新たにさせてもらいました。
 又、毎朝「自分には能力がある」「人々は仲間だ」「世界は安心できる」を唱えるとどうなるか体験してみた結果、唱えた内容のアンテナが磨かれて、実際に3つの事が感じられる結果が起きたと藤井さんが話してくださり、「願いを祈って唱えるとそれを引き寄せる事になるんだ」と思えて、その体験にとても勇気をいただいた気がしました。とても有難いです。
 他にも皆さんのお話を聞きながら「やっぱり此処はいいなあー」としあわせを感じました。ありがとうございました。 (大阪 Yさん)



 今月もありがとうございました。寒い中、みなさんの優しさに触れて暖かくなって帰りました。
 『子どもの協力をかちとる』の輪読は楽しかったです。積極的参加が苦手な私は、「協力をかちとる」 という強い言い方に違和感がありました。でも深く読んでいくと
「パセージ」「パセージ・プラス」の心構えと同じなんですね。
  ひとつの単語を突き詰めていくのは、灘中学校の国語の授業を思い出しました。私立ですから、カリキュラムに則らず一冊の本「銀の匙」を3年かけて単語の意味から深く深く読み込んでいくというものです。子供逹が自らはまって調べたりしていくそうで、先日の最初のお話にあった、楽しく自ら学んで学力をあげるということに通じるなぁと感じました。来月も楽しみです。
 長男が自分の進路について親には全く話さず、担任の先生にだけ伝えていたことに腹が立っていましたが、北風さんに「いいんです。他人でも言えたことが大事」と言われすっきりしました。ありがとうございました。まだ主人には伝えてないのでこれからが恐いですが…
 もうすぐ受験なのに遊びまくって毎日楽しそーな次男に癒されながら、心穏やかに来月の楽笑会まで過ごせればと思っています。ありがとうございました。(兵庫 Mさん)



 今月は、皆さんにお話を聴いていただきました。事例(長男が、妻や次男に手を出す)は、私自身の困りごとではなく、私の家族の困りごとでしたので、どうすればよいかわからなかったのです。北風さんメンバーさん、ご協力いただき、ありがとうございました。
 みなさんからいただいた代替案は、翌日、家族に提案してみました。
   ・ お風呂や朝の登校時間など、こちらからなるべく言わない(でどうなるかの実験)
   ・ お手伝いしてほしいことがあったら言ってね(お願いされたことは、なるべく協力してみる)
   ・ 冷静に見守る(長男の汚い言葉づかいに反応しないで、できるだけその内容に注目してみる)
   ・ 母親のために長男「だけ」ができるお手伝いをしてもらい、感謝してみる
       (次男もできるお手伝いは、次男と競合しやすいので避ける)
 ポイントは、長男と母親との間の「こっそり感」だそうです。たとえば、長男と母親だけで会話する時間をつくってみたり、二人だけの約束ごとをしたりするなどです。就寝前などに、たとえ5分という短い時間でもいいので、そういう母親(の愛)を独占できる時間を試してみませんかというご提案でした。
 家族に、ここ数日の長男の様子を尋ねてみたところ、次男への言葉のちょっかいはいつも程度で、妻や次男に手を出す回数は少なめなようです。しばらくこの実験を続けてもらって、どうなるか見守っていきたいと思います。みなさん、どうもありがとうございました。(大阪 Fさん)



♪来月の予定


2月17日(土) 14時~17時、北風さん宅です。