土曜日版の様子のページ
2015年11月~2016年1月にかけて行われた
子育てコースのフォローの会として、
「土曜日版 楽笑会」を立ち上げました。
この会は、コース
のメンバーさんだった藤井さんが
お世話くださっています。
毎月の記事も藤井さんの手によるものです。
どうぞ、お楽しみください。
楽笑会土曜日版の問合せは、藤井さんまで。
ようこそ
楽 笑 会
土曜日版 2016年
2月
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3月
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4月
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5月
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6月
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7月
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8月
(ブレイクスルー・クエスチョンズ)
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9月
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10月
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11月
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12月
(この記事の中に出てくる「パセージ」、「パセージ・プラス」は一般財団法人野田俊作顕彰財団 Adler Institute Japanの商標です。
青字は「パセージ」(野田俊作著)または「パセージ・プラス」(野田俊作著)からの引用です)
土曜日版 楽笑会 12月
楽笑会の皆さま
寒くなってきました。皆さま、お変わりありませんか。12月の楽笑会には、11名(女性9名、男性2名)の方が来てくださいました。初めて参加してくださった方、久しぶりに参加して下さった方、お会いできてうれしかったです。これからも、いっしょに学んでいきましょう!!
今月は、事例を2つ、いただきました。1つ目の事例は、ご家庭で子どもさんがなかなかお風呂に入ってくれないというもので、2つ目の事例は、保育園でのお昼寝タイムのできごとでした。1つ目の事例は、Iさんが話し手、Yさんが聴き手です。2つ目の事例は、Yさんが話し手、Nさんが聴き手です。みなさん、ご協力ありがとうございました。
♪1.開いてる? 閉じてる?
1つ目の事例は、Iさんと小学生低学年の子どもさんが登場します。お風呂になかなか入ろうとしない子どもさん。Iさんが、お風呂を催促する場面です。
ひととおり事例を話していただいたのち、子どもさんの適切な側面を見つけだし、子どもさんに学んでほしいことを考えていきます。
子どもさんの適切な行動・側面は、(言われなくても)自分で宿題をする、すべきこと・するタイミングを自分で決めている、お風呂に必ず入る、(夜更かしすることなく)寝る時間がきたらちゃんと寝床につく、などなどです。
メンバーさんと一緒になって、適切な側面を見つけだしていくにつれ、Iさんは、子どもさんが「自立しよう」「社会と調和して暮らそう」としていることに気づかれました。さらに、実際にもできていることが多いことに気づかれました。そうするとIさんの気持ちに変化があらわれて、これまでのように「○○ちゃんは、私の仲間だ」、「○○ちゃんには、能力がある」という視点で子どもさんのことを見られるようになり、協力的な構えを取り戻されました。
子どもさんに学んでほしいことは、「(自分で)言ったことをする、守る」でしたね。協力的な目標だと思います。行動面の目標、「1.自立する」、「2.社会と調和して暮らす」にも近づいていきそうです。
代替案は、「さらに子どもの話を聴く(11-L)」でした。開いた質問を続けて使うと、援助する効果が大きいことがあるよって、テキストに書かれていますね。
「○○ちゃん、このあとはどうするの?」のような開いた質問を重ねていくと、「ボクは選べるんだ、ボクはみんなから大切にされているなぁ」と、感じてもらえそうです。「ボクが言ったことは、ちゃんとやろう」という気持ちにもつながっていきそうですね。子どもさんの成長が、楽しみです。
Iさん。初めての参加にもかかわらず、積極的に事例を出してくださって、ありがとうございました。Iさんの事例は、とてもシンプル(会話のやりとりは5往復)でした。意見ではなく、エピソード(事実)を中心にお話してくださったんですね。意見と事実を区別して、事実のみを拾うって、とても大切なポイントだなと思いました。
それから、よかったら、開いた質問にもチャレンジしてみてくださいね。次回、その後の様子などをシェアリングしていただけたら、とてもうれしいです!!
Yさん。久しぶりに聴き手にチャレンジしてくださいました。手順を思い出しながら、ていねいにすすめてくださいましたね。Iさんがお話しやすい雰囲気を、作ってくださいました。
♪2.サインが出てるよ~
さて、2つ目の事例は、保育園のお昼寝の時間、お友だちに触れられたことが気になり、その子の手をちょっとひっかいてしまったAちゃんの事例でした。
書きとめたエピソードを眺めてみます。「Yさん、できていることが多いよね~」とメンバーさんたち。そうなんです。Yさんは優しい言葉で語りかけていて、その多くは、開いた質問でしたね。Aちゃんの気持ちをしっかりと受け止める余裕があって、園児(しかも低学年)であっても、コミュニケーションが見事に成立していました。日ごろの、YさんとAちゃんの協力的なやりとりが目に浮かぶようでした。
Aちゃんの、このような行動は、最近見かけるようになったとのことでした。どうやらそれは、下のきょうだいと関係があるように思われました。さらに、Aちゃんのお母さんは、お仕事を始められたようです。そうすると、お母さんは帰宅しても家事や下の子どもさんのお世話に精いっぱいで、Aちゃんはあまりかまってもらえない状況なのかもしれません。Aちゃんは、急に自分の居場所がなくなってしまった気がしていて、さみしいのかもしれません。
そのことに気づかれたYさんは、Aちゃんの、一見不適切と思われる行動を、「注目してほしいというサインなんだな」と受け取って、もっとやさしく接することを決心されたようです。不適切な行動をしている時ではなくて、適切な行動をしている時にしっかり注目することで、「ここには、Aちゃんの居場所がちゃんとあるんだよ」ということを伝えていきたいですね。
Nさん。聴き手にチャレンジしてくださり、ありがとうございました。最初、登場人物が複数登場しましたが、サクッと切り分けて、YさんとAちゃんの関係のみを取り上げていかれました。そのおかげで、事例がとてもシンプルなものになりましたね。今回は、楽笑会の聴き方ですすめてくださいましたが、Nさんの聴き方もあるかと思います。機会があれば、ぜひまた、トライしてみられませんか。楽しみにしています。
Uさん。書記をすすんで引きうけてくださって、ありがとうございました。とても、きれいな字で、うまく整理してくださいました。行間の余白を十分とって、エピソードを書きとめてくださいましたね。あとの展開(聴き方の一連の流れ)をよくご存知だから、そのように十分な余白をとって書いていかれたんだなぁと、感心しました。とても、見やすかったです。
♪3.来月の予定
来年の楽笑会(土曜日版)は、次のように予定しています。北風さんのご自宅で行います。いずれも(14時~17時)です。みなさまとお会いできるのを、楽しみにしています。
・ 1月21日
・ 2月18日
♪4.メンバーさんのご感想
とっても久しぶりに参加させて頂きました。リーダーさんが違うとフォローアップの会も違って、とても新鮮でした。
2例目で聞き役をさせて頂きました。学びの復習になって良かったです。みんなで色んなストレングスを見つけて行き、色んなことに気づかれていく様子が素敵でした。
ありがとうございました。来月も楽しみです。平日は、仕事に行っていますので土曜日の例会はありがたいです。
これからもよろしくお願いいたします。(大阪 Nさん)
2つの事例から、「私は、子どもがこの対応から何を学ぶのかな? 一番なにを伝えようとしていたのかな?」と考えることで、自分の価値観を点検することができました。
いろんな場面でつい自分は正しい、間違ってないと主張しがちなので子どもと対等の立場になれるよう、目標を一致できるように対応しようと心に刻みました。
ありがとうございました。(大阪 Uさん)
今日は土曜日版楽笑会に参加させていただきありがとうございますm(_ _)m
まさか、京都でお会いした藤井さんとは思ってなかったのでビックリポンでした!!
藤井さんがイキイキと進行して下さり、北風さんとの絶妙なコンビネーションで息がピッタリでした。
2つの事例からは沢山の事を学ぶ事が出来ました。
開いた質問って大切ですね。私は閉じた質問が多いのでとっても参考になりました。相手に「どうする?」とか「どうしたい?」と尋ねたり…待つ事も大事なんだと改めて思いました。
笑いが絶えない楽しい会ですね?。あっと言う間の3時間ちょいでした。また参加させていただきたいです。
今後ともよろしくお願い致しますm(_ _)m (兵庫 Kさん)
お風呂の件、本当にしっかりした子供さんで感心しました。
私の場合は時間が過ぎたら『じゃあ先入るねっ』という対処でアドラー的に正しい!!私はお風呂ばばぁではないわ(^^)と思っていましたが、心の端にはテレビ見れなくしてしまおうなんて考えていて、知らずに罰を与えていたことに気づきました。
常に私は正しい。人々は私が何も言わなくても私の理想通りに動いてほしい。そうでない場合は私が罰します。という私のライフスタイルの通りの思考をしてしまっているなと気づきました。
今月も思い当たることがたくさんでした。子どもにもっと丁寧に接しようと改めて思います。
ありがとうございました。(兵庫 Mさん)
土曜日版 楽笑会 11月
楽笑会のみなさまへ
寒くなってきましたが、みなさまお変わりありませんか。さて、今月は、8名(女性6名、男性2名)の方が参加してくださいました。小学生のお子さまも、ひとり来てくださいました。どうも、ありがとうございました。
そのお子さんが楽笑会の間に作って、メンバーさんたちみんなにプレゼントしてくれたのが、これ↓
箸袋と手裏剣と箸置きです。すごいサブライズにみんな大喜びでした!!
♪1.今月のブレイクスルー
今月は、Sさんの事例です。クラスで、不適切な行動をしがちなひとりの子ども(Aちゃん、小学生低学年)について、どのように関わっていけばよいかというものでした。
この事例は、ブレイクスルー・クエスチョンズを使うことにしました。最初に、「3つの質問」と「アドラー育児の歌」を、サッとおさらいしました。
1つ目のブレイクスルーは、「子どもの行動の適切な側面は何ですか」です。育児の歌でいうと、『どんなときでもプラスを見』です。
まず、Aちゃんの、このエピソードの中にある適切な側面(よい意図)を、Sさんに探していただきました。それから、メンバーさんにも同じ問いかけをして、違う視点で探していただきました。さらに、Aちゃんだけでなく、Sさんの適切な行動、よい意図についても、メンバーさんにたくさん見つけていただきました。
Sさんは、Aちゃんのことをとってもよく理解されていて、上手なおつきあいをしていらっしゃいました。日ごろからAちゃんのことをよく観察されていて、よい関係を保つ工夫をしていらっしゃる様子が伝わってきます。あるメンバーさんは、こんな意見を述べてくださいましたね。
「Aちゃんの行動で不安を感じた子どもさん(あるいはクラス全体)に『大丈夫だから』と語りかけることは、もちろんその子どもさんとクラス全員の子どもさんたちへの気づかいであると同時に、Aちゃんへの信頼にもなっていますよね。Aちゃん、信頼されて、きっとうれしかったと思いますよ。」
たしかにそうですね!! 貴重なご意見、ありがとうございました。
♪2.本当に、それでいいのかな?
さて、2つ目のブレイクスルーは、「あなたがこの場面で子どもに学んでもらいたいことは何ですか」です。育児の歌でいうと、『学んでもらうことを決め』です。ここでは、目標を決めます。今月の楽笑会で、私の学びが大きかったのは、この部分でした。
Sさんに、Aちゃんに学んでもらいたいこと(目標)を伺いました。その目標は、私にはなんとなくしっくりこなかったのですが、では、どういう点でそのように感じるのかを考えてみても、よくわかりませんでした。また、(この事例から離れて)目標だけを取り出して眺めてみると、それは
「パセージ」
で提案されている事柄の一つであり、心理面の目標にも近づいていきそうだったので、悪くない目標だとも思ったのです。そこで、私は、この目標を採用しようと決め、「じゃあ、これでいきましょうか」と伝えて、進めようとしました。
この時です。あるメンバーさんが、問いかけてくださいました。「本当に、それでいいのかな?」。
♪3.私たちは、なにを伝えたいんだろう?
そこで、メンバーさんに意見を集うことにしました。いろんな提案を出してくださいましたね。しかし、問いかけてくださったメンバーさんは、そのいずれの提案にも「う~ん、もっと前。もっともっと前なんじゃない?」と、促してくださいます。そして、やっとたどりついた「学んでもらいたいこと」というのは、……。
「Aちゃんは、『いまのままで、十分に』居場所があるよ♪」です。ええっ!! そんなに前だったんだ~?
♪4.エピソードが変わる?
「パセージ」37-R
に、
『子どもの居場所』
があります。すこし引いてみます。
「子どもが不適切な行動をするのは、『私は仲間はずれにされている』と感じるからなんです。『仲間はずれにされている』っていう感じを、『居場所を失う』ともいうんだけれど、わかりますか? (略)現代の子どもは、『私は社会の中で、なくてはならない存在だ』って感じられないんだと思う。それは、小さいころから、『私は家族の中で、なくてはならない存在だ』と感じる機会が少なかったからじゃないかな。子どもたちにそういう感覚を与えられるように子育てをしなくてはいけないなって、思うんです。」
Aちゃんは、エピソードの中で、不適切だと思われるような行動を次々に繰り出していました。しかし、よくよく考えてみると、それも、これも、どれも、すべて、自分の居場所を求めてのこと。クラスのみんなと仲間になることを願って、Aちゃんなりに考えた精一杯の行動だったんです。
この視点を得て、あらためてAちゃんの行動を眺めたとき、このエピソードがまったく違ったもののように感じられました。メンバーさんたちも、Aちゃんのこのけなげな想いを、ご自身の体験と重ねあわせて、しみじみと味わっていらっしゃるようでした。こうして、私たちは、やっと、Aちゃんの立場になり、みんなでAちゃんを応援したいという気持ちになることができたのです。
あとになってこの事例を振り返ってみたとき、私は、Aちゃんの適切な側面を見つけ終えた時点で、すでになんとなくしっくりこないというか、何か不十分なものを感じていました。それはきっと、私自身が、まだAちゃんの味方になりきれていなかったからだと思います。
だけど、楽笑会のメンバーさんたちは、一つの問いかけをきっかけに、ステキな目標を見つけ出してくださいました。そして、Aちゃんの気持ちを体験することができ、Aちゃんを応援したいと、自然に思えるようになったのです。それは、短い時間でおきた、大きな変化だったように感じました。
♪5.仲間です
さて、3つ目のブレイクスルーは、「それを子どもに学んでもらうためにはどういう工夫ができるでしょうか」です。育児の歌では、『良い学びかたを考えて やさしくきっぱり育てましょう』となります。
「パセージ」
のテキストから探していただくことにしました。あるメンバーさんは、
『親子は仲間です(「パセージ」5-Lの6)』
を提案してくださいました。「どう思って、そういうことをするのか、Aちゃんに問いかけてみては?」と、提案してくださったメンバーさんもいらっしゃいましたね。
そうそうっ!! Aちゃんを仲間だと感じていることができれば、勇気づける方法は、いろいろと見つけられそうです。
北風さん、メンバーの皆さま、今月もどうもありがとうございました。みなさんに、いつも支えていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。
♪6.来月の予定
12月3日(14時~17時)、北風さんのご自宅で行います。楽笑会土曜日版としては、年内最後の例会になります。みなさまにお会いできるのを楽しみにしています。
♪7.メンバーさんのご感想
今回は子供(小学生低学年)の遅刻について話を聞いていただきました。毎日なりゆきまかせで登校していて遅刻をしても本人はあまり困ったと感じておらず、どう話をしたら良いか考えあぐねていました 。
登校時間については、本人は遅刻さえしなければ遅めに登校しても良いと考えている一方で、私がそれをよく思ってないことも感じている様子でした。自分が遅刻することで周りのみんなにどんな事が起こるか考えてみてはと(自分が遅刻することで先生が既に話したことをもう一度話する等)アドバイス頂きました。
本人に話してみるとあまりピンと来ていない様子でしたが、以前より早めに家を出てるようにして(私が急かして)、遅めと早めとどっちが良いのか尋ねると早めに学校に着くと急がなくて良いから早く登校するほうがいいと言っていました。私が早めに登校してほしいと思っているので話をするときにどうしても誘導するようになってうまく話せなかったように思います。
ただ、自分がこうするとみんなにどんな影響があるか考える癖をつけるのは子供と一緒に私自身も身に着けていけたらと思いました。今回も有難うございました。(兵庫 Mさん)
5ヶ月ぶりに参加させていただきました。心に残ることばかりでしたが、ほっとしたことを1つ。私と北風さんのやりとりです。
私「
「パセージ」
受けて5年になるのに、何てこと言うんだ…と思う時あります」
北風さん「 私にしたら、まだまだ5年でしょって思うわ」
「パセージ」
を受けて1~2年くらいは、劇的に変わり、少し自信を持てて、子育てが楽しくて仕方がなかったのに、崖から突き落とされたような事件が起きて、
「パセージ」
が全く…
なんで? どうしてうまくいかないの? と悩み、仲間に助けてもらいながら、なんとか乗り越えていく。
それが何度も繰り返されて、
「パセージ」
を学んで良かったと思ったり、
「パセージ」
の通りに出来ない自分に落ち込んだり、年月が過ぎて今、どんどん
「パセージ」
受けたての人が、自助グループに増えていき、私は出来ていない自分が情けなくて、事例が出しにくくなっていました。
それで、私のもう1つの居場所の楽笑会に、ありのままの自分を語りにいきました。おかげで春から、すこぶる調子が良いです。
まだまだ5年、不完全な私。昨日よりちょっとだけ良い母に、良い妻に、そう思って暮らそうと、楽笑会で決心出来ました。
藤井さん、温かい進行をありがとうございました。メンバーのみなさん、めちゃめちゃ楽しかったです。北風さん、明るく道を照らしてくださりありがとうございました。また会える日を楽しみにしています。(滋賀 Kさん)
お世話になっております。今月もありがとうございました。
Sさんのお話で、Aちゃん。本当に生きてよかったと思ってほしいと切実に思いました。そしてAちゃんのお母さん。しんどいだろうなと私も苦しくなりました。他人のAちゃんにはこんなに何とかしたいと思うのに、我が子には、つい距離をおいてしまいがちになります。はぁ~っ。勇気づけどころか一緒に暮らしていくとくじいてばかりです。
こんな私が楽笑会に参加するのは…といつも気後れするのですが、ここに参加させていただくことが唯一私のできること、一歩です。泣いてばかりで本当にすみません。
来月もよろしくお願いいたします。(兵庫 Mさん)
今日の自分の感想は、会の雰囲気が本当によくて、居心地がいいってこういうことなんだなあと思いました。時間があっという間に過ぎる感じです(職場の時は1時間半だけだったのに、凄く長く感じてしまいました)。
今の自分の目標は、今日みたいな会を職場ですることです。目標がはっきりしてスッキリしました。藤井さんが続けてくれていることが勇気になります。また報告するのでよろしくお願いします。(兵庫 Mさん)
土曜日版 楽笑会 10月
楽笑会のみなさまへ
ずいぶんと過ごしやすくなってきました。みなさん、お元気でいらっしゃいますか。
さて、10月の楽笑会には、8名(女性6名、男性2名)の方が、参加してくださいました。初めてお会いする方、久しぶりにお会いする方。みなさんにお会いできて、とてもうれしかったです。差し入れてくださったお菓子、どれもとてもおいしかったです!!
♪1.「私は、相手のお話を、いいところを探しながら聴きます」
今月は、メンバーさんから2つの事例をいただきました。1つ目は、Tさんの事例です。職場の朝礼(終礼、打ち上げ?)でのできごとです。上司の話を聴いていて、Tさんは、その内容にマイナス感情を持ったというものでした。この事例は、私が聴き手になりました。
今回の事例は、相手役である上司の方が、Tさんを含む社員全員に、一方向に話をしています。ですから、Tさんは黙ってその話を聴いていただけで、なにか具体的な行動を起こしたわけではありません。そこで、そのときTさんが考えたり、感じたりしたことを中心に、エピソードを聴かせていただきました。
メンバーさんのご協力をいただいて、Tさんと相手役の「適切な行動と側面」を探していくと、たくさん見つけ出すことができました。Tさんのステキなところは、「みんなが輝く」とか、「協力的」とか、「気配り」などです。このような価値観を、大切にしていらっしゃることがよくわかりました。
それから、Tさんは、上司の適切な側面のうち、「管理職という立場での発言」というところに、関心を示されました。立場が違えば、当然、考え方、行動、発言内容も変わってくるだろうということで、一見、不適切な行動と思える上司の発言にも、適切な側面があるということに気づかれました。
最後に、「どんなことだったらできそうですか」と尋ねました。そして、「よかったら、そのできそうなことを、私たちの前で宣言してみませんか」と提案しました。宣言するというアイデアは、北風さんがシェアしてくださった「二分木(にぶんぼく)」を取り入れてみました。
Tさんは、びっくりされながらも、その提案を引き受けてくださいました。Tさんの宣言は、「私は、上司のお話を、いいところを探しながら聴きます」です!! とってもステキな宣言だなぁ~と、思いました。
Tさん、事例を話してくださって、ありがとうございました。久しぶりにお会いできて、うれしかったです。私が困っているとき、Tさんはいつも助けてくれるし、Tさんから本当にたくさんのことを学ばせていただいています。
♪2.体の感じを見ていると
2つ目の事例は、Mさんの事例です。これは、ご家庭でのエピソードでした。
この事例は、Oさんが聴き手にチャレンジしてくださいました。手順は、Tさんのときと同じです。Oさんは、ひとつひとつ確実に手順を踏んで、とても丁寧にエピソードを聴いていらっしゃいました。そして、ホワイトボードに必要なことがらを選んで書き出し、シンプルにまとめてくださいました。
Mさんの事例では、メンバーさんが「体の感じに注目する」というアイデアを出してくださいました。
「リラックスできているなぁ~と思うときって、どんなときですか?」、「そのときの体の感じって、どんな感じですか?」、「その感じをイメージとして持ちつつ、それを意識的に作り出すトレーニングをするというのはどうですか」という、アイデアです。
「パセージ」
には、マイナスの感情を持ったとき、体の感じに注目するという提案があります。たとえば、
「パセージ」15-R「感情は身体にあらわれる」
を引いてみると、
『プラスの感情は人と人とを結びつけるし、マイナスの感情は人と人とを切り離すからです。つまり、プラスの感情があると、自分と相手の距離は近くなるし、マイナスの感情があると、自分と相手の距離は遠くなります。(略)問題は、自分の感情に気がついていても気がついていなくても、このはたらきは同じようにおこることです。(略)ですから自分の感情に気がついていなくてはいけません。(略)簡単なんですよ。体の感じに注意を向けるんです。感情っていうのは、心のものではなくて、身体のものなんです。ですから、体の感じを見ていると、自分の感情がよくわかります。』
と、あります。
私は、北風さんから、「(身体の)力を抜く」というアイデアをいただいたことがあります。1.緊張している(身体の)部分を見つける、2.意識してそこに力を入れる、3.意識して(ストンと)抜く、です。ポイントは、1の身体の緊張があることに気づくことで、それさえできれば、2と3は実践しやすいようです。
今回のアイデアは、マイナスの感情ではなく、プラスの感情を持っているときの身体の感じに注意を向けるというものでしたが、なるほど、どちらも興味深い提案だなと思いました。
Mさん、お話してくださって、ありがとうございました。Mさんが「私にできること」を真剣に考え、「変わりたい」と願って、懸命に取り組んでいらっしゃるのが、よく伝わってきました。うれしかったです。これからもいっしょに、学んでいきましょうね。
Oさん、ていねいにお話を聴いてくださいましたね。話しやすい雰囲気をつくる名人だと思います。「自分にできるかどうかはわからないけれど、
「パセージ」
でいうと、課題の分離なのかな~と、思います」というご感想、素晴らしいと感じました。どうも、ありがとうございました。
♪3.次回予定
次回楽笑会は、11月5日(14時~17時)、北風さんのご自宅を予定しています。みなさんにお会いできるのを、とても楽しみにしています。お気軽に、お越しください。
また、その翌週11月12日(14時~)は、
「パセージ・プラス」
の最終章があります。こちらも北風さんのご自宅です。再受講の方、よければ単発でのご参加はいかがでしょうか。
♪4.メンバーさんのご感想
先日はありがとうございました。
参加できてよかったです。
お話を聞いていただくうちに未だに「かわいそうな私」「悪いのは子ども」をやってるなぁとすごく情けなくなって涙が止まらなくなりました。
初めてアドラーの勉強会に参加した時と全く同じ状態で、「あなたは今自分がかわいそう、子どもさんがこんなにひどいんですとみんなに訴えているから、あなたが変わる決心をしなくてはなりませんよ」と野田先生に言われてから何にも変わっていません。課題の分離を自分のいいように使って子どもと何とか離れようとしています。
子どもと過ごす中で意識的に力を抜く…できるかなぁ。私が決心してないんですよね。
でも今月は(1つ目のエピソードに登場した)上司さんのお話で初めて腑におちるという体験ができました。今まで皆さんが言われていた本当にそうだっ!!と思った時は、こんなにすっきりするもんなんだと初めて味わいました。陰性感情がストンと消えました!!
また来月よろしくお願いいたします。(兵庫 Mさん)
土曜日版 楽笑会 9月
「パセージ」
仲間のみなさまへ
ずいぶんと過ごしやすくなってきましたね。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。9月の楽笑会には、6名の方が参加してくださいました。どうもありがとうございました。
今月は、北風さんにお願いして、先日開催された近畿地方会のことをシェアしていただきました。感動的な「家族会議の実践報告」や「二分木(にぶんぼく)」というワーク、昼食のサンドイッチがとってもデリシャス!! だったことなど、とても楽しそうなお話を、たくさんしてくださいました。ありがとうございます。
♪1.家族会議
また家族会議にチャレンジしてみようかなという気にさせてくれるほど、素晴らしい実践報告でした。特に、印象に残ったことは、家族会議を「楽しいもの」にするための様々な工夫です。
例えば、家族会議を、「(この1ヶ月)頑張ったことは、何ですか」というような問いかけからスタートするというアイデアがステキだと思いました。この問いかけから始まる実践報告を聞いていると、とても心地よかったです。「どうしてなのかな?」と考えていたのですが、どうやらこの問いかけって、家族一人ひとりに「あなたの関心事に興味があります(あなたのことを大切に思っています)」というメッセージを伝えているからじゃないかなと、思うようになりました。
また、「頑張ったことは、何ですか」の答えを考えることは、自己肯定感を自分の力で高めていくことにもなるんじゃないかなと、思いました。というのも、自分の(この1ヶ月)を冷静に振り返って、頑張ったことを探し出して、それを「ボクは、頑張ったぞ!!」と自分で認めるという一連の動きは、自己勇気づけの手順そのものだと、思うからです。
「パセージ」
では、親が子どもの適切な行動・側面を探し出して、そこに正の注目をすることをおすすめしています(
「パセージ」5-L、1
)。これは私の意見に過ぎないのですが、「(この1ヶ月)頑張ったことは、何ですか」という問いかけは、子どもさんが自分で自分の適切な側面を探し出し、そこに正の注目をすること(つまり、自己勇気づけ)を援助できるかもしれません。
ともあれ、ひょっとすると、子どもさん自身ですら気がついていない頑張りがあるかもしれませんよね。もし、家族の方がそのような子どもさんの頑張りに気がついていたら、いいチャンスだと思いますよ。「うれしいな」という、お母さんお父さんの気持ちといっしょに伝えてみるのは、いかがでしょうか。きっと、ステキな家族会議になるんじゃないかなと、思います。
子どもさんだけでなく、お母さんお父さんにも、頑張ったこと、今まさに頑張っていることが、きっとあるはずですよね~。あるはずですよ!! 探し出してみてくださいね。そうそう、子どもさんに聴いてみるのも、いいかもしれませんよ。
♪2.二分木(にぶんぼく)
今月の楽笑会では、二分木にチャレンジしました。二分木というのは、「ちょっと困っていること」について、枝分かれした2つの選択肢の中から、どちらかを私が選びとり、また枝分けて、を繰り返していく考え方だそうです。
例えば、困っていることが「子どもに注意をすると、子どもとの関係が悪くなる」だとします。最初の選択肢(二分木)は、「自分の力で解決できる / 解決できない」が考えられます。そして、このどちらかを選択します。
「自分の力で解決できない」を選んだ場合、その二分木として考えられるのは、「あきらめて受け入れる / 文句を言って暮らす」などです。そして、「あきらめて受け入れる」を選んだ場合は、「喜んで / いやいや」と、さらに新たな二分木があり、私たちは、そのどちらかを選ぶことができます。最後に、選びとったものは、メンバーさんに「私は、今度○○します」という言い方で、宣言していただきます。
実際やってみると、笑いあり、渋みもありです。アドラーらしいですね!! よく練られているなぁと、感心したことが2つあります。一つは、最後に宣言すること。もう一つは、その言い方「私は、今度○○します」です。
このワークでは、「行動は、すべて自分の決心から生じている」ということを教えてくれます。それって、時にきびしく感じることがあるかもしれませんね……。でも、その一方で、私たちはいつのときも能動的に働きかけていく存在であり、受け身ではなく複数の選択肢から主体的に選びとって行動していくという、未来に向かう積極的で力強い考え方でもあるわけですよね。これも、アドラー心理学らしさであふれてますね~。
北風さん、シェアして下さって、どうもありがとうございました。いつもとは一風変わった例会となり、とっても楽しかったです。
♪3.次回予定
10月15日(14時~17時)、北風さんのご自宅にて行います。みなさまとお会いできるのを楽しみにしています。
♪4.メンバーさんのご感想
ニ分木を使ってお話を聞いて頂きました。ひとつ目は子どもを注意すると関係が悪くなる話です。アドバイス頂いてマイナス感情を無くして丁寧に聞いてみる(~してほしいんだけどいつだったらしてもらえるかな。~してくれると嬉しいな。)事にしました。
その後、夕飯が出来ても家の前で遊んでいる子どもに「晩ごはん食べるで~、いつ帰るのー?」と普段の声かけしたら反応無かったので「晩ごはん食べたいんだけどいつ帰ってこれそう?」と尋ねるとお友達と相談して「6時過ぎ」と教えてくれました。私にとって嬉しい体験でした。
二つ目は家族の愚痴を聞くのが苦痛に感じた話です。相手の話の内容に色々と自分の意見を言ってしまい、雰囲気が悪くなりました。内容はさておき、話を聞く姿勢が相手の気持ちを楽にさせたり勇気付けに繋がるとアドバイス頂きました。
「パセージ」
にも子どもの話を聞く時に自分の意見は言わないと明記されていて納得でした。家族が元気になれるなら、まずは話を聞いているふりからでも(笑)やってみようと思います。
最後に家族会議のすすめを伺ったので、とりあえず私と子ども二人(6歳、4歳)でやってみました。テーマは翌日の休日の過ごし方についてにしたところ子ども達大盛上がりでした。遊園地に行ってバーベキューしてと自由過ぎる希望でしたがそのうち子ども達自身が時間が足りないとか遊園地は春休みとかの時に行くものだとか、案外家庭の事情を分かってるんだなぁ(笑)と感心したり面白いひと時となりました。
今回の楽笑会も有意義な楽しい時間を有難うございました。 (兵庫 Mさん
)
土曜日版 楽笑会 8月
今月は、8名(男性2名、女性6名)の方が参加してくださいました。
「パセージ」
のコースを卒業したての、新しい方々もお見えになられました。ようこそ、楽笑会へ!! これからも、いっしょに学んでいきましょう。
今月は、2つの事例をみんなで考えていきました。
♪1.ブレイクスルー・クエスチョンズ
楽笑会、土曜日版では、メンバーさん同士で「お話の聴き方」の練習をしています。私たちが相手の話をうまく聴くことができるようになれば、日常生活のいろいろな場面で、子どもさんやパートナーさん、お友だちを勇気づける力が、ぐんぐん大きくなると思っています。
今月は、少し趣を変えて、いつもの「お話の聴き方」に加え、「ブレイクスルー・クエスチョンズ」というお話の聴き方に、チャレンジしてみました。
ブレイクスルー・クエスチョンズは、次の3つの考え方に基づいています。
1)子どもが不適切な行動をしたときに、かならず子どもの適切な側面に注目してから、次のことをする、
2)その場面で子どもに学んでもらうべきことは何であるかを考える、
3)そのための効果的な方法が何かを考えてから実行する、
(野田俊作の補正項 2015年5月16日より)
具体的には、エピソードをいただいたあと、次の3つの質問をしていきます。
1.子どもさんの行動の適切な側面は何ですか
2.この場面で、子どもさんに学んでほしいことは何ですか
3.そのために、あなたができることは何ですか
♪2.さあ、やってみましょう!!
最初は、Aさんの事例です。それは、朝のよくあることで、子どもさんを起こそうと、何度も何度も声をかけるのに、ギリギリまで起きてこないというものでした。
さっそく、ブレイクスルー・クエスチョンズを使ってみることにします。この事例は、私が、聴き手をさせていただきました。
まず、ある日起こったできごと(エピソード)をAさんに思い出してもらい、そのときのセリフや動作などを中心に、お話していただきます。そして、それをシートに書き取っていきます。
書き取ったエピソードを眺めながら、「1.子どもさんの行動の適切な側面」を、Aさん、メンバーさんに、尋ねてみました。みなさん、適切な側面を見つけることに、もうずいぶんと慣れてきていらっしゃいます。あれやこれやと、たくさんの適切な側面を出してくださいます。Aさんが、思わず「そんな風には、考えたこともなかったわ~」と、口にされるような、素敵な側面を見つけてくださったメンバーさんもいらっしゃいました。
次に、「2.子どもさんに学んで欲しいこと」を尋ねました。Aさんの願いは、子どもさんに「効率的な時間の使い方を学んで欲しい」ということでした。すると、面白いことに、「ギリギリであっても、遅刻もせずに登校できているのであれば、子どもさんはもっとも効率的な時間の使い方をしているよ。むしろ、私たちの方が、子どもさんに学ばないといけないんじゃない?」、とユーモアある意見が飛び出して、笑いに包まれました。
そこで、子どもさんに本当に学んでほしいことはいったい何なのか、考えなおしてみることにしました。すると、Aさんは、「お互いが、気持ちよく朝の時間を過ごすこと」を、提案してくださいました。この目標は、親子双方にとって、協力的な目標であるように思われます。さらに、この目標は、子育ての心理面の目標にも近づいていきそうです。この目標を、採用することにしました。
目標を決めて、次に手段を選びます。「3.Aさんにできること」を、みんなで出しあっていきました。いろんなアイデアが出てきました。Aさんが選ばれたのは、「朝起こすことついて、もう一度、子どもさんと話しあうこと」だったかな? どの代替案を採用しても、「お互いが、気持ちよく朝の時間を過ごすこと」に向かっていきそうなものばかりでしたよね。
Aさん、事例を出して下さって、ありがとうございました。お話を聞かせていただいてうれしかったです。私も、新たな視点を学ぶことができました。これからも、いっしょに実践していきましょうね!!
♪3.私は、みんなの仲間でいるよ☆
2つ目は、Bさんの事例です。Bさんは、最近の家族会議のできごとをお話してくださいました。
家族会議にあたり、Bさんは、「とにかく、私は、みんなの仲間でいよう」の1点を、心に決めて臨まれたそうです。その結果、Bさんには、話したいことや言ってほしくないことなど、たくさんあったけれど、会議の途中で口を挟むのではなく、最後まで、家族の話を「聴く」、「みんなの仲間でいる」を実践し遂げられたそうです。
子ども(相手)の話に耳を傾けるというのは、勇気づけの第一歩でしたね(
「パセージ」9-L
)。しかし、これ「が」また、意外に、実践しづらいものだったりします。Bさんの体験を聴かせてもらって、私が心を動かされたことは、Bさんの、並々ならぬ心意気とそれを支え続けた自分への勇気づけ、そして家族への愛情です。Bさんの、お母さんとしての、優しさと強さを、同時に見たようで、素晴らしいと感じました。
「しんどかったでしょう?」、でもまた、その体験の中に「できた!!」という思いも、きっとあると思います。そんな一つ一つの体験が、Bさんの宝物になっていくといいなと、思いました。Bさん、素敵なお話を、ありがとうございました。
ところで、Bさんの事例は、Cさんが聴き手にチャレンジしてくださいました。この事例は、いつもの「お話の聴き方」で進めていきました。
「ノート(メモ)を見ないで、やってみませんか」という提案が、ありましたね。びっくりされたかもしれません。ただ、そのおかげで、Cさんの意識が「話の聴き方」にではなく、「Bさん」に向かったように感じられました。結果として、普段の会話に近い、ナチュラルな聴き方になり、Bさんにうまく寄り添えていると感じました。みなさんは、どのような印象をお持ちになられたでしょうか。
Cさん、チャレンジしてくださって、ありがとうございました。
♪4.次回予定
9月の楽笑会土曜日版は、17日の予定です。ぜひ、お越しください。
場所;北風さんのご自宅
時間;14時~17時
♪5.メンバーさんのご感想
聴き役をさせてもらいましたが、これまで学んだことをしっかり自分のものにしていないので、教えていただいた通りにしました。「次に何を?」と求められると、思考がゼロになり、お手上げでした。
何もできませんでしたが、この緊張感が必要な経験だなと思いました。
2件の議題を皆さんで考えましたが、2件とも最初は、どれも解決策が見当たらなかったけれど、皆さんで話し合うことで、最後には、すっきりと方向が見えてきたことが、すばらしい!と思いました。ブレイクスルー・クエスチョンズの方法も知る事ができました。そして相談された方が、自分中心の思いを通したいのでなく、家族を思う気持ちがとても感じられ、温かいものを感じさせてもらいました。
参加させてもらいほんとに良かったです。ありがとうございました。(大阪 Yさん)
先日は、楽笑会に参加させていただきありがとうございました!
楽しくてとても勉強になる、あっと言う間の2時間でした!
今後ともよろしくお願い致します!^^(大阪 Sさん)
昨日は楽笑会へ参加させていただきありがとうございました!
とても楽しく、新しい気づきもたくさんありました!!
上手く話せませんでしたが、エピソードも紹介させてきただき感謝しております。
自分では普段意識できなかった家族の適切な行動もみなさんにたくさん見つけていただけて、なんだか幸せな気持ちになりました。
また機会があれば参加させていただき、学びを深めていきたいとおもいます。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします!(大阪 Tさん)
土曜日版 楽笑会 7月
今月は、お二人の方が事例を出してくださいました。ありがとうございました。私は、久しぶりに、聴き手をさせていただきました。
♪1.やっぱり、基本って大事なんですね~
子どもが不適切な行動をした時、私たちは、どうすればいいのでしょうか。
「パセージ」
のテキストを見ると、
①不適切な行動の文脈をよく観察しよう、
②不適切な行動に注目を与えない(気分を落ち着かせる)、
③適切な行動をしたとき、当たり前と思わずに、正の注目を与える、
と、あります。(
4-L、不適切な行動にどう対応するか
)
ところが、実際のところはというと……。どちらかというと、違うことをしてしまいがちに。例えば、子どもの不適切な行動を目にすると、すぐに対応してしまう。怒りや不安の感情を持ったまま、子どもの不適切な行動に注目を与える(声をかける、叱るなど)。適切な行動や側面にはあまり注目しようとしていない、などです。
「パセージ」
1章は、たった5ページなのですが、そこには素敵な提案が、たくさんちりばめられています。そう、私たちは、1章で、とても大切なことを学んでいるんですよね。確かに、「言うは易く……、」なのですが、ゆったりペースで構わないので、じっくり身につけていきたいですね。
というわけで、時には基本に立ち戻って、まずはゆっくりと子どもさんのことを観察してみるところから始めてみませんか。ひょっとすると、何か新しい発見があるかもしれませんよ。
あるメンバーさんが、締めの感想で、「基本って、大事なんですね~。復習します」と、しみじみおっしゃいました。私にとっては、それが、今月の楽笑会でもっとも印象に残った一言でした。
♪2.行動の目的を考えてみよう
「パセージ」
のテキスト
4-R
に、行動の目的として、5つの段階が紹介されています。
①適切な行動で注目関心を引く(賞賛を得る)
②不適切な行動で注目関心を引く
③権力争い
④復讐
⑤無能力を誇示する
子どもは、いつも所属を求めて行動しています。しかし、いつもうまくいくわけというではありません。時には、大人から見て、不適切だと感じるような行動をすることがあります。
そうときは、あわてて対処するのをやめて、代わりに子どもの行動の目的を考えてみてはいかがでしょうか。目的がわかると、気分が落ち着ちつくということもあるでしょう。また、効果的な代替案を考えつくことができるかもしれません。
子どもの行動の目的が分からないときは、自分の感情に注目してみるのもいいと思います。例えば、②「不適切な行動で注目関心を引く」であれば、親は少しうるさく感じたりしますが、本気で腹をたてるところまではいきません。しかし、③「権力争い」の段階では、親は、本気で腹をたてるようになります。権力争いというだけあって、子どもは親に負けまいと行動してきて、親も本気で腹をたてるのです。
それぞれの段階によって、相手方(親)が持つ感情は、違ってきます。だから、自分の感情に注目するのも、一つの方法です。
もちろん、相手との関係がよければですが、子どもに直接聞いて確認するというのも一つの方法ですよ。
子どもがどの目的で行動しているかで、採用できる代替案は、違います。目的を考えるというのは、アドラー心理学らしい考え方だと思いますので、読まれたことがない方は、一度目を通されてはいかがでしょうか。
そうそう、平日の楽笑会では、いま、右のページを輪読しています。そして、このページ(行動の目的 4-R)は、とても好評だったそうですよ。
♪3.次会予定
8月の楽笑会(土曜日版)は、27日、今週の土曜日です。
場所;北風さんのご自宅
時間;14時~17時。
まだ暑い日が続いていますが、皆さまのご参加をお待ちしています。
♪4.メンバーさんのご感想
今回は、事例を取り上げて頂きました。
誰と遊ぶか、何時に帰ってくるかは本人の課題で介入できないということと、共同の課題にできるのはどんなときか、ということが確認できてよかったです。
子どもにも言いたくないこともあるだろうと考えて、外泊するときも根掘り葉掘りは聞きませんでしたが、他の人から、泊まるなら相手の家に連絡するべきだと言われてなんだかやりきれない気持ちになっていました。自分って、非常識な親なのかな?と。でも楽笑会で、アドラー的には大丈夫と言われ、大変勇気づけられました。
昨夜も子どもは夕方5時から出掛けて9時時点でも帰宅していませんでしたが、ご飯置いておいて、と言われていたので、仕度だけして安心して先に寝ました。夜中に部屋を覗くと、帰ってきていました。
あと、黙って騙されてあげましょうよ、って言われたことにも安心しました。嘘ついてるな、と感じることもあるけど、追及しないことが多く、それでいいのかなと思っていたので。
今後も課題の分離を確認しながら、子どもを信頼して仲良くやっていきたいと思います。
藤井さん、お世話役お疲れ様でした。ありがとうございました。(兵庫 Oさん)
土曜日版 楽笑会 6月
♪1.前回の復習、近況報告
今月は、6名の方が、参加してくださいました。どうも、ありがとうございました。
まずは、先月、聴き役を体験されたAさんが、感想を話してくださいました。手順を踏みながら、一つ一つ進めていかれたそうで、「みなさんに協力していただいて、うまくできました~」と、おっしゃってくださいました。
Aさん、率直なご感想、どうもありがとうございました。積極的にチャレンジしてくださること自体が、他のメンバーさんにとっても、大きな勇気づけになっていると思います。「皆さんにも、たくさん助けていただきました」と、仲間への感謝を忘れないところもステキだなと感じました。これって、Aさんのストレンクスですよ~。
次に、Bさんが、近況報告をしてくださいました。Bさんは、ある日の食卓でのできごとを話してくださいました。子どもさんとのやり取りを通じて、「親が、そうだと勝手に決めつけてしまうと、事実が見えなくなってしまうこと」、そして「相手に質問をして、話を聴くことの大事さ」に気づかれたそうです。
お話の中で、Bさんは、
「開いた質問(「パセージ」11-L)」
を使って、子どもさんの話を聴いていらっしゃいました。子どもさんは、きっと、勇気づけられているのでしょうね。少しずつ、自分の意見や感想を、お母さんに伝えるようになってきている様子です。なんだか、とってもうれしいですよね。
あるメンバーさんが、「そうやって、他のことだって、少しずつできるようになってくるんだと思いますよ」とおっしゃいました。「なるほどね~」と、私も、勇気づけられました。
Bさん、お話、どうもありがとうございました。日々の小さい喜びを見つけながら、みんなで成長していきましょうね。Bさんの実践に、とても勇気づけられていますよ。
♪2.あれっ? 今月の事例って、なんか似てる~
今月は、お二人が事例を出してくださいました。そして、その聴き役に、お二人がチャレンジしてくださいました。
2つの事例は、登場する人の年齢層こそ違ってはいましたが、いずれも、子どもさん同士のコミュニケーション(例えば、子どもさんとそのお友だちとか、きょうだい間とか)というところで、共通点がありましたね。親が、子どもさんのコミュニケーション(対人関係のやりとり)を見ていて、それに陰性感情を持ったとき、どうすればいいのでしょうか。
お話を聴かせてもらうと、お二人とも、今回の事例と似たエピソードを、これまでにもよく体験されていらっしゃるそうです。そして、いままで採用してきた「私の対応」は、あまり効果がないことにも気づいていらっしゃいました。
♪3.観察しよう!!
楽笑会カレンダーには、楽笑会で培われた、
「パセージ」
仲間の愛と勇気と知恵がたっぷりつまっています。さて、17日のメッセージは、『観察する』です。そこには、どう書かれているでしょうか。
「相手の不適切な行動への対応の第一は『観察する』でしたね。そして、どんな状況の時に(相手が)その行動をしたか、それに対して私はどうやってきたか、その効果はどうだったかと点検することだと習いました。特に、その効果について考えてみると、・・・自分がトホホな対応をしてきていることに気づくかも?」
読み終えて、メンバーさんが、次のような意見を出してくださいました。
「とにかく、効果がないということには、ちゃんと気づいてるよね!!」とか、「うん、すごいよね。それって、
「パセージ」
を実践してる成果なんじゃないかな?」とか、「気づくことができたら、違う対応もできるようになりますよ」とか……。メンバーみんなで、できているところを確認しあいました。そして、事例を出してくださったメンバーさんといっしょに、そのことを喜びあいました。
さて、
「パセージ」
では、子どもの人間関係については、どのように考えているでしょうか。そうですね、子どもの友だち関係は、「子どもの課題」として扱います。それから、子どもの課題に対する親の期待は、「親の課題」となります(
「パセージ」13-L
)。まずは、このあたりをざっくりおさらいしてから、代替案を考えていきました。
2つの事例に共通して出た代替案は、
「子どもの話を聴く」
でした。話を聴くことは、勇気づけの第一歩でした。聴くポイントは、「子どもさんがどんな風に考え、どんな風に感じ、これからどうしようとしているか」、などですね(
「パセージ」9-L、11-L
)。
「話を聴く」以外の代替案では、「セリフはそのままで、陰性感情を抜いて伝えてみる」とか、「結末から学んでもらえるように、そっと見守る」とか、「不適切と思われるその行動の、適切な側面に注目する」といったアイデアが、それぞれの事例で、出されました。どの提案も、協力的なコミュニケーションに向かうものだと思います。
複数の代替案があると、いいですね。メンバーさんが、実践しやすそうな案を選択できますから。しかも、もし、それがうまくいかなかったときでも、別の方法を試すことができます。複数の代替案を一人で見つけるのはなかなかたいへんですが、みんなで話しあうと、いろんなアイデアが出てきて、うれしいです。
私たちが目指しているのは、「仲間になること」です。
子どもが、話しあいや体験を通じて、お友だちともっと仲よくなる、そんな方法を学んでもらえたら、うれしいですね。それから、お母さんが子どもの適切な側面をたっぷり伝えることで、心理面の目標(私は能力がある、お母さん(きょうだい)は仲間だ)に近づいてくれたら、ステキですね。それは、いずれ人々(家族、クラスまたは社会など)への貢献に結びついていくことでしょう。
聴き手を引き受けてくださった方々、どうも、ありがとうございました。たくさんの「開いた質問」をしてくださいました。ていねいに問いかけながらグループを導き、たくさんの代替案を引き出してくださいました。体験してみられて、いかがだったでしょうか。
メンバーさんの問題解決できる力が、少しずつ大きくなってきているように思います。楽笑会自体が、まさに「協力」を学ぶ場となっていますね。
♪4.次回予定
楽笑会土曜日版は、7月23日、8月27日、9月17日、10月15日を予定しています。すべて土曜日で、14時~17時、北風さん宅となります。みなさまのご参加をお待ちしています。
なお、平日の楽笑会は、7月11日(月)午前です。
♪5.
「パセージ・プラス」
開催のお知らせ
北風さんリーダーのコースが開催されます。
9月3日(1章)、10日(1章の復習)、24日(2章)、10月1日(3章)、8日(4章)、22日(5章)、29日(6章)の7回です。全て土曜日で、午後2時~5時となります。(9月17日と10月15日は、楽笑会土曜日版となります)。
興味のある方は、北風さんまで、お問い合わせ下さい。
♪6.メンバーさんのご感想
Mさんの事例でMさんが、とても実践されているんだなと思いました。
この話の時に「何もいわないで観察し後で聴いてみる事も一つの方法だ」と言われた時は私にとっては違和感でした。保育所とは、又違うとは思いますが、同感できませんでした。
最後のMさんの今後の対処法のように場所によって対応することはいいなと思いましたし、すぐにその判断が出せたこともすてきだなと思いました。
又「言ってほしくない言葉」についても皆さんとお話ができて良かったです。家族や学校でも「言ってほしくない言葉」についてや感情コントロールについて話し合えたらいいですね。
藤井さんの「Kさんは言葉を大切にされているんですね」がとても勇気づけの言葉に聞こえました。(大阪 Yさん)
今回事例を聴いていただいてありがとうございました。あんなに悩んでいたのに、すっきりして、安心しました。私が絶対言ってほしくない言葉は、子どもたち、メンバーのみなさん、時代の流れで、それぞれの感じ方、考え方があること。時には、自分の身や心を守れる言葉になることがわかりました。
そして、私の気持ちは、子どもたちに伝わっていることもわかりました。
帰り道、私がそう思う気持ちを大事にしてほしいと、藤井さんが言ってくださったので、私は私だ、これからも自分の気持ちも信じて、伝えたいことは心をこめて伝えようと思いました。
行動すると解決する。
家族や仲間に相談する。
今回この2つが身に染みました。
今度は事例の聴き役挑戦してみたいです。また参加できるように毎日大切にします。
おいなりさんは無事食べてくれていました。プラスおかずの餃子、私の分もありました。嬉しかったです。信頼して任せて良かったです。家族に感謝しました。
楽しかったです!ありがとうございました。(滋賀 Kさん)
今回は4歳の息子が少し年上のお兄ちゃんにペンを貸さず独り占めしていた話を聞いて頂きました。
マイナス感情で口出ししていつも同じ事していると感じてたので皆さんに一緒に考えていただいて、いつもながらとても励まされました。私がやってみたい代替案は家では見守り口出ししない、外ではお兄ちゃんが貸してって言ってるけれどどうする?→(まだ使いたそうなら)まだ遊びたいの?→もういいと思ったら貸してあげてね。と、丁寧な声かけを練習したいと思いました。あとは子供にスキップして近づいてプラスの感情で声かけするという提案が面白かったです。(笑)
帰宅後ちょうど息子がちょっとしたいたずらをしていて、一言目はやめてや~と言ってしまいましたが代替案を思い出してプラスの感情で「楽しそうやね~」と声かけするとすんなり止めてくれました。私も良い気分で嬉しかったです。
お兄ちゃんとのペンのやり取りについて息子にフラットの感情で聞いてみたら笑顔で「聞かんといて~」と返事がありました。ペンを貸した方が良い事は理解しているんだなと感じました。他のお友達がペンをお兄ちゃんに貸した事についても尋ねてみましたが返事が無かったのでどう感じてたかわかりませんでした。
北風さんが楽しみながら学べていけたらいいねっておっしゃっていて今回も楽しい学びのひと時が過ごせました。有難うございました。(兵庫 Mさん)
土曜日版 楽笑会 5月
♪1.前回の復習、近況報告
今月は、6名の方が、参加してくださいました。久しぶりにお会いできたメンバーさんもいらっしゃり、とてもうれしかったです。
まず、Aさんが、お話してくださいました。Aさんのお話は、先月の楽笑会で、メンバーさんがシェアして下さった基礎講座に関するもので、それが、とても参考になったそうです。中でも、「悪いあなた、かわいそうな私、私にできること」という考え方が、とても役に立ったとのことでした。
Aさんは、毎日の暮らしのなかで、どの考え方を採用して行動しているのか、自分自身を観察されたそうです。すると、想像していたよりも「悪いあなた」と「かわいそうな私」を採用していたことに気づかれました。それで、これからは「私にできること」にも目を向けて、暮らしていこうという気持ちになられたそうです。
「悪いあなた」と「かわいそうな私」って、私たちが採用しがちなパターンの1つかなと思います。私は、愛用していますね。ところが、「悪いあなた、かわいそうな私」では、問題解決しないんですよね。「悪いあなた、かわいそうな私」は、私は変わることなく、相手を変える(動かす)ことが目的だから、それはそうなりますよね。
もし、そこから抜けだして、ちょっとでも「私にできること」に目を向けることができるようになれば、これまでとは違う、新しい世界が広がっていきそうな予感がします。たとえ世界が変わらなくても、少なくとも私だけは、ちょっぴり変わっていけそうです。
おしゃべりの途中、北風さんが、三角柱(「悪いあなた、かわいそうな私、私にできること」をそれぞれの面に記入したもの)を作ってくださいました。この三角柱、これから、楽笑会で活用していきましょう!!
Aさん、どうも、ありがとうございました。私も、「私にできること」を意識して、行動してみようという気持ちになりました。
それから、前回、基礎講座の体験をシェアしてくださったメンバーさんにも、あらためて、お礼申し上げます。
次に、前回事例を出してくださったBさんが、近況報告してくださいました。Bさんは、代替案を実行されたとのことで、メンバーさんも、関心を持って聴いていらっしゃいました。Bさんは、この1ヶ月で、子どもさんとの関係は、一歩前進できたと感じられたそうです。何より、ご自分の気持ちがとても楽になったと、うれしい体験を話してくださいました。
Bさんが意識なさったのは、子どもさんのパーソナルストレンクスを探し出すことでした。
お話を聴かせていただいて、何より、私がよかったなぁと感じたのは、なにはともあれ、まずは「仲よく暮らす」という方向性にBさんが気づかれたことと、今回そういう状態について体験することができたこと、の2点です。
Bさん、よかったね~。これからも、いっしょに歩んでいきましょう。
♪2.楽笑会カレンダーがデビュー!!
最初に、楽笑会カレンダーを読みました。楽笑会カレンダーとは、北風さん手作りの、日めくりカレンダーのことです。ちょうど、
「パセージ」
カードを日めくりにしたような感じで、一日ごとにメッセージがあります。このメッセージは、楽笑会の過去の事例がもとになっていて、そこで培われた知恵がワンポイントでまとめられています。季節の花の写真もあって、眺めているだけでも、心が和みます。
21日のメッセージは、『いろいろ自己点検』です。「私のこの対応で、相手は『能力がある』と感じたかな、『人々は仲間だ』と感じたかな、と自己点検することは
「パセージ」
の基本です。~(略)」とありました。
これは、心理面の目標(1-L)のことかな。「基本を大切にしてね!!」っていうアドバイスだと、私は受け取りました。北風さん、さっそく活用させていただきます。どうも、ありがとうございました。
♪3.事例を聴くぞ!!
さて、今月は、2つの事例で、『事例の聴き方』を練習しました。今回はうれしいことに、私ではなく、メンバーさん(Cさん、Dさん)が『事例を聴く』役にチャレンジしてくださいました。
私は、Cさんにお話を聴いていただきました。Cさんは、前回までの方法を思い出しながら、手順をていねいに踏んでいかれました。エピソードを聴いてシートに書き取り、感情の程度と種類を確認します。それから、メンバーさんに質問を促した後、みんなで適切な側面を見つけあい、代替案を提案できるように進行してくださいました。
2つ目の事例は、Dさんがチャレンジしてくださいました。Dさんも、ホワイトボードに示された聴き方の手順を確認しながら、テンポよく進めてくださいました。先に、Cさんがよいモデルを示して下さったことや、他のメンバーさんの力量があがってきたこともあり、たくさんの意見と代替案が出てきました。
お二人とも、グループの進行役をするのは、初めての体験!! 緊張もあったことと思いますが、一通りの手順をそつなくこなされて、解決策まで導いてくださいました。
お二人とも、初めて
「パセージ」
を受講され、しかもコーがを修了して、2,3ヶ月です。そう思うと、Bさん、Cさん、そしてその他メンバーさんの成長に、感動しました。仲間でゆるゆる~と学び続けているうちに、みなさん、結構いろんなことができるようになってきたんだなぁと、うれしくかんじました。参加メンバーさんが、どのような感想をお持ちになられたか、とても楽しみです。
♪4.次回予定
次回は、6月18日(土曜日)14時~17時、北風さん宅を、予定しています。
また、平日の楽笑会は、6月13日(月)午前、北風さん宅です。
みなさまのご参加をお待ちしています。
♪5.お知らせ
秋(9月頃?)に、北風さんリーダーの
「パセージ・プラス」
を予定しています。興味のある方は、北風さんまでお問い合わせ下さい。
♪6.メンバーさんのご感想
土曜日はありがとうございました。
久しぶりに参加させていただいて、たくさん学ばせてもらって行ってよかったです。
入院により今普通の生活を送れることがありがたく、不適切に思うことの閾値が上がっていたので心平安に過ごせているつもりでした。
しかし、藤井さんの事例を聞いて日々のひと言ひと言を丁寧に発しているかと振り替えったら長男には気を使って話しているけど、次男にはポンポン言って全然だな…と反省。
Bさんの事例も我が家にも当てはまることで、長男は今学校に行ってるけど休んだら、とたんにあぁもうダメだ~とつい思ってしまい、目標の気分よく過ごしてもらうことができません。Bさんが一回の参加でこんなにわかっておられるのに、3年も同じ所で引っ掛かりぐだぐだしているなぁとまた反省。
反省してかわいそうな自分としないために、長男には好きなもの買って帰るとか、次男には丁寧に話すとか、主人には働いてくれてるだけでありがたいと思うとか、小さなできることを探します。
ありがとうございました。(兵庫 Mさん)
今回印象に残った話はマイナス感情をなくした方が内容が伝わり易いという事です。子どもに伝えたい時何度か試してみると初めは子どももふざけていても最終的には理解していました。追っかけ回してガミガミ言うより効果的に感じました。後はメンバーさんのお話でとっさの自分の感情の反応は抑えるのは難しいけれど、その後にご自身が出来る事を考えられてて素敵だなと感じました。それから楽笑会カレンダー毎日出掛ける前にサッと見れて使いやすいです。
「パセージ」
で習っていても時間が経つと忘れてしまいがちですがカレンダーの素敵な対応や提案を気軽に目にして参考にできるので活用しています。
今回も有難うございました。(兵庫 Mさん)
土曜日版 楽笑会 4月
♪1.近況報告
今月は、8名の方が参加してくださいました。遠く他府県からおいでになられた方やお友だちに誘われて初めて参加された方がいらっしゃり、今月も、うれしい例会になりました。みなさん、ご参加ありがとうございました。
最初に、アドラー心理学基礎講座、応用編に参加されたAさんに、お話を伺いました。講座を通して、野田先生がずっと強調されていたメッセージについて、お話してくださいました。それは、「私にできることを考えて、行動してください。相手を変えようとしないでください」です。
Aさんは、講座を受講されてから、このような「自分の構え方」を心に留めて、日々を暮らしていらっしゃいます。そうすると、「私、裁いているなぁ」とか「相手を動かそうとしているなぁ」と、気づくときがあるそうです。
意見交換のとき、あるメンバーさんが「あとから気づくんですけど、私、いつも同じ失敗ばかり、繰り返してしまっていて」と、感想を述べられました。すると、他のメンバーさんたちが、「まずは、『気づく』ことからだよ。気づきさえすれば、いつかは正せるから」とか、「あとからでも、『気づいた』っていうのは、
「パセージ」
をやった成果で、それってすごい進歩だと思います」とか「できていないところではなくて、できたところに目を向けてみませんか?」と、温かく勇気づけてくださいました。
Aさん、ありがとうございました。お話、とてもわかりやすかったです。時間をかけて準備してきてくださったことが、よ~く伝わってきました。また、温かい口調で語りかけ、会の雰囲気を和ませてくださいました。どうも、ありがとうございました。
♪2.前回の復習
次に、前回事例を出してくださったBさんに、前回学ばれたことやその後の様子について、お話を伺いました。
Bさんは、子どもさんがパーソナルストレンクスをみんなのために貢献的に使う体験をしてもらいたいと考え、その子どもさんにクラス間の伝言役をお願いすることを思いつかれたそうです。子どもさんはその提案を積極的に引き受けてくださり、「ちゃんと、やってくれたんです」と、うれしそうに報告してくださいました。学びを深め、日々実践されているBさんのお姿が、とても印象的でした。
Bさん、どうもありがとうございました。またお話してくださいますか。楽しみにしています。
♪3.今月の事例
今月は、Cさんの事例です。ご家庭で、子どもさんとの会話がなんとなくうまくいかなかったときのことをお話してくださいました。
最初に、
「パセージ」
が提案する育児の目標を確認するため、
『子育ての2種類の目標(1-L)』
を読みあわせました。私たちはいつでも、この目標に向かって、子どもたちを援助していきたいと考えています。そのことをあらためて確認しあいました。
次に、エピソードを伺い、それをシートに書きとっていきます。書きとった後は、
『子どもの不適切な行動にどう対処するか(4-L)』
に沿って、確認していきました。
「シートをこうやって眺めてみて、いま、どう思われますか。何か感じることはありますか」と、伺いました。さらに、「子どもさんは、どんなときにその行動をするんでしょうね。そのとき、Cさんは、どんな対応をされましたか。その効果は、どうでしたか」と、伺っていきました。Cさんは、この時点で、多くのことに気づかれました。
それから、Cさんが、不適切な行動には注目せず、適切な行動(側面)に注目できるように、子どもさんのパーソナルストレンクスや持っている力、そしてできていることなどを、みんなで探し出していきました。もちろんCさんご自身のできているところも、同じようにみんなで探し出していきました。
話しあっていくうちに、シートに書ききれないほど多くのストレンクスが見つかりました。ここは、グループ学習の強みが活きるところですね。私には考えつかないストレンクスを見つけたメンバーさんもいらっしゃり、あらためて「グループって、やっぱり、すごいな」と、思いました。
最後に、「私にできること」を、いっしょに考えていきました。これは、Aさんが発表してくださった基礎講座の感想に通じるところでもあり、「今日の例会は、このフレーズに学び始め、このフレーズに学び終えるんだなぁ」と、感動しました。
Cさんは、「私にできること」を1つ、選ばれました。それは、「子どもさんが大好きなメニューを作る(お弁当に入れる)こと」です。これは、子どもさんと親しくなることに、効果がありそうです。
小さな一歩かもしれません。しかし、これは、新しい試みなのです。さらに、この一歩には、また次の一歩があり、この歩みが、いつの日か、大きなチカラになることを、私たちは信じたいのです。
「パセージ」
を受講された方は、多かれ少なかれ、このような小さい実践を積み重ねていくうち、ふと気がつくと、受講前には想像できなかったようなうれしい現実がそこにあった、というような体験をお持ちではないかと、思います。それは、たとえば、ご家族とのよい人間関係とか、子どもさんの成長とか、自分自身が元気になる、などです。
Cさんが選ばれた、この今日の「小さな一歩」。それがCさんにとって、そして子どもさんにとっても、ステキな物語の始まりになったらいいのになぁと、願うばかりです。
北風さん、メンバーの皆さま、今月も、どうもありがとうございました。この事例の他にも、パートナーさん(旦那さまや奥さま)についてのお話もありました。
「パセージ」
を実践していくと、いつか体験するかもしれない「ご家族の変化」についての、とても興味深いお話でした。この話題も、今日の例会のテーマ「私にできること」にピッタリで、「すべてのお話が、つながっていったなぁ~」という印象でした。
さて、次回は、どんな例会になるでしょうか。とても楽しみです。
♪4.次回予定
次回は、5月21日(土曜日)14時~17時、北風さん宅を、予定しています。みなさまのご参加をお待ちしています。
♪5.メンバーさんのご感想
アドラーも
「パセージ」
のことも友人から聞いてはいたものの、ふわっとした感じでしか捉えていませんでした。
当日も初めての場で、私の癖でもある、「私以外はみんなちゃんとした親御さん」と見てしまい、緊張もありました。
でも、親も子も対等に見る、状況や心情を整理して一緒に確認する、やれそうな目標設定を一緒に考えてくれる場に、とても励まされた思いです。
あれから、息子と娘を見る目線と心情が少し変化しています。返事も愛想もなくてもq (兵庫Oさん)
みなさんも一緒だと思うのですが初参加の方が来られるとなんだかうれしいですね!その方がみなさんの勇気づけで自ら気づき表情が変化してく姿は私はとてもあたたかく美しいなと思います。
藤井さんはどう感じていますか?
本人がご家族に実践するのはなかなかですけどね(笑) 皆さまと少しずつでも変わっていけたらいいですね!
最近私がはまっている言葉は
100点満点の私を探すのをやめて
ありのままの私を受け入れてみよう!
そしたら家族も受け入れられそうかな?
です。
アドラーにもこれに近い言葉ありますか? あったら教えてくださいね。 (兵庫Oさん)
先日の楽笑会ではお世話になり、ありがとうございました。
前回を振り返る機会をいただいて、まだ、新しいクラスの子どもたちの負の行動に私が振り回されている状態を話しました。落ち着かないクラスですが、子どもたちの前に自分がどうあるかを問い続けていきたいと思っています。又聞いてくださいね。
初めて来られた方は、とても冷静に息子さんのこともご自分のことも理解されて会の中でもすぐ、意見を聞かれて整理できているところがすごい!と思いました。皆さんが息子さんと子どもさんの良いところを聞いたり、お母さんご自身ができることを考えられたことは、息子さんに向き合うための勇気づけになられたと思います。
NHKのアドラーの番組を見ました。また違う角度からアドラーを学べたようで嬉しいです。繰り返し見ます。一つ、わからないことは、「子どもをほめることが、良くない」と言われていたところがむずかしいな、自分はほめているところがあるな。正の注目はどんな声掛けがいいの?」と思いました。又、ビデオを繰り返し見てみます。
藤井さんにリードしていただき、とても参加しやすかったです。今後もよろしくお願いいたします。 (大阪Yさん)
先日はありがとうございました!
基礎講座のレポート、あれでよかったのかな。一応、自分なりにポイントを絞ってお伝えしたつもりですがいざ話し手になると、なんともいえない不安というかもやもやが残りますねえ。
「自分の構え」 をいつも点検するって、難しいですね。やってるつもりで、実際はいろいろ小さいことは都合のいいようにスルーしてしまう。
藤井さんのリーダー、とてもよかったです。相談者さんの話を丁寧に聴いていって、さらに参加者さんの意見を丁寧に聴いて、確認しながら進めていかれてて。
「パセージ」
コースや楽笑会で、ご自身のエピソードを出して「あれぇー、そうかなぁー」なんて言ってた藤井さんとは別人でした!!
今回の事例は、とても身近ないい事例でしたね。あのやりとりから、子どもさん・相談者さん双方についてたくさんの適切な側面をみつけられたのがすごいなぁとおもいました。
あとで旦那に興奮気味に話したけど、「ふーん・・・」って感じで残念でした (´・ω・`) ま、しゃーないですね。
次回からも楽しみに参加させていただきたいと思います。引き続き、どうぞよろしくです! (兵庫Nさん
)
土曜日版 楽笑会 3月
少しずつ春めいてきました。みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
3月の楽笑会(土曜日版)は、3名の方がいらっしゃいました。ご参加、ありがとうございました。
1.実践体験のシェアリング
最初に、前回事例を出してくださったメンバーさんに、その後の様子を伺いました。メンバーさんは、実践されたことをお話してくださいました。
子ど もさんにお話を聴いてみると、「時間の感覚」が、ご自分(大人)のものとは違うということに気づかれたそうです。そこで、相談しあって、ある部分はお任せし、ある部分は共同の課題にしてみるとうまくいき、子どもさんとの関係もよくなられたとのことでした。
「時間の感覚」や、「行為とその結末との間の因果関係(28-L)」のように、 子どもの年齢によっては、理解が難しいことがあるようです。そのことに気がつくと、私たちは、もう少し長い目線で子どもの 成長を見守ることができそうです。そうすると、子どももまた、気持ちよく学んでもらえるようになると思います。そこには、よい循環が生まれそうです。そういう学 び方はいいなと、思いました。
シェアしてくださり、ありがとうございました。メンバーさんと子どもさんに、横の関係(相互尊敬、相互信頼、協力、目標の一致)が、どんどん築か れているように感じられた実践体験でした。またいろいろお話してくださると、うれしいです。
2.事例の聴き方
次に、メンバーさんに、困っている事例を出していただきました。聴き方の手順は、このような感じです。
①レポートを聴く
②エピソードを聴く(シート記入)
③感情を聴く(+5~-5、感情の名前)
④いちばん問題だなと思うところを聴く
⑤質問タイム
⑥適切な側面を探す(相手役と事例提供者の)
⑦代替案を話し合う
⑧学んだことをシェアリングする
さっそく、エピソードをシートに書き取って、一つ一つ手順を踏んで進めていきました。
⑥の適切な側面を探す手順では、
「パセージ」
初受講だったメンバーさんが、トントントンとリズムよく、たくさんの適切な側面を見つけてくださいました 。私は、シートいっぱいにそれらを書き込みながら、「ああ、コツコツ実践して、
「パセージ」
を身につけられたんだなぁ~」と、うれしい気持ちになりました。
3.フラットな目線
ここからは、メンバーさんと子どもさんの、それぞれの力(パーソナルストレンクス)を使って、解決につなげていきたいところです。
メンバーさんの行動は、相手役の子どもさんはもちろん、そのエピソードに登場する別の子どもさんのことや彼らの安全を願う気持ちからのものです。そこには、お母さん(女性)らしい豊かな優しさと、よい意図が感じられました。また、丁寧なことば遣いだったり、感情をコントロールする努力をされていたりと、たくさんのパーソナルストレンクスが見つかりました。相手役の子どもさんにも、たくさんのストレンクスが見つかりました。
次に、みんなで代替案を出しあっていきました。その中で、私がおもしろいなと思ったのは、「ゼロベース(フラットな目線)で見る」です。
私たちは、毎日、子どもと接しています。そうすると、私たちは「あの子は、いつもこうだから……」というイメージを持ちがちになります。しかし、 実際は、どうなのでしょう。
ひょっとすると、ある場面、ある状況によっては、そうではないのかもしれません。私たちが知っているのは、「私の目の前にいる」状況の子どもさんですよね 。でも、子どもさんは、きっと私たちが知らない顔も持っているはずです。それは、例えば、学校で勉強しているときや、外でお友だちと遊んでいるとき などです。そのとき、子どもは、私が知っている彼、彼女らとは違う役割を担って、いつもとは違う 行動を選んでいるかもしれません。
このことに関連して、あるメンバーさんが、とても興味深いお話をしてくださいました。それは、例えば学校の先生なら、親御さんに「○○ちゃんは、おうちではどんな様子 ですか?」と、尋ねてみられるのだそうです。それは、学校という場では見せない、でもその子どもさんが確かに持っている一面を理解することに、とても役に 立つそうです。
「いつもこうだから……」ではなく、ときには「今日はどうかな?」というフラットな目線で、子どもさんを応援してみませんか。それは、子どもの新 たな可能性や力を見つけ出す、きっかけになるかもしれませんよ。
4.例会予定……『事例の聴き方』の練習
4月30日(土曜日)14時~16時30分を予定しています。
『事例の聴き方』を学びましょう。お話の聴き方は、グループで話し合うときだけではなく、日常生活のいろいろなシーンでも役立ちそうです。子どもさん との会話でも、こんなふうに聴くことができるようになればいいなと、思うのです。
みなさんのご参加を、お待ちしています。
☆ ご感想 ☆
(大阪 Yさん)
3月19日(土)はありがとうございました。クラスの1人の子どもに対して、どうしても負の行動を見逃せない状態になっていて、そのことを相談させてもらいました。その後に思った事は、私の取った行動は保育士の気持ちを決めつけて対応したことなんだと反省できました。「能力」についても考える機会をいただきました。その子にスポットのあたる事として他のクラスに伝言をお願いすることをしてみました。
皆さんの意見をいただいてその後、負の行動をどんどん起こしていますが、私が寛容に対処できて落ち着けている自分になれたと感じています。この会で相談できたこと、沢山の意見をいただいたことで行き詰まりから抜け出せました。
ありがとうございました。
(兵庫 Mさん)
今回参加して印象に残った事は何かあった時は子ども自身にどうするのか尋ねてみて、その返事が適切な場合に「それはいい考えだね!」と共感するという提案です。今迄尋ねてはいましたが「はい、そうですね」と答えていたので…。あとはメンバーさんの感じ方が色々なのでそこが毎回面白いです。今回も有難うございました。
土曜日版 楽笑会 2月
先日、楽笑会(土曜日版)を開催しました。参加された方は、7名でした。ご参加くださりありがとうございました。そのときの様子をお知らせします。また、事例を出してくださったメンバーさんから、ご感想をいただきました。そちらも、あわせてお楽しみください。
1.自分を勇気づける
最初に、メンバーさんの近況を伺っていきました。例えば、
「パセージ」
受講前と後とでどのような変化があったか、コースが終了して今日までに、どんなできごとがあったか、などです。
お話を伺った後、みんなで、そのお話の中にあるメンバーさんの「実践しようとしたところ、できているところ、よい意図」などを、探していきます。
「パセージ」
のテキストもパラパラとめくりながら、出しあっていきます。すると、「課題の分離が、できているよね」とか、「子どもの味方でいる決心も、実践されてるんじゃない?」など、たくさんの意見が出てきました。お話されたメンバーさんは、気づいていなかったご自身の成長を確認することができたようでした。
みんなで、それぞれの成長を喜びあうことができて、よかったです。
「パセージ」
では、子どもさん(相手)のいいところ、できているところを積極的に探して、そこに注目していきますよね。それと同じように、自分で自分自身の「いいところ、できているところ、成長したところ」などに目を向けていくと、自分自身を勇気づけることができるようになります。そうすれば、きっと「私は、大丈夫!!」って、思えるようになるでしょう。自分のことが少し好きになるかもしれません。そうなると、ステキです~。
「なんか自慢してるみたいで、恥ずかしいわぁ」と少し照れがちになられたメンバーさん。「(メンバーさんご自身も、子どもさんも)『わたし、大丈夫だから。任せといて!!』って言うぐらいに、テングになってもらって、ちょうどいいと思いますよ」と、コメントを返されたメンバーさん。ありがとうございます。私も、「ホント、そうだなぁ」と、思いました。
2. 今月の事例
今月は、事例を1つ、頂きました。それは、朝、子どもさんが身支度に時間がかかり、遅れそうになるので、ついイライラしてしまうというものでした。
「自分の身の回りのことは、自分でちゃんとできるようになってほしい」と願う気持ちは、どの親御さんもお持ちだろうと思います。今回のお話も、そのようなお母さんの愛情がとてもよく感じられるものでした。
みんなで力をあわせて、子どもさんと事例提供者さんの適切な側面やストレンクスを、たくさん見つけ出していきました。事例提供者さんは、新しい代替案を気に入ってくださいました。また、帰宅して、さっそく実践されたとのことです。
「いいなっ」と思った提案を、素直に取り入れられるところ、またすぐに実践されるところは、この方のステキなストレンクス(持っている力)だなぁと、いつもながらに感心させられます。
私にとっても、気づかされることが多くて、たくさん学ばせてもらいました。お話してくださって、ありがとうございました。
詳細は、事例提供者さんの感想をご覧くださいね。
☆ ご感想 ☆
今回は幼稚園年長の娘の朝の支度の様子に私がイライラしてしまう話を聞いていただきました。
本人は朝すべき事はわかっているけれども支度途中で遊んで予定時刻より遅れることが続いてました。まずメンバーさんから娘の適切な行動を本当に沢山言っていただいて正の注目を意識すると娘の行動は同じでも私の感じ方が全然違うことを実感しました。
それからとても腑に落ちたのは就学前の子供は未来に対する時間の感覚がよくわかっていないと教えていただいた事です。帰ってから本人と話すると実際「時間わからへんねん」と言っていました。(笑)
それからメンバーさんのご意見でいいなぁと思ったので、「自分の事を自分でやってくれてお母さんすごく助かってるよ。お勉強の人達(楽笑会メンバーさん)も感心してはったよ。」と娘に伝えたらものすごく嬉しそうできっと自分に能力があると感じてくれたと思います。
他の提案もやってみたいので試してみたいです。今回も良いアドバイスやお話が聞けて有意義な時間となりました。
有難うございました。
3.次回予定……『事例の聴き方』の練習
次回は、3月19日(土曜日)、4月30日(土曜日)、いずれも14時~16時30分を予定しています。
今回、『事例の聴き方』を習いました。①レポートを聴く→②エピソードを聴く→③感情がいちばん動いたところを確認する、といった感じで、一つ一つ手順を追って、聴いていきます。この流れにそってすすめていくと、少しずつ話が整理されていき、問題解決につながっていきそうです。
というわけで、次回は、この『事例の聴き方』を練習したいと思います。みなさんのご参加を、お待ちしています。